|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)
|
著者: |
支倉 凍砂 |
出版社: |
メディアワークス |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
支倉さんは、ほんとに人が悪いなと思います。4巻の感想で、「マンネリになってきた気がするけど、マンネリ歓迎。もっと書いて」と書いたんですが、なんと5巻のテーマは、「マンネリ」だったりします。
ホロの故郷を探す旅なので、二人の旅には明確に終わりがあります。故郷に帰りたいと思いながらも、二人の旅がいつまでも続けばいいと願っているホロの気持ちは揺れて・・・。今が楽しすぎるから、この楽しさが摩耗していくことに耐えきれない。言ってみれば
いつまでも新婚でいたいの
とホロは言っちゃうわけですが(笑)、そこには人ならざるものとしてのホロの哀しみが表れていて、読んでいて切なくなってしまいました。私も恥ずかしながら我がことの様に今の気持ちを大事にしたいなと思うってこともあります。また、この物語はいつまでも続くわけじゃないんだよという作者から読者へのメッセージでもあるわけで、いつまでもいつまでもロレンスとホロのやりとりを見ていたい1ファンとしても切なくなってしまうわけです。
それはそれとして、この表紙のホロは可愛すぎです<しつこい |
関連本棚: |
sisan_nasi
Tambourine
無教養人
Ruri
かー
Czmode
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)
|
著者: |
村上 春樹, 柴田 元幸 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
<p>
「翻訳夜話」に続き、今度は村上春樹が訳した「キャッチャー・イン・ザ・ライ(ライ麦畑でつかまえて)」について、村上・柴田コンビが語りまくり。</p>
<p>前作の「翻訳夜話」はかなり、翻訳とはなにかという面に力点を置いた対談だったんですが、今度はサリンジャーとホールデンについて、文学批評的な側面が増えてます。相変わらず示唆に富んでますが、「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を読んでないとよくわからないかもしれません。</p>
<p>ちなみに私は、村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、持ってます。読んでません。いや、途中で挫折しちゃって・・・。私、嫌いな小説として、ヘッセの「車輪の下」ってのがあるんですが、あれと同じような苦手さを感じます。要するに、うじうじすんなーと(笑)</p>
<p>まあ、でも、読みますよ・・・そのうち(笑)</p>
|
関連本棚: |
morimon
yusuke
Masakim
kdmsnr
Tambourine
daichi
zokkon
suchi
がこび5/人文科学
給水塔
|
|
|
|
|
ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)
|
著者: |
ジェフリー アーチャー |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
「百万ドルをとり返せ!」「大統領に知らせますか?」のジェフリー・アーチャーの最新作。
サザビーズを不祥事でクビになり、ある絵画コレクターの銀行家の役員として働いているアンナは、自分のボスが卑劣な手口で没落貴族からゴッホを奪い取ろうとしてることを知り、辞職を決意してボスに直談判に行きます。交渉は決裂するどころか、自分のボスの正体は・・・クビを言い渡されたアンナが自分のビルを出ようとしたその時・・・彼女のいたビルとは世界貿易センタービルのノースタワーなのです。
と、衝撃的な始まりをみせる物語ですが、後は筆者らしい上品なスリルとサスペンス。さながら、宗教抜き、講義抜きの「ダビンチ・コード」。むしろ、物語のおもしろさとしてはこちらの方が数段上です。登場するすべての人物、悪役、黒幕、殺し屋、チョイ役、すべてが愛らしく素敵なエンターテイメント作品になっています。
頭を空っぽにして、ドキドキハラハラしながら一気に読み進められます。スタイルはやっぱり古くさいんだけど、4ピースの元気の良いイギリスロックバンドを聞いたようなうれしさと楽しさです。これはかなりオススメだよ!
で、もしこれが面白いなと思ったら、ぜひ「百万ドル〜」と「大統領に〜」も読んでくださいね。そうすると、「ゴッホは〜」ですら、ちょっと物足りなくなること請け合いです。 |
関連本棚: |
monma
Shunch
Tambourine
psi
Tarosa
nozz -2007
fumiya
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
|
著者: |
野村 美月 |
出版社: |
エンターブレイン |
評価: |
|
カテゴリ: |
|
コメント: |
"文学少女"シリーズ、2巻目。1巻目は「人間失格」でしたが、2巻目は「嵐が丘」です。
んー、どっちも読んだことないですなあ。このラインナップは、まさに"文学少女"っぽいと言えばそうですよね。本読み仲間のドック(仮名)はミステリ者で、こういう「文学少女」から一番遠い事象にいますからね、読んでないだろうなあ、「嵐が丘」。
こういう趣向の「文学少女」だと、中学・高校時代の同級生のM島さんを思い出します。当時、出たばかりの、重量5kgに及ぼうかというような「スカーレット」の単行本を前にして、1時間かかる自宅まで担いで帰ろうかどうしようか悩みながら本屋で立ちつくしている姿が懐かしいです。元気かな。読んでいたら近況を教えて下さい(読んでねえよ)
それはともかく
あとがきによると、作者は「嵐が丘」に思い入れが強いようですが、そのためか、かなりの難産だったようです。確かに、1巻目と比べると、どうもスタイルとして座りが悪い感じがしますね。1巻目で0から作り出したこのシリーズのスタイルを使おうとして、今回はうまく填らなかったという感じです。もしかしたら、3巻目以降では慣れてきて問題なくなるかもしれないですね。
今回は、最後に全員が集まって心情吐露大会になってしまうのがちょっと・・・。ま、基本スタイルがミステリーなので「では、推理をご披露しましょう。全員を大広間に集めてください」という形になりがちなのはわかるんですが、ストーリーの軸を繋げるためのスーパーマンキャラをレギュラーの脇役が担ってしまったり、ちょっと構成に難ありという所ですか。ただ、導入あたりのキャラ小説としての出来はGOOD。流人が出てくるまではいい感じですよね。ここがOKだったら、「まあ、今回はイマイチだったけど、次に期待」ってなものです。シリーズですからね。
あと、2巻まできて、あいかわらず美羽とななせちゃんが放置なのは、これまたどうしたことでしょう(笑)。ツンデレのななせちゃんは、個人的に目が離せないキャラなのでもっとイジって欲しいです |
関連本棚: |
えらら。
Tambourine
無教養人
長門
hidesuke
カフカ
F家(ラノベ・SF・TRPG)
post
|
|
|