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(175/182)冊
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算法少女 (ちくま学芸文庫)
算法少女 (ちくま学芸文庫)
著者: 遠藤 寛子
出版社: 筑摩書房
評価: ★★★★
カテゴリ: 児童小説
コメント: 江戸時代、数学書をしたためた少女がいたというのに、まず驚く。しかも、このジュニア向け小説が刊行されたのは1973年。江戸時代の数学レベルの高さは今や「常識」であるが、刊行当時、関孝和の名を知っていた小中学生はかなりの通だったのではなかろうか。物語自体は良くも悪くもジュニア小説であるが、江戸時代の文化的一面を紹介した本ということを評価したい。
関連本棚: Leiko 二代目平蔵 T.Miyashima nyan QP11 qw isihara reiko510の2016 rui 0014 takoyakim p-his
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<移情閣>ゲーム  綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)
<移情閣>ゲーム  綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)
著者: 多島 斗志之
出版社: 講談社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 祝・復刊!この作品の執筆当時から見れば国際情勢は大きく変わってしまったが、それを差し引いても十分に面白い。キーパーソンである孫文の描き方も新鮮。
関連本棚: 二代目平蔵
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中庭の出来事
中庭の出来事
著者: 恩田 陸
出版社: 新潮社
評価: ★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 読者を騙す目的でのメタフィクションとしては中途半端、というのが正直な感想。芝居に傾倒している作者の心意気はわかるのだが。あまりレトリックな仕掛けに囚われず、ストーリーテラーとしての本領発揮を期待したい。
関連本棚: LENNKA 二代目平蔵
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国書偽造 (新潮文庫)
国書偽造 (新潮文庫)
著者: 鈴木 輝一郎
出版社: 新潮社
評価:
カテゴリ:
コメント:
関連本棚: 二代目平蔵
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家族は孤独でできている
家族は孤独でできている
著者: 石川 結貴
出版社: 毎日新聞社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 仲良し家族の幻影と限界、拝金主義に傾く家族を描いたノンフィクション。衝撃だったのは子どもの食卓についてレポートした一章。極端な例かもしれないが、子どもの食について、大人がもっと敏感になるべきではないだろうか。
関連本棚: 二代目平蔵
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ツバメ記念日―季節風 春
ツバメ記念日―季節風 春
著者: 重松 清
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント:
関連本棚: 二代目平蔵
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巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)
巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)
著者: 高野 秀行
出版社: 集英社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 高野御大のアマゾン旅行が追体験できる旅行ルポ。意外にアマゾンって開けているのね、ということもわかって楽しい。思ったより文章が真面目なのは、もともと地球の歩き方シリーズとして刊行された一冊だからか。<br> それにしても、蚊だのブヨだのの虫の脅威がものすごそう。私のような虫嫌いは一生行くことのない土地だろうな。
関連本棚: 海の男 二代目平蔵
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北朝鮮 秘密集会の夜―留学生が明かす“素顔”の祖国 (文春文庫)
北朝鮮 秘密集会の夜―留学生が明かす“素顔”の祖国 (文春文庫)
著者: 李 英和
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 北朝鮮のような秘密国家で留学生受入れということがありうるのか疑問だったが、これを読んで納得。<br>
関連本棚: 可楽まんだら草紙 二代目平蔵
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許さざる者
許さざる者
著者: 笹本 稜平
出版社: 幻冬舎
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 六年前の兄・雄人の自殺で、兄が絶縁状態だった実家で多額の生命保険金が動いていた。常々兄の死に疑念を抱いていた章人は、兄の無念を晴らすべく、弁護士の楠田、兄嫁の朱実とともに真相を追究していく。<br> 謎が次々と提示され、最後まで一気に読ませる。最後は大団円というわけではないけれど(この著者にしては珍しい)、読者としては納得の結末。
関連本棚: 森乃屋龍之介 二代目平蔵
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慟哭の豆満江―中・朝国境に北朝鮮飢民を訪ねて
慟哭の豆満江―中・朝国境に北朝鮮飢民を訪ねて
著者: 金 賛汀
出版社: 新幹社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: これを読んで、曽野綾子さんのルポに「難民ビジネス」という言葉があったことを思い出した。社会主義を標榜する国ほど賄賂がまかり通る、この皮肉さ。
関連本棚: 二代目平蔵
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ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)
著者: 堤 未果
出版社: 岩波書店
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 他山の石とすべき事例が詰まったアメリカルポ。特に、医療保険制度の縮小と訴訟社会が組み合わさると、想像を絶する医療の貧困化が引き起こされることが痛感される。産婦人科医問題などを見ると、日本も決して安穏とした状態ではないという気がする。
関連本棚: T.Miyashima sanpei 二代目平蔵 suchi iskra eggman キノベス!2008 ogijun 祝融朱雀 増井
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バード・ウォーズ―アメリカ情報部の奇略 (文春文庫)
著者: 多島 斗志之
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: KGB工作員が主役のミステリ。日本人作家の謀略小説としては異色かも。ソ連が崩壊して久しいが、今読んでも十分に面白い。
関連本棚: 二代目平蔵
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今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)
