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神社でわかる日本史 (知恵の森文庫)
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著者: |
戸部 民夫 |
出版社: |
光文社 |
評価: |
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コメント: |
出張に手持ち本の持参を忘れて空港で購入。神社の祭神のタイプ(氏神、勧請、人神)、その中で人神について謂れ(怨霊系と偉人顕彰系)を解説してくれます。神道は民族固有の自然崇拝をベースとしたすべてのものに神は宿る八百万の神の信仰と言われますが、人神については特に明治政府の国家神道、廃仏毀釈の政策に基づいた、決して歴史が古いものではないということが理解できました。神を祀る、神社を建てるのは政府や天皇の意向、もしくは顕彰したい人たちの意向に対する政府や地方行政の許しが必要だったとは驚きです。
2017-048 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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親鸞(三) (吉川英治歴史時代文庫)
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著者: |
吉川 英治 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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コメント: |
吉川英治は子供文学なんだな、と再認識しました。読みやすい文体、わかりやすい展開、そしていい人悪い人が明確で裏切らない。本作も幼馴染のいじめっ子や、天下に冠たる大盗賊や、世を拗ねた村の厄介者とかたくさん出て来ますが、途中まではあくまでも憎まれ役、なのに最後は親鸞に感化されて素晴らしい模範的な仏弟子になってしまう。わかりやすすぎる展開が、素直に読めない人にはどうかなと思いますが、水戸黄門好きにはそこそこ楽しめました
2017-047 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
さすけ
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親鸞(二) (吉川英治歴史時代文庫)
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著者: |
吉川 英治 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
知ってるようで知らないことって沢山ありますね。物語だと割り切っても、へーっと思うことが多々あります。散々京都で真宗の学校に出入りしていたのですが。なんとなく知っていた聖徳太子の夢の話が出て来ませんが、妻帯したのはもっと歳をとって悟りきって新たな宗派を立ち上げてからと勝手に思いこんでいましたが、法然上人の弟子の時代なんだとか、毎年初詣に行く赤山禅院が親鸞に所縁の場所だったとか。びっくりです。親鸞が聖者過ぎて出来過ぎ感は否めませんが面白く読んでます。
2017-046 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
さすけ
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親鸞(一) (吉川英治歴史時代文庫)
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著者: |
吉川 英治 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
新平家と同じ味わい、やはり吉川英治は文章がうまいな。親鸞は生まれた時から聖徳太子のようにひたすら聖者で出来すぎですが、物語として面白いです。この早熟で圧倒的な優等生が、妻帯するのなどある意味で破戒僧にいかにしてなっていくのか続きが楽しみ。
2017-045 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
さすけ
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利休の闇
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著者: |
加藤 廣 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
『「信長の棺」の謎、いよいよ最終章』と帯にありましたので何か新しい発見や集大成的なものを期待しましたが、特に闇でもなく、既刊本の仮説を前提にした展開が粛々淡々と進みます。ちょうど茶室をいくつか見る京都に行く前でしたので、わびさびやにじり口について理解が深まってよかったけれど、読み物としては特に印象に残らないものでした。後輩でもあり加藤さんのファンなのですが少し残念。
2017-044 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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日の名残り (中公文庫)
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著者: |
カズオ イシグロ |
出版社: |
中央公論社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
英国という国家の品格、その長い歴史に培われた英国貴族・英国紳士、そして日本の茶坊主や中国の宦官とはまったく違う執事というものに対する知識としての満足はもちろんですが、近現代社会において何が正しいのか、誰が正義なのか、どこに勝利があるのかといったことが色々な場面で示唆されることにテーマの深さを感じました。夫婦にとって隠退後の生活こそ人生の華、夕方が一日で一番いい時間、人生の多分折り返しを過ぎた自分になんとも考えさせらるラストです。
2017-043 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
nobuo_o
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神様の御用人7 (メディアワークス文庫)
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著者: |
浅葉 なつ |
出版社: |
