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minimal
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著者: |
谷川 俊太郎 |
出版社: |
思潮社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
三行一連の短い詩が並ぶ。<br>
現代詩手帖の谷川俊太郎特集でこの形式の作品を目にしてから、まとめて刊行されることを楽しみにしていた。こうして刊行されて読んでみると、あらためてその言葉に引き込まれる。<br>
英訳も収録されているが、文法や単語の発音の違いによって生まれる印象の差異が面白い。驚くことは、辞書がいらないことだ。単語力の無さには自信(?)があるつもりの私であるが、ほとんどすらすらと読める。そこで初めて気付く、元の日本語の平易さに。なにか宇宙の果てを見てきたような、なにかたった今まで深海に佇んでいたような、そんな空気が、こんなにも平易な日本語で綴られていたことに驚く。 |
関連本棚: |
Leiko
nobuo_o
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星の感触 (講談社文庫)
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著者: |
薄井 ゆうじ |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ラジオドラマ化されている。松重豊の低音ボイスが良かったなぁ。<br>
<a href="http://www.jali.or.jp/juku/home/">くじら塾</a>で、<a href="http://www.jali.or.jp/juku/home/05/matsu.htm">ラジオドラマ化されたときの演出さんのお話</a>がちょこっと読めます。 |
関連本棚: |
Leiko
ogijun
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水中童子 ─ 鬼外カルテ (1) (ウィングス・コミックス)
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著者: |
碧也 ぴんく |
出版社: |
新書館 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
鬼外カルテシリーズ。<br>
福内鬼外といえば、江戸時代の<b>あの</b>有名人なわけで、その彼が一応主人公なのだが、別に時代物というわけではなく、あくまでも現代物で、何なんだと聞かれれば、まぁファンタジーのお話と答えておきましょう。<br>
このシリーズ、『Shiranami〜白波〜』までは所有、『さとり宿の主人』と『マチビト』は立ち読み済み、それ以降はご無沙汰しております。 |
関連本棚: |
Leiko
あや
帝王
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ふしぎをのせたアリエル号 (福武文庫)
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著者: |
リチャード ケネディ |
出版社: |
ベネッセコーポレーション |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
昔、この本の単行本版を図書館で借りて読んで、思わず新約聖書をひっぱりだしてヨハネの黙示録を一気読みした記憶が……。ストーリーやキャラクターより、イナゴの大群が何より心に残ってしまった本。<br>
古本屋で文庫版を発見したので、懐かしくて衝動買い。でもまだ再読してません。イナゴ……。 |
関連本棚: |
Leiko
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人間だって空を飛べる―アメリカ黒人民話集 (福音館文庫 昔話)
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著者: |
ヴァージニア ハミルトン |
出版社: |
福音館書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
アフリカから伝わる話もあればアメリカで生まれた話もあるが、どの話も「奴隷」という歴史の立場が深く影響している。しかし暗いわけではなく、むしろどこかあっけらかんとした展開が多いのが印象的。黒人霊歌の陽気なメロディと同じく、その明るさにやりきれなさを感じることも。物語そのものはどれも面白く、純粋に楽しめる。 |
関連本棚: |
Leiko
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東京の仕事場
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著者: |
木内 昇 |
出版社: |
ギャップ出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
キレイな部屋で仕事してる人が多いなぁ。外部の人との打ち合わせ場所にも使うとか、資料や書類をなくすと笑い事じゃ済まないからとか、取材のために片付けましたとか、色々事情はあるんだろうが、個人的にはこういうキレイさにはあまり魅力を感じない。かと言って、都築響一の『TOKYO STYLE』みたいなものも微妙に私のストライクゾーンをはずしてるんだけど。<br>
もっと、生命力に溢れた仕事場が見たい。クリエーターの仕事場と銘打つからには、何かがクリエイトされる場所であるという実感が欲しい。いわゆるセレクトショップに並んでそうな椅子とか、ちょっと風変わりでカワイイ輸入雑貨とか、とりあえず置いてみましたな雰囲気が漂う観葉植物とか、そんなものはもうたくさんだ。<br>
ところで、たとえば『大阪の仕事場』があるとしたら、どんなふうだろう。人の仕事場を見る機会がほとんどないのでよく分からないが、この本に漂うどうしようもない「東京感」は、大阪にも札幌にも名古屋にも仙台にも博多にも那覇にも漂っているものなのだろうか、それともいないものなのか。それが知りたい。 |
関連本棚: |
Leiko
Pine's shelf
A1
kotobuki-originpine
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動く家の殺人 (講談社ノベルス)
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著者: |
歌野 晶午 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
家が動くかどうかはどうでもいいです。どんでんがえしは別のところにあるのです。<br>
いやー、その「どんでんがえし」には騙されました。伏線なんて考えながら読んでないしなー。トリックとしては古典的なんですけどねー(歌野作品のトリックは古典的なものを上手に使ったものが多いみたいですね)。 |
関連本棚: |
Leiko
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SF大将
