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(175/182)冊
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星降る楽園でおやすみ
星降る楽園でおやすみ
著者: 青井 夏海
出版社: 中央公論新社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 園児5人を人質に、無認可保育園に立て籠もった2人組の男。身代金は一人500万円。一緒に人質にとられた園長と、園長の姪の保育士。そして子どもの命をめぐる家族の人間模様が描かれた小説。 ミステリ風味の家族小説と言った方が適切かもしれない。 傑作とまでは言えないが、いろんなことを考えさせられる小説だった。
関連本棚: 二代目平蔵
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ピョートル大帝の妃―洗濯女から女帝エカチェリーナ一世へ
ピョートル大帝の妃―洗濯女から女帝エカチェリーナ一世へ
著者: 河島 みどり
出版社: 草思社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: ロシア初の女帝エカチェリーナ1世の生涯を追った歴史小説。 18世紀ロシアは女帝の時代というイメージがあるが、実はエカチェリーナ1世が出現するまで、女性に王位継承権が認められていなかったんですね。知らなかった!<br> 皇帝が死んだあと、王位継承の有無によって、文字通り王族の生死がわかれてしまう伝統にも驚く。ヨーロッパというより、トルコに近い感覚だろうか。これを読んで、ロシアが遅れてきた大国と言われる所以が何となくわかったような気がする。
関連本棚: 二代目平蔵 三代目平蔵
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駐在刑事
駐在刑事
著者: 笹本 稜平
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 山岳小説と警察小説を融合させた味のあるミステリ。主人公の勤務地が奥多摩というのが渋い!嫌味がない、読後感が爽やか、というのが、笹本稜平さんの小説の良いところ。更にこの小説では、後半に進むほど、それぞれのキャラクターの立ち位置が固まり、安定感が出てくるように感じた。<br> 個性豊かなキャラクターはいろいろいるけど、今回の助演賞はプールで決まり。
関連本棚: 森乃屋龍之介 二代目平蔵
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一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-
一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-
著者: 佐藤 多佳子
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 陸上、何と熱いスポーツだ。ただ走っているだけと思っていた私を許してくれ!…という気持ちになること必至のスポーツ青春小説。<br> 超口語体の文章に慣れるまでが少しツラいが、一旦慣れてしまえば、こっちのもの。するすると面白く読めた。<br> 屈折していそうで意外とまっすぐな主人公(男)もかわいいのだが、陸上部顧問のみっちゃん(33歳独身男性)とか、弟過干渉気味のサッカーエリートの健ちゃん(実兄)とか、風水にこっている陸上部の変な先輩とか、脇を固めるキャラクターもすこぶる良い。第二部を早く読まねば…。
関連本棚: カノぷ〜 takuji kurica 双子ママ psi 二代目平蔵 Burgundy タカヒロ1 Mi nozz -2007 タカヒロ2 tarya にしのみやねこ 学芸大−i情報教育 祝融朱雀の網の目
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カラシニコフII
カラシニコフII
著者: 松本 仁一
出版社: 朝日新聞社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 20世紀の戦争の形態を変えた銃・カラシニコフを追ったルポルタージュ。著者のフィールドであるアフリカに取材した第一作とは異なり、今回は世界各地に散ったカラシニコフを追跡している。インパクトという点では第一作には及ばないが、それでも読み応えは十分以上。個人的には中南米編が興味深かった。
関連本棚: 二代目平蔵 無教養人 MadBoo いとけん
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芥子の花 (金春屋ゴメス)
芥子の花 (金春屋ゴメス)
著者: 西條 奈加
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: ますます絶好調の金春屋ゴメス第二弾!新しくレギュラー入りした朱緒様(思わず様付け)もなかなか良い味を出してます。それにしても金春屋ゴメス…まだまだ先が続きそう。楽しみ。
関連本棚: 二代目平蔵
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アテレコあれこれ―テレビ映画翻訳の世界 (中公文庫)
著者: 額田 やえ子
出版社: 中央公論社
評価: ★★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: テレビドラマ翻訳の第一人者、額田やえ子さんのエッセイ。<br> 英語をただ訳すのではなく、簡潔にこなれた日本語にするプロセスが垣間見えて面白い。英語に興味のある人なら読んで損はない一冊。
関連本棚: コンマ 二代目平蔵
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桜ハウス
桜ハウス
著者: 藤堂 志津子
出版社: 集英社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: かつて一つ屋根の下に暮らした4人の女性。<br> 7年ぶりに再会した彼女たちの友情物語と言えようか。 酸いも甘いもかみわけた大人のオンナの友情、というのに、ひしひしとリアリティーを感じてしまった。<br> そうそう、この本、空腹のときに読むのは厳禁。巻き寿司、コロッケ、白身魚の唐揚げ…美味しそうな料理が目白押しでくらくらします。
関連本棚: 二代目平蔵
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銀の砂
銀の砂
著者: 柴田 よしき
出版社: 光文社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 柴田よしきさんは人物の味付けがうまいなあ、と思う。極端なことを言うと、特に物語に波乱がなくても(いや、この小説はそれなりに波乱があるのですが)、登場人物のかかわり合いだけで十分「読ませる」小説が書けるのだろう。
関連本棚: 二代目平蔵
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ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)
ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)
著者: ブルボン小林
出版社: 中央公論新社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 世の中にあまたある「題名」を考察した本。面白く読めました。毎度の砕けた(はじけた?)前フリも素敵。
