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慎治 (中公文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2007/8/31ジュンク堂住吉シーア店にて購入
2009/6/3~6/11
中学生の慎治は、同級生の優等生、スポーツマン、容姿端麗な人気者3人組にいじめられており、万引きを強要されるまでになってしまう。たまたま万引きをしたビデオ屋で、担任でありやる気のない教師と思われていた古池に見つかってしまう。古池はそんな慎治をガンプラの世界に引き込んだ。自信をもった慎治は大人への道を歩み始める。
「慎治」は今野作品の数あるシリーズ物ではないが、少年がいろいろな経験を積みながら大人になっていく過程を、今野氏のこだわり分野の話題を交えながら(武術、サバイバルゲーム、ガンダムなど)、魅力的につづっていく。内容や展開はベタなもの、といえばベタではあるが、自分が中学生くらいのときの心の葛藤などを思い出させてくれた。
(ガンダムの世界観というのを初めて知った。はまっていてもおかしくない世代なのだが、まったくと言っていいほどこれまで知らなかったのだ。まあ、知っただけでハマル気はないが)
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関連本棚: |
権太の既読
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裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記 (河出文庫)
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著者: |
阿曽山大噴火 |
出版社: |
河出書房新社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
その他
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コメント: |
2008/2/3 Amazonで購入
2009/6/6~6/9
阿曽山氏のことは今や伝説のラジオ番組ストリームのコラムの花道で知り、発売時に購入していた。裁判員制度も始まったため、裁判本がブームのようで今日立ち寄ったメトロ書店で特集コーナーが作られており、この「裁判狂時代」も平積みで置いてあった。
内容は裁判を初めて傍聴したときのことから、福永法源、麻原彰晃、スーパーフリーなど有名な裁判の傍聴記や小さな事件の裁判の面白エピソードや地方の小さな裁判所での体験談など。最近、このような裁判傍聴本が流行っているが、他にも読んでみたくなるほど、裁判は面白そうだ。(と言っても、裁判員になるのはゴメンだが) |
関連本棚: |
F家(その他)
権太の既読
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「分かりやすい教え方」の技術―「教え上手」になるための13のポイント (ブルーバックス)
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著者: |
藤沢 晃治 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
その他
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コメント: |
2009/2/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/5/30~6/5
藤沢氏のブルーバックス「分かりやすい」シリーズの一冊。
書いてある内容は普段私も心がけていることであった。(偶然、昨日知識の定着には草の生えた道を何度も歩いてしっかりとした道にしないといけない」という話をしていたのだが、本書にも「けもの道」ということで紹介されていた)
普段やっているやり方がそう間違ってなさそう、ということを再確認できてよかった。後は、どれだけ実践できるか、であろう。 |
関連本棚: |
権太の既読
sanpei
岸リトル
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小泉武夫の料理道楽食い道楽 (日経ビジネス人文庫 グリーン こ 3-6)
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著者: |
小泉 武夫 |
出版社: |
日本経済新聞出版社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
小泉武夫
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コメント: |
2008/12/4 Amazonにて購入
2009/5/29~6/4
移動中用の小泉武夫著「小泉武夫の料理道楽 食い道楽」を帰宅電車内にて読了。
相変わらず食に対する好奇心旺盛な小泉節が満開。今回も沢山美味しそうなものがあったが、油揚げの素焼きが一番食べたくなった。焼いてしょうがのすりおろしとしょうゆ、または焼いて大根おろしとしょうゆにくぐらせる調理は簡単なもの。香ばしい匂いがただよってきそうだ。 |
関連本棚: |
権太の既読
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タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書)
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著者: |
永田 和宏 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
Science
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コメント: |
2008/12/29 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/5/26~5/29
移動用だが、自宅にて読了。
高校の生物の教科書レベルから話が始まって、著者の専門であるシャペロンの話題を中心にタンパク質がどのように産み出されて、最後は代謝されていくかについてとても分かりやすく書かれた良書。最後には少しではあるが、タンパク質の折りたたみ異常により生じる病気(プリオン病やアルツハイマー病)についても触れている。
少し難しいかもしれないが、高校生くらいの生物、理科好きの人に是非読んでもらいたい。
内容とは関係ないが、最近新書がブームで各社新規参入してきている。私も最近新書を読む機会が増えているが、この本はさすが岩波新書。内容が非常に濃い。どことは言わないが、ワンテーマ、改行だらけでほとんど内容が無いものも沢山ある。まあ、新書ブームを作っているのがそういう新書であるのは事実であるが。岩波や中公など老舗の新書には従来型の充実したものを出版し続けて欲しい。 |
