|
|
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
|
著者: |
真梨幸子 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
なんとも言えないチクチクする居心地の悪さと、ジクジクした悪意をまぶした作品。この気持ち悪さと救えない悪意を、文学というフィルターを透すことで客観視するんだと解説にあった。行き過ぎた状況を見ることで、自分の平衡感覚をニュートラルにすると。へえ、そういうために読むのか、かなり病んでるな、人って。
個人的には面白いとは思わなかった。
2013年9月14日 |
関連本棚: |
hama
タカシ
ピロコ
|
|
|
|
|
蛻
|
著者: |
犬飼 六岐 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
設定は面白い。藩主の趣向で敷地内に設けられた人口の町屋と、様々な理由や思惑があってそこに“暮らす”人々。藩主や見物客が来るときに立ち退く以外は、糧を得るために商売をする必要もなく、暇を持て余すばかりだが、殺人事件が起こって…という粗筋。人はやるべきこともなく飼われていると淀んでいくものなのか。
2013年9月12日~13日 |
関連本棚: |
ピロコ
|
|
|
|
|
第二音楽室―School and Music
|
著者: |
佐藤 多佳子 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
佐藤多佳子作品としては、ハズレ。この人の書く中学生くらいの年代の透明感が好きだのだけれど、今回はリアルを求めたつもりなのか、閉塞感が前面に出ていた。全て同じ学校の「第二音楽室」だったのかも途中から分からなくなり、残念。「デュエット」はと「Four」は良かったけれど。
2013年9月11日~12日 |
関連本棚: |
亜紀
ピロコ
|
|
|
|
|
イメージを読む―美術史入門 (ちくまプリマーブックス)
|
著者: |
若桑 みどり |
出版社: |
筑摩書房 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
お勧めいただいた通り、面白かった。美術史は美術の歴史を学ぶのかと思いきや、美術(絵画、彫刻、工芸などなど)を通してその作品が何を表しているのかという、作者の思想や作品の背景をあぶりだしていくものだったとは。実際の絵画をもとに行われる分析がわかりやすくて興味深い。
2013年9月5日 |
関連本棚: |
ピロコ
|
|
|
|
|
RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女 (カドカワ銀のさじシリーズ)
|
著者: |
荻原 規子 |
出版社: |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
4巻は文化祭(5巻)に向けての準備編というところ。3巻からずっとその展開のため、個別の出来事やエピソードはありつつも、冗長な印象。主人公が成長し、その成長に周囲が驚くというのもわかるが(こんなに短い期間にここまで変わるとはうんぬん…)、それは同時に「期間のわりに展開が間延びしてるよ」ということでは。もっとコンパクトにすっきりできそうなんだけど。
2013年9月3日~4日 |
関連本棚: |
にしのみやねこ
鳴葉
ataka8
あれあれ
ピロコ
|
|
|
|
|
RDG3 レッドデータガール 夏休みの過ごしかた (カドカワ銀のさじシリーズ)
|
著者: |
荻原 規子 |
出版社: |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
第2巻で登場した人物たちの思惑や背景が見えてきて、徐々になんじゃそりゃー…の様を呈している。うーん、どこまで風呂敷を広げるつもりなのか。2・3巻でまだ高校に入って数カ月。今後の伏線も含めると、何巻まで続けるつもりなのかちょっと不安にもなる。主人公が少しずつ成長している…と思う。
2013年9月2日 |
関連本棚: |
鳴葉
ピロコ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
あるキング
|
著者: |
伊坂 幸太郎 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
仙台、いや「仙醍」への愛を感じる。随所に、というか全編を通してシェイクスピア(特にマクベス)の要素をふんだんに踏襲した、なんとも不思議な感触の作品。誰の目線で描かれているのかがわかりづらくて、入り込めないところがある。
2013年8月30日~31日 |
関連本棚: |
さちまま
SKZ
kasta
Loreleiの読みたい何か
まーも
ピロコ
|
|
|
|
|
テロリストのパラソル (角川文庫)
|
著者: |
藤原 伊織 |
出版社: |
角川書店 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
江戸川乱歩賞・直木賞受賞作品。噂通り、個性的な登場人物たちがテンポよく話を転がしていく。アル中主人公の、ダメ男なんだけどハードボイルドで世間とズレることを気にしない生き様に惚れる。後半のオチは少々安易に感じるけれど、ちゃんとしたミステリー。
2013年8月29日~30日 |
関連本棚: |
よー
ピロコ
|
|
|
|
|
境遇
|
著者: |
湊 かなえ |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