KADOKAWA |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
このところ一番楽しみにしているこのシリーズ。チェックが甘く7巻が出ていることに先月やっと気がついて購入も、課題図書が山積みで本読み仲間2人に先に読んでもらってようやく着手。けど、読み始めたら今度は読み終わるのがもったいなくてなかなか一気に読めませんでした。読み終わったばかりなのに早くも御用人ロス。続きが待ち遠しい、長く続いて欲しいな。松尾大社は前を何度も通りましたが参拝はしていない。今度もニアミスで終わりそうで残念。
2017-040 |
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reiko510の2016
AkizoMickeyGo
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青い服の女 新・御宿かわせみ
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著者: |
平岩 弓枝 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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コメント: |
前作よりはまだましかと思いながら読み進めましたが、最後に唖然としました。題名の三姉妹は結局なんだったのかさっぱりわからず、メインになったエピソードも全く理解ができない展開で意味不明な終結。だめだこりゃと思いながらも、また次を読んでしまうのだろうな。2017-039 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
reiko510の2016
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有頂天家族公式読本
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著者: |
森見 登美彦, 「有頂天家族」親衛隊 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
娘が図書館で借りて来たののまた借り。舞台巡りや体験ツアー紹介もよかったですが、やはり書き下ろしの短編が素晴らしかった。「その心意気やよし!」弁天様サイコー。2017-038 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
hama
bugbug
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聖徳太子〈3〉 (集英社文庫)
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著者: |
梅原 猛 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
聖徳太子なのだけど、この3巻は隋の成立から崩壊が中心に語られます。そこに引きずられ聖徳太子の政治の理想と現実があります。理想の聖天子は最後ノイローゼになって自滅して行くといった内容を逆説の日本史で読みましたが、「一人の不幸な人間がある限り、私は幸福になりたくない」、宮沢賢治の言葉らしいですがまさに聖徳太子の思いそのままで自ら政治の理想に絶望し自滅して行く様子が良く理解できます。面白かった。図書館本が貯まったのでストの4巻は少し休憩です。2017-037 |
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AkizoMickeyGo
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銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)
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著者: |
高田 郁 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
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コメント: |
「何もかも全部、愛しいんだす。愛しいて愛しいて」
高田さんファンに勧められてブックオフで100円本を買ったのですが、火事や火傷に苦しむらしい悲しそうな物語を想像し、正直気がすすまずずっと積んだままでした。けど、すぽっと手持ちに穴が開いて手に取ったら一気でした。素晴らしかった。
題名の銀二貫は、作中のいろいろな場面でいろいろな人のいろいろな目途に使われていきますが、どれひとつ無駄がなくわらしべ長者のように因果応報となって、最後の「私はええ買い物、したなあ」で実を結びます。ひとつ前のお涙頂戴作品に対して、なんとも後味の良い涙で読み終わりました。これはぜひ娘たちにも読んで欲しいな。
NHK木曜時代劇を見逃したのが残念です。
2017-036 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
reiko510の2010
hama
ヴィヴァアチェ
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君の膵臓をたべたい (双葉文庫)
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著者: |
住野 よる |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
うーむ、出だしでなくそこそこ楽しんでいたのですが、まさかそんな落ちかとビックリ戸惑うのとともに、なんか安っぽくなってしまったようで一気に冷めました。
そこそこ楽しんでいたとは言っても、どうも2人が惹かれ合う理由というか必然性が腑に落ちていなくて、不自然に2人の仲が進展していくのをなんとなく読んでいた感じです。お互い反対だから惹かれた、同じ方向を見ていないのはお互いのことを見ていたからって、なんかわかったようなわからんような。ただ、『私たちは皆、自分で選んでここに来たの。偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今まで選んできた選択と、私が今までしてきた選択が私たちを会わせたの。私たちは自分の意思で出会ったんだよ』、 これはちょっとグッときました。弱いからかな。
2017-035 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
reiko510の2016