関連本棚: |
権太の既読
T.Miyashima
大人の読書計画2009夏
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日本サッカー偏差値52 (じっぴコンパクト)
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著者: |
杉山 茂樹 |
出版社: |
実業之日本社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
スポーツ
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コメント: |
2009/4/11ジュンク堂三宮駅前店にて購入
2009/5/23~5/28
イマイチ信頼性のないFIFAランキングに変わる日本人には捉え易い「偏差値」という指標を出してきた点は秀逸。しかし、その数値化は主観だけなので(だいたいいいところだとは思うが)、こちらも一般化するのは難しいか。試みとしては面白いと思う。 |
関連本棚: |
権太の既読
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日本の国宝、最初はこんな色だった (光文社新書)
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著者: |
小林泰三 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
Art
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コメント: |
2009/1/19 7&y で購入
2009/5/20~5/25
筆者はNHKなどの番組で国宝のCGによる再現を手がけた人。今は地肌が見えてしまっている仏像や絵の具が剥げ落ちてしまった絵画等を時代考証とともに、出来た当時の色彩を再現。ただ再現するだけでも素晴らしいが、筆者は鑑賞者が作品に参加する重要さを説いている。その点は全面的に大賛成だ。芸術作品の保護はわかるが日本の美術館も欧米のようにもう少し開放的に作品を展示してくれないかなぁ。油絵なども絵の具の凹凸は硝子越しでは見にくいのだ。今、大流行の興福寺阿修羅像展もあらゆる方向から阿修羅が見られるということで盛り上がっているようだ。普段は硝子ケースに入って正面の顔しか見られないのに。とにかく、再現されたCGは実に見事。実に面白い試みであると思う。 |
関連本棚: |
T.Miyashima
権太の既読
Leiko
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ST警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル (講談社文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2009/5/12 Amazonより届く
2009/5/23~5/24
ST色シリーズの最終巻。
ワンクリック詐欺に引っかかった貧乏役者の卵、茂太は仲間を誘って自分を引っ掛けた悪徳業者に復讐をたくらむ。その一味にひょんなことからSTメンバーの黒崎が加わる。歌舞伎町を牛耳る中国マフィアの名前を語って復讐に成功するが、名前を語った中国マフィアの周りでは不可思議な現象や不審火がおこっていた。茂太達が復讐に成功して喜んでいると不審火が五度発生し、今度は現場からライバルのマフィア3名の死体が発見される。
いつもながら安心して読めるエンターテインメントである。ちょっとトリックに首をひねりたくなるところもあるが、もともとの設定が設定なのでそれもありか。しかし、黒崎はどんだけ無口やねん、とつっこみたくなる。黒いモスクワではもうちょっとしゃべっていたけどなぁ。 |
関連本棚: |
nozz -2007
権太の既読
melito
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ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2009/4/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/5/16~5/17
ST色シリーズ第4弾の今作では、異常な聴覚をゆうする翠が主役。ヨーロッパから凱旋した指揮者の辛島秋仁、バイオリニスト柚木優子をフィーチャーしたクラシックコンサートのリハーサル中、柚木のストラディバリウスが不可思議な状況ですりかえられてしまう。いつものように捜査に加わったST達だが、翠の特殊な聴覚を知った指揮者の辛島は異常に興味を示す。捜査が難航するなか、今度はホテルの密室でコンマスのバイオリニストが殺害される。STの面々はこの2つの謎を解けるのか?
用いられているトリック等はごくノーマルな感じ。今回の注目点は菊川の似合わない?趣味が判明したこと。もっとも合いそうにない青山と意気投合したのには驚いた。 |
関連本棚: |
権太の既読
melito
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続・にっぽん蔵々紀行 (光文社文庫)
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著者: |
勝谷 誠彦 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
勝谷誠彦
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コメント: |
2008/11/5 7&yにて購入
2009/5/11~5/16
勝谷氏が日本全国の日本酒蔵を巡る第2弾。今号で47都道府県を全部巡回。しかし、本当にどの日本酒も美味しそうだ。蔵は廻れないだろうが、家で全都道府県制覇を狙ってみよう。しかし、鹿児島には焼酎蔵しかないのね。 |
関連本棚: |
権太の既読
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虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)
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著者: |
森 博嗣 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
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コメント: |
2009/5/11~5/16
小説誌に掲載された短編を集めた短編集。
「トロイの木馬」:近未来のバーチャルリアリティが発達した世界の話。こういう最後は森さんにしか書けないだろうなぁ。
「赤いドレスのメアリィ」:バス停で真っ赤なドレスを着てじっと佇むメアリィと呼ばれる老婦人。何故彼女がそこに座っているのか誰も知らない。赴任早々彼女に興味をもった私の前に彼女の過去を知る一人の老人が現れて...森さんのもつセンチメンタリズムあふれる小品。