オチは読めてしまったけれど、登場人物たちのキャラクターに性格の悪さがあまりないことと、湊作品にしては珍しく人死にがあまりないことで、すらすらと読める。読みやすさがダントツの作家さんだとつくづく思う。文章がうまいんだろうな。
2013年8月23日~25日 |
関連本棚: |
SKZ
ピロコ
|
|
|
|
|
QED 諏訪の神霊 (講談社ノベルス)
|
著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
今回は、主人公が現実の事件にもある程度興味を持っていたため、現実の事件とお諏訪様の謎解きが有機的な関連を持っていたので○。謎解きも初期のころほどではないがダイナミックさがあったが、登場人物が多いせいか中弛みしてしまう。
2013年8月21日~23日 |
関連本棚: |
dh4189
ピロコ
|
|
|
|
|
QED 河童伝説 (講談社ノベルス)
|
著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
偶然にも、巻数としては続刊ではないものの内容としては続編になっているものを読み始めていた。第一巻の登場人物が続々登場していくが、「河童」という歴史上の人物ではないモノを扱う分、伝承を読み解いて伝説を追いかける「竹取伝説」編のような様相。それにしても、現実の事件がなんというか…後半が特にひどい。なんだそりゃ。
2013年8月19日~21日 |
関連本棚: |
てぷちゃん
飛焔
ピロコ
|
|
|
|
|
QED ventus 御霊将門 (講談社ノベルス)
|
著者: |
高田 崇史 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
平将門は大怨霊なのか?という疑問をもとに謎解きをしていく、今回は続き物の第一弾。歴史の謎ときと同時進行で進む現実世界の謎解きとがリンクしないので、すっきりしないが一巻かけた登場人物紹介だと思えば納得。
2013年8月12日~18日 |
関連本棚: |
post
てぷちゃん
ピロコ
|
|
|
|
|
図書館の女王を捜して
|
著者: |
新井 千裕 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
ゆるゆる~っとした人間関係に、ほんのりオカルティックなテイストが盛り込まれた軽く読める作品。夫婦の絆うんぬんというよりも、人は新しい人間関係を築くことが生きていくということだよね、と割り切った感じ。さらっと読むにはいいが、「ふーん」で終わる物足りなさが不満。
2013年8月9日~10日 |
関連本棚: |
まーも
ピロコ
|
|
|
|
|
修羅の門 第弐門(3) (月刊マガジンコミックス)
|
著者: |
川原 正敏 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
血沸き肉躍るじゃないけれど、戦うことで分かり合うオトコたちは前作の「修羅の門」をちゃんと彷彿とさせてくれた。飄々としつつかなり癖のありそうな師匠は第弐門の主要人物になりそう。ただ、主人公二人のキャラクターが変わりすぎて、ええー…なんじゃそりゃという印象も。
2013年8月5日 |
関連本棚: |
hama
ピロコ
|
|
|
|
|
修羅の門 第弐門(1) (月刊マガジンコミックス)
|
著者: |
川原 正敏 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
「第壱門」ということになるのか、以前の連載を読んでいた読者にとっては待ちわびていた新作?旧作?だろう。去った主人公が果たして戦いの舞台に帰ってくるのか、というワクワク感と、前作以降の登場人物の立身出世(?)に親戚のおばちゃん気分。
2013年8月5日 |
関連本棚: |
hama
ピロコ
|
|
|
|
|
木暮荘物語
|
著者: |
三浦 しをん |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
なんだこの、欲求不満の昼ドラ大好き主婦(失礼!)が喜びそうなストーリーは……! 作家の名前だけで本を選んじゃいけない典型の作品。登場人物の人間関係はまぁ面白いので★をつけたけど、物語としての面白さには欠ける。Feel Loveって雑誌の連載ということから気付くべきだったが、Feel Love=セックスかよ。残念だなあ。
2013年8月7日 |
関連本棚: |
KTY
SKZ
ピロコ
二瓶
|
|
|
|
|
ちいさいひと 青葉児童相談所物語 2 (少年サンデーコミックス)
|
著者: |
夾竹桃 ジン, 水野 光博, 小宮 純一 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
取材をしていて、虐待をする親と虐待をしない親は紙一重だと感じた、という文を1巻の後書きで読んだ。虐待をしてしまう親をもう少し詳しく描いたのが2巻にあたる。ただ、私にはその気持ちはわからないし、描かれている親に対する怒りしかわかない。
2013年8月5日 |
関連本棚: |
ピロコ
|
|
|
|
|
ちいさいひと 青葉児童相談所物語 1 (少年サンデーコミックス)
|
著者: |
夾竹桃 ジン, 水野 光博, 小宮 純一 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
|
コメント: |
児童虐待をテーマにした漫画。テーマが重たいこともあり、読み続けるには心の痛みを感じる。主人公自身も虐待を受けていた過去があり、ちょっとファンタジックな設定とともに現実感をなくさせてしまっているが、すべてが現実的だと重たすぎるのかも。
2013年8月5日 |
関連本棚: |
ピロコ
|
|
|
|
|
|
|