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フィッシュストーリー
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著者: |
伊坂 幸太郎 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
伊坂くんの最新刊。過去の作品に登場した脇役を主役にした短編集、という触れ込みだったものの、実際は「クールな空き巣(探偵)の黒澤」が重要な役を演じる作品2編とラッシュライフに出てきた河原崎の話と、もう一編は・・・あれ?誰か出てたかな?<br>
とまあ触れ込み通りだったかどうかは抜きにしても、相変わらずクスリとさせられる、ウィットの効いた会話のキャッチボールが展開される良質な作品が収められています。巧みな伏線の張り方は相変わらずで感心するばかり。<br>
出色は最終話、書き下ろしの「ポテチ」。タイトルの安っぽさから侮ってはなりません。親子って何?なんてことをしみじみと考えさせられる、感動作に仕上がっています。主役の今村くんのキャラは、とにかく愛しい。友達に欲しいぐらいw<br>
収録:「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」 |
関連本棚: |
ci
aya
SKZ
メガネ
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えりたん*修行中
らいさん
ヌマシタ
wkt
messy monkey
みかげ
mattdamon3
あさと
ちゃん
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ピロコ
桂の人2
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午前三時のルースター
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著者: |
垣根 涼介 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
垣根氏のデビュー作を読了。よく練られた、それでいてテンポも良いミステリー×アクションという娯楽作品なんだけど、平蔵さんも仰る通り、何だか恰好良すぎるんだよなあ、全般的に。登場人物が全員スマート過ぎる感もあり。幾ら優秀な高校生、という設定でも、フツーに英語で会話できないでしょうにw<br>
ちなみに同氏が最初に勤めた会社が現在私の勤務している会社だったということを知り、親近感は湧きました。2年やそこいらで見切りをつけられたみたいで、すぐにお辞めになったそうですが(^^;<br>
最近『ヒートアイランド』が映画化されたりと好調な垣根さん、他の作品も読んでみたいと思います。
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関連本棚: |
SKZ
平蔵
ちう
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映画篇
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著者: |
金城 一紀 |
出版社: |
集英社 |
評価: |
★★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
文句なく5つ星です。「最新作にして最高傑作」とはよく呼んだもので。金城一紀は本当に愛しい人物を描くのが上手い。グイグイとページを捲らせ、ゲラゲラと笑わせ、ホロホロと泣かされる。<br>
5編から構成される短編集。最後の『愛の泉』は他の4編を見事に収斂させる作品で、かつこれ以上にない感動的な作品。<br>
登場人物の僕、かおる、リカ&〝アホの子〟ケン坊、律子。司さんに惚れてしまい、おばあちゃんの「だいじょうぶオーラ」に感動する。ちょっとした会話の応酬だとか掛け合いだとか心の機微の揺れ動くさまだとか。ああ、上手いこと言葉にできないのがモドカシイ。<br>
とにかく読むべし!!!<br>
収録:『太陽がいっぱい』『ドラゴン怒りの鉄拳』『恋のためらい/フランキーとジョニー もしくはトゥルーロマンス』『ペイルライダー』『愛の泉』 |
関連本棚: |
SKZ
2007年・しんじ
彩
キノベス!2007
生電話
しのぴー
mattdamon3
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アンテナ
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著者: |
田口 ランディ |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
「コンセント」に続く三部作の二作目。前作が「兄を喪って狂気に目覚めた=自身がコンセントであることを自覚した妹の話」であったものに対し、今回は「妹を失って(結果的には「喪って」)狂気に目覚めた=自身がアンテナであることを自覚した兄の話」と、このニつの作品はある意味で対になっているようだ。<br>
前作同様、心理学やらシャーマニズムやら血生臭さやらセックスやらの描写のオンパレードで、その饐えた、淫靡な香りを醸し出す力量は流石だな、と関心しきり。桐野夏生をもう少しスピリチュアルに昇華させた文体とでも言えるか。でも肝心の妹は結局どうだったのよ?が描かれきれておらず、消化不良を覚えた。<br>
ミステリーでもなくオカルトでもなくはたまた官能小説とも定義されないこの作品の〝不思議ちゃん〟感は、それなりに評価に値するとは思いますが。 |
関連本棚: |
neanias
orijima
SKZ
桜花
mayu
かすみ
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たいつん
wabisabi
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30代で差をつける「人生戦略」ノート―最短・最速で結果を出す「頭と時間」の使い方
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著者: |
午堂 登紀雄 |
出版社: |
三笠書房 |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
01_自己啓発
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コメント: |
本棚に並んでいると恥ずかしいタイトルだが臆せず購入w<br>
三十路も折り返し地点を迎えた自分が読むには少し時期を逸した感もありましたが、著者がどうやら同い年なあたりにも親近感が湧いたので、レバレッジメモを意識しつつ素直な気持ちで読みきりました。<br>
amazonのレビューでも散見されるように、確かに過去の自己啓発本やらHACKS系ビジネス書でも触れられているTIPSがちらほら垣間見えるのですが、それは別にパクっているワケでもなく「本当に大事だと思うから」紹介していることなんだろうなあ、と。<br>
そこそこ気付き(耳が痛いこと)はあったかな。<br>
<li>なぜ“仕事の速い人”ほど「アウトプットの質」が高いのか<br>
<li>“依存心”があるうちはプロになれない<br>
<li>「問題解決力」=「仮説立案力」+「共感力」<br>
<li>状況を「先読み」する想像力が大切<br>
<li>「威張ったら負け」を肝に銘じよ |
関連本棚: |
ふみえ
SKZ