「不良探偵」:すこしおつむの弱いいとこのシンちゃん。小説家になった僕はシンちゃんの本名を探偵の名前につけてあげた。シンちゃんは一所懸命探偵役を果たす。純粋さが産む悲劇。
「話好きのタクシードライバ」:誰もが困るんだなぁ。
「ゲームの国」:これはメフィストで既読。回文がすごい。
「探偵の孤影」:姉を捜して欲しい、との依頼を受けた探偵。近くのビルの一室で白骨化した死体を見つけるが...これは一見森さんの作風とは違う気がする。誰に近いだろう。ちょっと変わった雰囲気。
「いつ入れ替わった?」:これも初出のメフィストで既読。S&Mシリーズ。思わせぶりな最後である。 |
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tkmr
Mieko
KOH
kameria
TK22
kods
権太の既読
kitashi
山田
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マリーシア (光文社新書)
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著者: |
戸塚啓 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
スポーツ
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コメント: |
2009/1/17 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/5/7~5/11
Jリーグができてから良く聴くようになった「マリーシア」という言葉であるが、日本語では「ずる賢さ」という訳語があてられることが多い。戸塚氏はカカへのインタビューを発端に日本でプレーしたことのあるブラジル人プレーヤー達やドイツ人に日本人の「マリーシア」度について考察する。
結局のところ「マリーシア」は副題にもなっている「駆け引き」という言葉が一番近い、ということなのだろうが、カカのインタビューでの問題提起の仕方は魅力的であったものの、議論の進め方が甘く、結局何が言いたいのかよくわからない本になってしまっている。魅力的な題材なのにもったいない。前書きで最近流行のフォーメーション論、戦術論に意義を唱えている割には尻すぼみな感じ。 |
関連本棚: |
権太の既読
中谷よしふみ
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下流大学が日本を滅ぼす! (ベスト新書)
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著者: |
三浦 展 |
出版社: |
ベストセラーズ |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
評論
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コメント: |
2008/8/23 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/4/30~5/7
タイトルの通りの内容であるが、大学数の増加と多様な入試制度のせいで、いわゆる上級校以外、簡単に入れるようになってしまったがため、多くの大学生の基本的能力(学力のみならず生活力も)が低下している、との指摘。まあ、良く言われていることである。大学は高校のせいにし、高校は中学のせいにし、中学は小学校のせいにし、小学校は親のせいにし、と無限に続く責任のなすりつけあいであるが、学歴偏重社会を改め、多様な生き方を尊重し、それぞれが見合った収入を得られるような社会にならなければ、永遠にこの責任放棄の連鎖は続くのであろう。最終章で著者が提示する改革にはうなづけるところもあるが、いくら改革しても日本人の価値観が変わらない限り、どうしようもないのかも。かと言って名案が無いところが閉塞感を生み出しているのだろう。またその閉塞感ゆえ若者はさらに停滞してしまうのだ。 |
関連本棚: |
権太の既読
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ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2009/4/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/5/4~5/6
ST色シリーズ第3弾。今回は山吹がフィーチャーされている。
アパートの一室で若い男女4人が一酸化炭素中毒で死んでいるのが発見される。睡眠薬を飲み、窓に目張りもされていたことから、検視官川那部は自殺と所見を述べるが、いくつか疑問点もあり、ST達は調査を始める。若い男女4名は同じ宗教団体に所属していることがわかり、調べていくと代表と高弟の間に争いが起こっていることがわかった。宗教がらみということで山吹が積極的に動き始めるが...
後半は山吹の実家のお寺が主な舞台となり、座禅の作法や座禅をすることの意味なども語られる。また、山吹の過去も少し垣間見えそういう意味では興味深いが、ミステリとしては少し内容が薄いか。ST流に自分が慣れたからかもしれないが。 |
関連本棚: |
はみ出し
reiko510
権太の既読
melito
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不安な童話 (ノン・ポシェット)
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著者: |
恩田 陸 |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
ミステリ:恩田陸
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コメント: |
恩田さんの作品は、メフィストの連載で読んでいたが、まとまった形で読むのは初めて。この本も10年くらい前に買ってあったのをようやく読めた。
大学教授秘書の古橋万由子は、訪れた絵画の個展で、今は亡き高槻倫子の遺児、秒から母の生まれ変わりである、と告げられる。万由子は、他人の記憶がフラッシュバックのように見えたが、倫子もそういう体質であったらしい。秒は、万由子に母親を殺した犯人を一緒に探して欲しい、といわれる。個展の際に見つかった倫子の遺言にある絵を渡して欲しい、とあった4人が怪しいと思われたが。その4人と順番に会ううちに万由子に奇怪な事件が次々と起こる。
恩田さんに特有の不思議な独特の世界がこの初期の作品から広がっている。10年積読本にしていたのがもったいないくらいの作品であった。残りの手持ち作品も順次予定本リストに入れて、未購入本も買っていかなければ。 |
関連本棚: |
海鳴り文庫
素光
権太の既読
Nakata
Ron
彩
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