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著者: |
とり みき, S-Fマガジン編集部 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
元ネタを知らない作品でも面白い。元ネタを知っていても、ひねりすぎているため、元ネタなんかどうでもよくなっていたりする。そうやってさんざん爆笑したのち、「ソングマスター」の最後のコマでは、胸が熱くなった。<br>
装幀はもちろん祖父江慎。相変わらず、ちょっとヒートアップし過ぎの造本が素敵。 |
関連本棚: |
らぢゅん
Leiko
Laggnugg
takoyakim
のらねこ兵☆売っちゃった
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新しい科学の教科書 1―現代人のための中学理科
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著者: |
検定外中学校理科教科書をつくる会, 左巻 健男 |
出版社: |
文一総合出版 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
忘れかけていた知識が彼方からよみがえってくる感覚が実に痛快。理科って、分野によってはすっかりご無沙汰してるからなぁ。この本に書かれてあることって基本の基本だと思うんですが、最近の検定教科書ってこの本よりはるかに薄っぺらいってことだよね……大丈夫かそんな教育で。まぁ、東西南北も分からんような小学生が量産されてる時代だからな。<br>
読みかけでストップしてるうちに第2版が出てしまった……第1版とどのあたりが違うのかは、見比べていないので不明。<br>
<br>
↑と書いてふと思ったのだが、中学生を過ぎてからまだ10年たっていない自分の世代の場合、どうなんだろう。私個人は、学校で得た知識よりも本などで得た知識の方が多かったため、授業がどうだったかあまり覚えていない。中学理科関連で覚えていることといえば、選択科目で選んだ理科のことくらい(割れないシャボン玉を目指して、あやしい液体の調合に格闘していた……)。<br>
高校では理科や社会が選択式だったのだけれど、それを聞いた母が「私の時は文系でも理科全部やらされた。もちろん物理も化学も」と驚いていたので、分野や時限はやっぱり減っているのだろうなぁ。<br>
ちなみに、私の学年は1989年の指導要領改訂で打ち出された「新しい学力観」による教育を受けた最初の世代だ。それに関係あるとは思わないし思いたくもないが、14歳と17歳の時に事件を起こしまくって世の中を震撼させた世代であるということも小声で付け加えておく。 |
関連本棚: |
Leiko
岸リトル
増井
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大阪本―今この街は“店ヂカラ”で、こんなことになっている。 (エルマガmook)
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著者: |
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出版社: |
京阪神エルマガジン社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
この手の情報誌はたくさん出ているのだけれど、私の好みには「<a href="http://www.lmaga.jp/meetsnew/">Meets</a>」が合っているようです。この本は、その雑誌の増刊というかムックにあたります。<br>
行きたい店が見つかっても、行く機会はあまりないんだけどね。食事だけならともかく、終電を気にすると「軽く食ってから他の店へハシゴ」ってのはなかなか難しいし。この手の本をパラパラ眺めて夢を膨らませてるだけってのが現状です。 |
関連本棚: |
Leiko
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デザインの解剖〈1〉ロッテ・キシリトールガム (デザインの解剖 1)
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著者: |
佐藤 卓 |
出版社: |
美術出版社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
眺めている分には面白いのだが、何故かこのシリーズを読んでいると「ガムや使い捨てカメラやリカちゃん人形が、ベルトコンベアでガーガー流されながら大量生産・大量消費・大量廃棄されていく様子」が思い浮かんでしまい、ちょっと気持ち悪くなるのはどうしてかしらん。本の作り自体が、優れた「工業製品」ならではのオーラをまとっているからかな。 |
関連本棚: |
Leiko
智
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エリコ (上) (ハヤカワ文庫 JA (686))
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著者: |
谷 甲州 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
谷甲州が血迷ったとしか思えない官能SF近未来小説。男性から性転換した高級娼婦エリコが、地球と月を股にかけて活躍する。SF設定的には全くハードではない。むしろ軽すぎるくらい。そこまでする必要はないじゃないかとツッコミを入れたくなるくらいのセックスシーンの嵐。ここまで即物的に連発されると、はっきり言ってどうでもよくなってくる(そういう意味でこれは「官能小説」ではない)。<br>
アクション中心+お色気OKの近未来ライトノベルや、大沢在昌のSFちっくな設定の作品群あたりがお好きな方は、きっと楽しく読めると思う。ハードな谷甲州作品がどうも性に合わんかった人にも是非。 |
関連本棚: |
Leiko
ichiri
めいぼうじん
teltel
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狩人たち (双葉文庫)
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著者: |
薄井 ゆうじ |
出版社: |
双葉社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
いい意味で「薄井ゆうじらしからぬ」作品。天使猫とか巨人とか草魚とか手品師とかの世界を期待してはいけない。近未来とか管理都市とか怒れる若者とかの世界である。ライトノベルSFとして考えるとなかなか真っ当な路線の物語だ。<br>
NHK-FMでラジオドラマ化されている。そのドラマが結構キャッチーに仕上がっていたので、OVAやゲームを狙ってメディアミックスできそうだと思った。<br>
『<a href="/Leiko/4152084375">ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)</a>』と比べ読みしても面白いかも。 |
関連本棚: |
Leiko
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