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あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)
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著者: |
高田郁 |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
この4巻も前巻末に発生した事件が容易に想像できる、けどそりゃないだろうと言う展開で予定調和が進行します。まあ面白いのですが、アマゾンでも賛否両論ですね。しかし、美人で賢くて商才豊かな主人公がまさかこんなことに予定調和とはいえなるとは、、、。テーマがなんなのか最早よくわかりません。けど、今回は巻末の事件も大したことないのでこのあとどうなるのか逆に気になります。続きが楽しみです。
2017-034 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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書店ガール 6 遅れて来た客 (PHP文芸文庫)
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著者: |
碧野 圭 |
出版社: |
PHP研究所 |
評価: |
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コメント: |
いや、気楽に読める本って、ホントに気が楽ですね。
苦労談いっぱいのお仕事小説ですが、圧倒的にダメな方向に行かないのが容易に予測されるので、安心して読めます。
一方で、業界のあるあるや裏話が満載で知識欲も充します。面白かった。
かつての主役たちがしっかり出て来て重要な役割を果たすのも、前の話を忘れかけていると言えどもなんか嬉しい。いい感じでした。
2017-033 |
関連本棚: |
reiko510の2016
AkizoMickeyGo
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/AkizoMickeyGo/4087480437
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著者: |
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出版社: |
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期待通りに難解、理解半分で時間かかるけどやめられない。
この2巻は、女帝誕生の裏側や、中国・朝鮮三国の政治情勢と日本との関わりが面白い。小墾田遷都の話は初めて認識したけれどもかなり納得感がある。一方で後半の冠位十二階と十七条憲法の話はさすが哲学者!何言ってるのかさっぱりわからない。けど、面白かった。とは言うものの、疲れたので休憩して次は軽いの読むことにします。
2017-032 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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/AkizoMickeyGo/4087480232
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著者: |
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出版社: |
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評価: |
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コメント: |
隠された十字架が大好きなので、100円本を見かけ思わず4巻購入。想像通り小説ではなく、史書でもなく、哲学書でもなく、古文書の引用と難解な人名の羅列で非常に読み進めるのが困難だけどあとを引きます。1巻は聖徳太子はほとんど出てこなく、仏教伝来の経緯と中国・朝鮮半島の政治状況、それに伴う国内の物部・蘇我の権力闘争が解説?されます。すべては理解できないので流し読みですがこの雰囲気は楽しい。2017-031 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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和宮様御留 (講談社文庫 あ 2-1)
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著者: |
有吉 佐和子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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コメント: |
いや〜、面白かった。
決してワクワクドキドキしたり後味が良かったりする作品ではありませんし、ひたすら残酷で怖いお話ですので、どちらかというと苦手な分野ですが、京都公家社会の忠実な描写(生活や風習、言葉遣い)と歴史の仮説の面白さは格別でした。
ヒンプク、ヒンプク面白すぎる(貧福)。
それに公家の思考方法。大事なことを言わない、聞かない。自らに降りかからないことにはひたすら無関心、無関与。逆に自分に不利なることには全力で対抗する。まさしくザ・京都、感動しました。2017-030 |
関連本棚: |
reiko510の2016
tomo
雫
AkizoMickeyGo
講談社文庫の100冊
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緋の天空 (集英社文庫)
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著者: |
葉室 麟 |
出版社: |
集英社 |
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読書再開で梅原猛さんの難解な本を読んでる途中に、時間つぶしに寄った本屋で目に入り購入。易きに流れこちらを先に読了。葉室さんは、藤沢作品を彷彿とさせる時代物で好きでしたが、このところハズレが多い気がします。本作もなんか少女漫画のようで、ひたすら清く正しいヒロインが独善的な使命感を持って聖武天皇を支えるがストーリーの柱なのですが、そこには同情や使命感・義務感ばかりで愛情が全く感じられず、ひどく薄っぺらく感じました。残念。
2017-029 |
関連本棚: |
AkizoMickeyGo
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