今日を忘れた明日の僕へ (ミステリー・リーグ)
著者: 黒田 研二
出版社: 原書房
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: 交通事故で記憶を蓄積できなくなってしまった主人公。頼りになるのは、事故以来克明に記録された過去の自分の日記のみ。そんな混乱の中、事故以来、知人の死、友人の謎の失踪と、身辺で立て続けに異常事態が発生していることを知る。一体何が起こっているのか…。<br> プロローグで事件の全体像がぼんやりと掴めるものの、登場人物たちがどのように関わりあっているのかが不透明で、最後まで大いに悩まされた。
関連本棚: kyu 二代目平蔵
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普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓
普通の家族がいちばん怖い―徹底調査!破滅する日本の食卓
著者: 岩村 暢子
出版社: 新潮社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: クリスマスの食事に力を入れる家庭が一般的かどうかはやや疑問だが、お節の荒廃ぶりはなかなか寒々しい。まあ、家族があまり食べたがらないものに、積極的に費用・時間をかける主婦は減少傾向にあるだろう、という気はするが(まともに手作りしてもお節は2万円程度の費用がかかる)。ここまでくると、「お節がない家庭」の一方の担い手である夫の意見も気になる。<br> <a href="/%E4%BA%8C%E4%BB%A3%E7%9B%AE%E5%B9%B3%E8%94%B5/4326652780">変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識</a>と併せて読むと、筆者の言わんとすることがクリアに浮かび上がってくる。<br> 巻末の「とりあえず模範解答を言う主婦」というのは新しい傾向かもしれない。尤も、現実と乖離した模範解答をとりあえず口にする、というのは、男性でも増えているのかも。
関連本棚: 柴田邦臣 増井 二代目平蔵
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漢文の素養   誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書)
漢文の素養 誰が日本文化をつくったのか? (光文社新書)
著者: 加藤 徹
出版社: 光文社
評価: ★★★★
カテゴリ:
コメント: 漢文と日本人との関わりが楽しくわかる1冊。東アジア文化圏における、日本漢文の独自性についての指摘が面白い。江戸時代まで、漢文の訓点が学者一門の秘伝とされていたなんて知らなかった!他の漢字文化圏の国々の歴史を見れば、十分ありえる話なのだが…。
関連本棚: otto 二代目平蔵 Leiko
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サウジアラビア―変わりゆく石油王国 (岩波新書 新赤版 (964))
サウジアラビア―変わりゆく石油王国 (岩波新書 新赤版 (964))
著者: 保坂 修司
出版社: 岩波書店
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 岩波の現代中東史シリーズは良書が多い。本書も、サウジアラビアの政治・経済・教育がコンパクトにまとまった1冊である。トルコなどのソフトなイスラム教国とはやはり違うなあ、というのが率直な感想。
関連本棚: としあき 二代目平蔵
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冠 OLYMPIC GAMES
冠 OLYMPIC GAMES
著者: 沢木 耕太郎
出版社: 朝日新聞社
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: アトランタオリンピックを追いながら、近代オリンピックの黄昏を明確に写し取ったノンフィクション。<br> 膝を打つほど面白いというわけでもないのだが、何となく好ましい。筆者の主張はしっかりしているものの、さほど押し付けがましくないのが印象的。筆者の人徳のなせる業でしょうか。
関連本棚: VIRTUAL BOOK FAIR 二代目平蔵 ma
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百年の亡国
百年の亡国
著者: 海道 龍一朗
出版社: 実業之日本社
評価: ★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 太平洋戦争終結直後、日本の新憲法、ひいては新しい国の形をめぐり、日米ソの間で熾烈な争いが始まっていた。どこからが虚でどこからが実なのかはわからないが、極めてスリリングな小説だった。
関連本棚: 二代目平蔵
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変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識
変わる家族 変わる食卓―真実に破壊されるマーケティング常識
著者: 岩村 暢子
出版社: 勁草書房
評価: ★★★
カテゴリ:
コメント: それなりに頷けるところもある家庭の食に関するレポート。毎日のお惣菜がなおざりな割に、パンやお菓子作りを厭わない主婦のメンタリティーや、学校の家庭科教育が及ぼす食生活への意識変革など、なるほどと思わせられる指摘も多い。<br> しかし、随所に首をかしげたくなるような分析もある。特に、四人家族の食費が1ヶ月4万円では安い(幼児二人、外食費抜きで4万円あれば十分だと思う)、食卓にのぼる野菜がワンパターンで安い食材ばかり(旬の食材を使えば当たり前)、クリスマスにホールケーキを買わないことは家族崩壊(ホールケーキは値段が高いから買わない家庭も多かろう)、という指摘は、やや的外れであるように思う。<br> 要は、筆者の「これがスタンダードな家庭の食だ」というイメージがあまりにも曖昧模糊としているので、批判が場当たり的な印象が否めないのである。もずくなど、加工品として多く流通している食品を使うことは「手抜き」なのか。冷凍野菜でも、生産地にまで気を配って選択している場合は許容しないのか。全体の食事に対するレトルトの割合が何割以上なら異常と見なすのか。まずは、何をもって家庭の食卓の本来の姿とするかを、筆者は読者の叱責覚悟で、しかし客観的資料を用いながら提示せねばなるまい。<br> なお、この本では全く触れられていないが、主婦の出身地及び最終学歴(はっきり言ってしまうと出身高校・大学のレベル)と食の相関は気になる。
関連本棚: stonechild 二代目平蔵
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現代イラン―神の国の変貌 (岩波新書 新赤版 (742))
現代イラン―神の国の変貌 (岩波新書 新赤版 (742))
著者: 桜井 啓子
出版社: 岩波書店
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: イラン現代史がコンパクトにまとめられた良書。イランについては厳格な宗教国家というイメージがつい先行しがちだが、この本を読むと、フレキシブルで、進取の気性が強い国民性であるように思われる。<br> また、イスラム革命=女性の権利制限という図式で捉えていたのだが、それが(完全に間違っているとまでは言わないが)一面的な見方だということもわかる。女性の権利制限に対して、女性主体の反対運動が展開された点は見逃せない。
関連本棚: coup 二代目平蔵 ogijun
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