関連本棚: kai_finish 二代目平蔵 suchi nobuo_o ogijun
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はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室
はじめてのファミコン―なつかしゲーム子ども実験室
著者: 卯月 鮎
出版社: マイクロマガジン社
評価: ★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: スーパーマリオでファミコン開眼した世代より、もう少し上の世代が読むと面白いかもしれない。意外にやったことのあるゲームが少なかった。でも、キャプチャー画面を見て、あまりのシンプルさ(というか、しょぼさ)に妙な郷愁を感じました。昨今のゲームを見て思うのは、想像力を働かせるノリシロがあることは大切かもしれないなあ、ということ。日本のゲームメーカーさん、是非ご一考を。
関連本棚: 二代目平蔵 眼薬。
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他諺の空似   ことわざ人類学
他諺の空似 ことわざ人類学
著者: 米原 万里
出版社: 光文社
評価: ★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: ことわざエッセイ集。<br> 最も感心しなかったのが毎回のオチ。たいてい時事批判(主に日米関係)なのだが、強烈すぎていただけない。同じ時事批判にしても、名作と名高いかつての彼女のエッセイは、もっとユーモラスでウィットに富んでいたように思う。だから読んでいて嫌味がなく、しかも説得力があった。大病を患っていたせいかもしれないが、視野狭窄な部分が多く(事実誤認も少なからず)、読んでいてげんなりしてしまった。<br> ことわざの生まれた文化的背景とか、文化比較などを織り込んだ方が、楽しい読みものになったと思う。作者はそれができる力量をもっていた方なだけに、本当に残念な一冊である。
関連本棚: 二代目平蔵 ma 佐藤優 さとほ
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溥儀―清朝最後の皇帝
溥儀―清朝最後の皇帝
著者: 入江 曜子
出版社: 岩波書店
評価: ★★
カテゴリ:
コメント: 内容としてはさほど悪くないのだが、あれもこれもと詰め込みすぎて散漫な感じがする。新書のボリュームを考慮すれば、素材を大胆に取捨選択する勇気も必要でしょう。文章が非常に読みにくいのもマイナス。
関連本棚: ken-1 二代目平蔵
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冬のアゼリア 大正十年・裕仁皇太子拉致暗殺計画 (文春文庫)
冬のアゼリア 大正十年・裕仁皇太子拉致暗殺計画 (文春文庫)
著者: 西木 正明
出版社: 文藝春秋
評価: ★★
カテゴリ:
コメント: 裕仁皇太子(のちの昭和天皇)誘拐を企てる韓国独立武闘派集団と、彼らを追う日本官憲の息詰まる攻防…という触れ込みの小説。わくわくしながら手に取ったのだが、読み込んだ資料がうまく咀嚼されておらず、小説として発酵していないなあ、という感じがした。もう少し作者の手元で寝かせておいても良かったのでは。
関連本棚: 二代目平蔵
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楽天少女通ります (私の履歴書)
楽天少女通ります (私の履歴書)
著者: 田辺 聖子
出版社: 日本経済新聞社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 朝の連ドラ「芋たこなんきん」を見て読みたくなった。新聞連載時にもぽつぽつ読んでいたのだが、まとめて読んだのは初めて。小説家おセイさんの気概が感じられる半生記でした。それにしても、田辺聖子さんは自ら大阪のおばちゃんを「偽装」している感がある。講演会を拝聴した限りでは、おっとりした上品な方でしたので。
関連本棚: 二代目平蔵
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押入れのちよ
押入れのちよ
著者: 荻原 浩
出版社: 新潮社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 和洋中ごった煮のフルコースのような短編集。「コール」「押入れのちよ」は、まっとうに面白かった。「殺意のレシピ」は、昔からの荻原ファンには懐かしいはず。おや、と思ったのは「お母さまのロシアのスープ」。もしかしたら戦前の大陸を舞台とした小説でも準備しているのかしら、と勝手に推測。次回作を楽しみに待ちたい。
関連本棚: 森乃屋龍之介 二代目平蔵 nozz -2007 nobuo_o
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ランチブッフェ
ランチブッフェ
著者: 山田 宗樹
出版社: 小学館
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 短編集。「混入」が一番面白く読めた。
関連本棚: 二代目平蔵
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吹替映画大事典
吹替映画大事典
著者: とり みき, 吹替愛好会
出版社: 三一書房
評価: ★★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: いかんせん、私が物心ついた頃には、既に吹替映画衰亡期であった。なので、ここで紹介されている声優さんたちの声が具体的にイメージできなかったりする。どんな声かわかれば、読んでいて面白かっただろうになあ。<br> 少林サッカーは吹替の方が出来が良い、というレビューを見て、「まさかそんなことあるわけないでしょ」と思ってしまった私は、字幕幻想世代と言うべきか(実際には吹替の方が本当に出来がよかった)。字幕は情報量が格段に少なくなること、力量のある声優さんが声をあてれば、原作以上の面白さになること。見る側もしっかり自覚しなくちゃダメですね。
関連本棚: のらねこ兵☆ 二代目平蔵 ザ区
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ラグビー・ロマン―岡仁詩とリベラル水脈 (岩波新書)
ラグビー・ロマン―岡仁詩とリベラル水脈 (岩波新書)
著者: 後藤 正治
出版社: 岩波書店
評価: ★★★★★
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コメント: 同志社ラグビー部の名指導者・岡仁詩と、同志社ラグビー部の歩みをたどった極上のノンフィクション。後藤正治さんのノンフィクションのファンなので、素材は何でも面白く読んでしまうのだが、これは一入、後藤さんの思い入れが感じられた作品であった。同志社のラグビーを観戦してしまいたくなる一冊。
関連本棚: Gyaiiin dmky 二代目平蔵
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ルーマニア革命―ブカレスト駐在日本人の記録
著者: 松丸 了
出版社: 東洋経済新報社
評価: ★★
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コメント: ルーマニア革命後、程なくして発表されたルポ。リアルタイムで読むことが前提となっているからか、今読むとイマイチ言葉足らずな印象。
関連本棚: 二代目平蔵
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