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●科学の終焉 98/02/07
科学には終わりがあるのか。そして、その終わりはすぐそこか、もしかしたら既に終わってしまっているのではないか。究極の法則が見つかって、あとはその法則を応用していくパズル解ききなってしまうのではないかということだ。
現在の科学、特に理論物理学は、経験的でない、つまり実験などで検証できない数学的な理論をこねくりまわすような事に陥ってしまっている。その理論が正しいかどうかは判断できず、美しいとか簡潔であるとかいう評論しかできない。そのような科学を、著者は皮肉の科学と呼んでいる。
著者は、サイエンスライターとして、数々の科学者にインタビューし、科学は終わっているんじゃないかという疑問を投げかけている。そのインタービューを元に構成されているのがこの本。
しかし、途中からだんだんとインタビュー相手のことではなく、著者の言葉が目に付くようになってきて、うっとうしくなってきた。しばらくして気が付いたのは、これはべつに相手の科学者の事を書いた本じゃないんだということ。インタビューがもとなのだが、その時の相手のしゃべりかたや表情、行動などを交え、ドキュメンタリータッチで描いている。と書くとよさそうだが、インタビュー相手の言葉や印象などをバラバラに分解し、それを再構成する手法により、著者の言葉のみが現れている。インタビューの内容ではなく、インタビューのときに受けた印象、考えた事を書いた本ともいえると思う。
それは、科学とは何だろうということ。科学は何を目指して進んでいるのか、もしくはなぜ進んでいるようにおもえるのか、ということ。それが究極の法則なりを見つけることだとすると、見つかってしまったら科学者はそうするんだろうということ。だからインタビューの中身は関係なくて、その時の相手の反応にコメントをつけて考察している。
確かに最初にそういう本だと書いてあるが、頭の切り替えができていなかったようだ。
人間としての科学者だったら知ることはできるかもしれないが、この本で科学を知ろうと思ってはいけない。
哲学、物理学、宇宙論、進化論、社会科学、神経科学、複雑系とあつかっているが、このなかで、進化論の部分が著者の突っ込みが甘かった様に思う。終わりだとかいえるほど判っているといえないからだろうか。
出版社が徳間書店で、訳者が竹内薫氏なので、「と」な感じがするが、内容は案外まとも。ただ、主観を述べた本名ので、この本は科学書ではない。監修が筒井康隆氏となっているが、べつにそれだけ。名前だけかな。
訳者あとがきで、竹内氏がタレント科学者に罵詈雑言を浴びせられたと書いてあるが、タレント科学者って誰だろう(^_^)
そうそう、宇宙の究極の答えは、42(^_^)。もう何年も前に答えは出てる。
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