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(70/181)冊
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ウェブ人間論 (新潮新書)
ウェブ人間論 (新潮新書)
著者: 梅田 望夫, 平野 啓一郎
出版社: 新潮社
評価:
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コメント: 「ウェブ進化論」の梅田さんと、作家の平野啓一郎さんの対談です。まあ、対談なので安く作られている感は否めませんが、その分、すっと読めます。</p> <p> この二人、とても頭がいいとは思うんですが、それぞれの著作があんまり私の趣味じゃないのでどうかと思っていたんですが、それでもなかなか示唆に富んでいました。丁度、大学に入ったころに「ネットワーク社会における仮想人格の取り扱い」なんてテーマで仲間と酒を飲んだりしたもんですが、そのころみんなで考えていたようなことが、今や日本国民全体のテーマになったんだなあという感慨があります。</p> <p>いくつか、ポイントを抜き出してみましょう。</p> <p>p48</p><blockquote><p>梅田 今後、五年ぐらいの間に、オピニオンリーダーが面白いと言ったものが自動的に浮かび上がる仕組みだけでなく、オピニオンリーダーが誰かというのが多くの人の評価によって決まって(中略)くるような仕組みが見え始めてくるはずです</p></blockquote><p>数年前の2ちゃんねるが爆発的に取り上げられだした頃、あまりにも散逸的な情報が多すぎて、ネット世界でのコンセンサス作成があまりにも絶望的な状況になって、興味を失っていた時期があったんですが、ここしばらくは落ち着いているようですね。ソーシャル・ブックマークや、いわゆる「まとめサイト」の充実などに依るんでしょうか。ただ、この梅田さんの楽観的な見方に対して、集団が大きくなって衆愚へとなっていくという心配を平野さんはしてます。うーん、10年前ぐらいによくこういうこと、話したわ(笑)</p> <p>p72</p><blockquote><p>平野 僕はネットでブログをやっている人の意識って、だいたい五種類に分けられるんじゃないかと思ってるんです。</p></blockquote><p>続けて、以下の五種類を提示します</p> <ul><li>リアル社会との断絶がない。実名で礼節あるやりとり</li> <li>リアルで発揮しづらい自分の表現の場</li> <li>公開することの意義を強く意識しない日記</li> <li>抑圧された本音を語る独白</li> <li>ネット上に切り離された別の人格</li></ul> <p>後ろの2つのネガティブな側面に作家としての平野さんは興味を持ってるみたいです。わかる気もするし、この分類自体、語る価値のあるものですな。ちなみにこのブログは真ん中ですな。また、匿名というものにも興味を持っていて、ブログを実名で書きづらい日本人の感覚に対して分析的です。</p> <p>他に、非常に面白いと思ったのは「検索空間を制御する」という梅田さんの考え方。</p> <p>p105</p><blockquote><p>梅田 毎日毎日ブログに何でもいいから書いていれば、(検索結果は)案外コントロール可能なんですよ。検索結果の百件目以降は、ほとんど誰も見ないもの</p></blockquote><p>企業が企業価値を高めるために、自分のサイトの「サーチエンジン最適化」をすることは今では珍しくもなんともないですが、個人の名前に対しても悪質な情報やイメージダウンに繋がる罵詈雑言が検索の上位に来ないようにするために、こちらが見せたい情報を絶えず発信して自分が必要とする検索空間を埋めておくということです。もっとすごーく有名になってしまったら難しいかもしれませんが、なるほど、面白い考え方です。</p> <p>他にも、紙に出版する意義や、著作物の何処までを公開とすべきかの考え方など、なかなか参考になる意見が多く含まれています。二人の意見どちらにも、同意できるものもできないものがありますけど、まず、こういう論点があるというのを押さえるという意味で、現代のメディア論をする上で最低限読んでおくべき1冊だと思います</p>
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ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)
ブラッド・ミュージック (ハヤカワ文庫SF)
著者: グレッグ・ベア, 小川 隆
出版社: 早川書房
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2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書)
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「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)
著者: 岡田 斗司夫
出版社: 筑摩書房
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コメント: 去年の夏にロフト・プラスワンでやったイベントを書籍化したものです。</p> <p>世界征服もマジメにやろうとしたら起業ぐらい(より?)大変よね。やったわりに見返りはないよね・・・というような話をおもろかしく書いた本です。えと、それこそ昔の謎本のノリで楽しく読めます。読むと「バビル2世」がどんな話なのか気になります。マンガ全巻買っちゃいました(笑)</p> <p>しかし、やはりこの本が新書として世に出るというのは、いささか疑問を禁じ得ないんだけど・・・</p>
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人のセックスを笑うな (河出文庫)
人のセックスを笑うな (河出文庫)
著者: 山崎 ナオコーラ
出版社: 河出書房新社
