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新参者
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著者: |
東野 圭吾 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
900 文学
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コメント: |
面白かった。それぞれの登場人物は、個性的に描かれていたように思う。各章、各店の出来事を追いながら、ストーリは進む。そうして、後半、事件は佳境に入る。加賀の名推理も冴える。確かに、言うことない展開である。最後に大団円で事件の真相が明らかになり、フィナーレを迎える。よく出来ている。『容疑者X』の場合のように、東野ワールドの1作が終幕を迎える。ただ、読後感としては、人情味を感じ、一方で主人公の推理の冴えも感じさせて、締められているのだが、探偵ガリレオのシリーズの時に感じたのと同様、もう一歩、深みを持たせてもらえないか感が残ってしまう。贅沢な望みなのかも知れないが。もう一点は、シリーズものに付きものなのかも知れないが、定型化された主人公の人物設定というのも、気にしだすと、気になるもののようだ。例えば、件の浅見光彦シリーズなどのように。でも、それも、反面、よいことなのだが。やっぱり、贅沢なのだろうと思う。 |
関連本棚: |
yasudall
あっつん
SKZ
まっちゃん
0014
.SHO
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遅筆堂文庫物語―小さな町に大きな図書館と劇場ができるまで (日外教養選書)
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著者: |
遠藤 征広 |
出版社: |
日外アソシエーツ |
評価: |
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カテゴリ: |
010 図書館
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コメント: |
読了後、何年か経った今でも、この本の前段部分を、よく記憶しています。 遠藤さん達、地元の若者たちが、一念発起して「作家」に会いに行くところです。 でも、それだけに限らず、この本は最後まで「スリリング」に図書館と劇場にまつわる様々なことを知らせてくれました。 これ程、著者の生の声を窺わせる文章というのは、ちょっと記憶にありません。そしてそこから、物語として語られる世界が、まるで現前にあるかのように入ってくる気がしました。私には、手に汗握るような物語に受け取れました。 |
関連本棚: |
0014
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一歩を越える勇気
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著者: |
栗城史多 |
出版社: |
サンマーク出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
780 スポーツ
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コメント: |
その登山スタイルに賛否両論が噴出しているクライマー?の著書である。エンターテイメントなのかエクスペディションなのか。その判断は、最終的には読者や視聴者に委ねられるものだと思う。この世界、ミイラとりが容易にミイラと化している。むしろ、その解かり易さを褒めるべきかとも思う。一方で、山を巡る社会状況の変化があり、その上に彼(ら)の行動も成り立っている、という事に目を向けるべきかとも思われる。先鋭的な、余りに先鋭的なクライマーが、「エグゼクティブ登山」と称したスタイルが出現したからこそ、彼(ら)が生まれた、という因果関係の事である。また一面では、もう未踏峰など、簡単には見つからない時代に、「名」を成す道は、限られているのだ、ということも、加味すべきことかと思う。色んな意味で、現時点の登山界について考えさせられる一書には違いない。 |
関連本棚: |
0014
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