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初版は2003年に東京書籍からセミハードカバーで刊行され、2010年に角川文庫に収録されました。
文房具についてのエッセーですが、ほとんどが外国製の小物で、カラフルな製品の写真が数多く収められています。
私自身も文房具好きなのですが、著者の収集する小物はコジャレたものが多く、見ているぶんにはいいかもしれませんが使ってみたくなるものはほとんどありませんでした。
文房具というのは読書やファッションなどと似ていて、「趣味」が強く反映されるものです。
私が文房具に求めるのは、「実用性」と「落ち着き」です。
カラフルなものもいいですが、そのようなものばかりでは思考もハネてしまいそうです。
書籍版には目次がありません。
見開き2ページで写真を掲載し、その後ろの2ページに写真の文具についてのエッセーが書かれています。
モノはコジャレたものばかりで、「カワイイ」もの好きには楽しめるかもしれませんが、その色づかいはチープというかキッチュというか、そんなモノばかりを集める気にはとてもなりません。
さいわいなことに某ブック●フで以前に105円で購入した本なので、まぁいいかなぁという感じですが、文庫にしてもとても定価で購入する気にはなりません。
たまにはこういうハズレもあります。
片岡義男ファンにはオススメですが、文房具好きには評価の分かれる本でしょう。
オススメ度 ☆★ 1,5です。 |