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ここ数年の中で私の中で御手洗シリーズを抜いて心に残る第一位のミステリだ。本屋でこの小説を見かけたときちょうど受験で読めなかったから目をつけつつ我慢した記憶がある。受験が終わってすぐさま買って読んでみると本当に期待を裏切らなかった。
この作者は他にも小説を出しているけれど、これが特に光っている。というのは「このミステリがすごい」(うろ覚え)ランキングでもランクインしていたから今更私が言う事ではないけれどでもすごい圧倒される。さりげなく入っている知識とか主人公の面白い心の動きとか。
一番心に残っている台詞が、
「したいことをすればいいんだよ。自分の責任においてね」(またうろおぼえだけど)
という台詞なんだけど。これはなんだか私の信条みたいなものになっている。責任の取れないことはしない。したいことはする。自分の責任において。
主人公の考え方は好きだ。読書家な所とかも大好きだ。殺人は許せないけれど。でもこれは本の中のことだし。登場人物の一人一人が記憶にとどめておきたいほどだ。
なんていうかこの本を覚えて暗誦したいくらいだ。
私は犯罪とかをしたいとは思わないけれど、主人公のこうかっこいい考え方に憧れる。順列の問題とか。
なんていうか良い言葉が見当たらないけれど、主人公の精神の姿勢が好きなのかもしれない。それゆえこの主人公は美しいのかもしれないと勝手に思っている。 |