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真夏の島に咲く花は
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著者: |
垣根 涼介 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
垣根涼介さん初体験となった本書。何の先入観もなく(彼が大沢在昌の後継者などと一部では囁かれているなどといったことも知らず)読んだこともあってか、常夏の国フィジーで繰り広げられるある種の青春群像劇に、心和ませてもらえました。<br>
物語の下敷きにはインド系フィジー人とか中国系フィジー人とか純粋なフィジアンだとかの抱える、否、そういった「フィジー人」全ての心の奥底にひっそりと流れている民族意識・問題があったりもして。<br>
純粋なフィジアンが引き起こすクーデターがキッカケとなって展開される4人の若者の悲喜交々。登場人物が多くてちょっと手を焼きましたが(思わずオリジナルの登場人物メモなぞ作ってしまったw)、読後感はとても清涼なものだったのでした。<br>
素直にフィジーに行ってみたいと思っちゃいました。 |
関連本棚: |
SKZ
森乃屋龍之介
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UFO大通り
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著者: |
島田 荘司 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
恥ずかしながら島田荘司初体験。表題作と「傘を折る女」の中篇二編を収録。<br>
出版は2006年と新しく、往年の島田ファン?からは「ああもうかつてのような輝きはないよね」的なレビューがamazonではチラホラと窺われた。でもまあ初体験の私自身としては、御手洗探偵?と石岡君の何ともいえない軽いトークのやりとりだとか、まあ現実的に考えたらあり得ないんだけどなるほどそんなカラクリかとビックリさせられる仕掛けがあったりと、結構楽しめました。<br>
何だか京極堂と関君だとか、古くはシャーロックホームズとワトソン君みたいな、そんなほのぼのとさせるコンビの画に、ほっこりさせられました。 |
関連本棚: |
SKZ
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乱歩賞作家 黒の謎
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著者: |
桐野 夏生, 鳴海 章 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
<li>鳴海章『花男』<br>
イマイチ。鳴海先生の良さであるハードボイルド性が皆無。<br>
<li>桐野夏生『グレーテスト・ロマンス』<br>
乱歩賞受賞作を読んだ人にはそれなりに響くかも。私は桐野先生贔屓なので、楽しく読めた。相変わらずエロくてダーク。<br>
<li>野沢尚『ひたひたと』<br>
最後にアッと言わせるミステリー。そこそこ楽しめた。<br>
<li>三浦明博『声』<br>
えええ?何が言いたいの?ミステリー?<br>
<li>赤井三尋『秋の日のヴィオロンの溜息』<br>
時代背景(大正末期)だとか直球勝負な推理モノのテイストだとか、それこそ明智小五郎あたりでも登場しそうな、活劇的な面白さがあった。 |
関連本棚: |
SKZ
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その日のまえに
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著者: |
重松 清 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
その日。それは死を宣告された登場人物が亡くなるその日。その日に向かう旅立つその人自身や、残されることになる人達の気持ち・想いが揺れ動く様を綴った珠玉の七篇。<br>
妻と娘を持つ身としてはあまりに多くのことを考えさせられる作品だった。日々まるで考えていなかった、考えることを避けてしまっていた「死」というものにきちんと対峙して、自分だったら、自分の最愛の相手だったらどうするのだろう、と真剣に考えないとならないな、と感じた。<br>
収録:「ひこうき雲」「朝日のあたる家」「潮騒」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」 |
関連本棚: |
F
ジョセフ
monapy
ににんがし
dai26
SKZ
arica
@文花
くうたん
hajirock
桂の人
トモナリ
さとほ
平蔵
コガネイジロー
nozz -2007
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絶対、最強の恋のうた
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著者: |
中村 航 |
出版社: |
小学館 |
評価: |
★★★☆ |
カテゴリ: |
09_娯楽
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コメント: |
三十路のおっさんですが、タイトルに怯むことなく読んでみました。だって中村航の適度なポップ感のある筆致が好きだから・・・。<br>
オムニバス形式の『I LOVE YOU』に収録されていた、「突き抜けろ」を中心とした全部で5編の恋愛小説集。所帯持ちの自分には最早こんな恋愛はできようがないのですがw、ああこんなウィットに富んだ会話のキャッチボールができるようになったら(できるような相手がいたら)楽しいんだろうなあと、一人遠い目をして考えてみたのでした。 |
関連本棚: |
SKZ
Tambourine
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日本の国境 (新潮新書)
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著者: |
山田 吉彦 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
99_その他
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コメント: |
かねてより「日本の端っこ」に興味があった私にピッタリの本。Googleマップとか使って端っこの地図を見ては一人ため息ついていたほどw<br>
で、この本。純粋に端っこがどうなっているかという現況を伝えるだけでなく、客観的な歴史的史実に基づいて、竹島も尖閣諸島もいわんや北方領土も日本の領土領海(EEZ)であることの解説が丁寧に書かれており、全くもって中国も韓国もロシアもついでに台湾も、油断のならない国々だなあと憤慨してみたり。<br>
しかしアレですな、沖ノ鳥島、こればっかりはさすがに島というか(略
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関連本棚: |
midorikiseki
増井
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海の男
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syakaikagakuaensyo
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