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フェンス
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著者: |
マグナス ミルズ |
出版社: |
DHC |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
ふ、不条理だー。<br>
都合が悪くなったら? 消せばいいんですよ、そんなの。とばかりに、次々と人が死んでいくのに、全然怖くない。いや、少しは怖いかな。死体は、丈夫で長持ちと評判の、フェンスの下に埋めていく。そうすれば完全犯罪さ……。<br>
モラルとか、そういったものはどっかに行った状態。ああ、世間体とか気にしなくなったら、こうなっちゃっても仕方ないかも知れない。奇妙なリズムで杭は打たれ、フェンスが張られ、死体は増えていくのでありました。作業の一環に殺人があり、処理した後には顔を洗ってパブにビールを飲みに出掛けるのです。のどかな田舎の風景の中には、そこここに死体が埋まってる……! |
関連本棚: |
青月にじむ
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日本難民
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著者: |
吉田 知子 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★ |
カテゴリ: |
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コメント: |
空には外国の軍隊の飛行機。ひっきりなしにミサイルが落ちたり機関銃で乱射されたりして、一緒に逃げまどっていた周囲の人がばたばたと倒れていく。呆気なく、命を落とす。<br>
一晩寝て起きたら、本当にこんな世界がやってきそうな、そんな身近な怖さが描かれている。あり得ないけれど、段々本当にそうなるかも知れない、といったような。そのときに、私ならばどんな選択をするか。ひとつの建物に年も立場もいろいろな人がひしめき合う。自分が隠し持っている乾パンはどうしようか? そういえば、隣の部屋のあの人は、さっきこそこそと外に出て行ったけれど、何か食料のあるところを知っているのではないか? 山の向こうに生活していくのに必要なものが沢山落ちているらしい。この沢に毒が……?<br>
そして、この物語を「架空の出来事だ」と笑ってはいられない現実が、私たちのすぐそこに存在する恐怖。 |
関連本棚: |
青月にじむ
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