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コメント: <p> 第41回文芸賞。うーん、なんつうか、文芸賞っぽい(笑)</p> <p>39歳の美術専門学校の講師と19歳の学生の不倫の恋・・・と書くと、湿っぽくなるんですが、文体がまるでチルドルームのように冷たくて湿っていても霜になってしまうかのようで、あまり臭いもしません。</p> <p>女性が男の主人公を書いているせいか、19歳の男の子の持つ熱っぽさの様なものがなく、そこにあるのは恋愛の甘美さと執着と混乱だけ。それがなんとも不思議なセンスを醸し出しています。奇抜なタイトルも、読む前と読む後では受ける印象がかなり違います。凍る寸前の文体で何度もセックスという言葉が使われた後では、このタイトルも冷たくした刺身のツマのような、死んで乾ききっているわけではないのに生命感がぎりぎり引き絞られたような、そんな言葉たちに感じてしまいます。ただ、読んだ後、このタイトルが作品にあっていたかどうかは疑問なんですけど。おもしろさ優先なのかな?ま、それはそれでありかもしれないですが。</p> <p>面白かったかと尋ねられれば「うーん」と首をひねらざるを得ないんですが、センスは感じます。文庫版に併録されている短編も合わせて読んで、なるほど面白く書くねと。ただ、面白く書いてる、つまり、面白い表現をしているんだけど、面白いものを書いてないんですよね。写真でいうと、構図は上手いんだけど、シャッターチャンスを掴んでない感じ。ありきたりの風景をいい味わいで焼き付けてるけど、違う視点も入ってない。被写体の選び方が早すぎるのかな。もう少し、吟味して選べばもっと面白いものが書けるんじゃないかなと思いますが・・・まあ、それもセンスのうちということで言えば、そっちのセンスはないのかもしれないですなあ</p>
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容疑者Xの献身
容疑者Xの献身
著者: 東野 圭吾
出版社: 文藝春秋
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コメント: <p>東野圭吾の直木賞受賞作。もっとも、いまさら東野圭吾の評価を直木賞がどうこうするとも思わないですが。</p> <p>それはともかく、今度こそ久しぶりの本格の味わい(いや、「本格」って言葉は「ロック」と同じぐらい、定義が曖昧で物議を醸すことはわかってて使ってます)です。最初に犯行が描写されてしまうのでまた変化球かと思いましたが、最後の種明かしはまさにミステリーのそれですね。最後が、「小説の構造やストーリーテリングとしてどんでん返しだけど、それはミステリーの種明かしじゃねえ!」というようなものがたくさんある中で、これは久しぶりの直球かも</p> <p>「探偵ガリレオ」を既読で、あんまり感心しないなあと思っていただけにうれしい誤算。要するに、あのぱっとしない探偵役に好敵手を持ってくることで、格段に面白い物語に仕立ててるわけです。うーむ、やるなあ。久しぶりにすかっと読めた</p> <p>ただ、やっぱり動機は弱いかも。人物描写自体が、イマイチなのかな?だから、人生感を深くえぐる感動とかとは無縁。ただ、その辺りの不備を指摘するのは、この作品にとっては野暮でしかないだろうなあ。所詮、ミステリーだし、ミステリーはそれでいいと思うわけです。なので、これが直木賞受賞というのは、正直疑問なんだなあ</p>
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セックス放浪記
セックス放浪記
著者: 中村 うさぎ
出版社: 新潮社
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関連本棚: Tambourine
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ネットで人生、変わりましたか?
ネットで人生、変わりましたか?
著者: 岡田 有花, ITmedia News
出版社: ソフトバンククリエイティブ
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ファイナルファンタジーXI ~アトルガンの娘たち2~ (ファミ通文庫)
ファイナルファンタジーXI ~アトルガンの娘たち2~ (ファミ通文庫)
著者: はせがわみやび
出版社: エンターブレイン
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関連本棚: Tambourine
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このライトノベルがすごい!2007
このライトノベルがすごい!2007
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出版社: 宝島社
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関連本棚: Tambourine
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星新一 一〇〇一話をつくった人
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銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
著者: ダグラス・アダムス
出版社: 河出書房新社
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コメント: <p>スペオペの古典的傑作・・・らしい。</p> <p>基本的にはギャグなんだけど、そのセンスがイギリス的っつーかなんつーか、かなりシニカルでアイロニーに満ちててわかりづらい感じです。ま、にやにやしながらは読めるかな。</p> <p>SF的な仕掛けは、うーん、まあ面白いっちゃ面白いんだけど、所詮ギャグですからね。あんまり深くツッコンでもしょうがないかなー。</p> <p>個人的なツボからはかなり遠いかも。まあ、当時と2006年と評価も違うだろうしね。私の評価は70点というところですか。</p>
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カンブリア宮殿 村上龍×経済人 (日経スペシャル)
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著者: 村上 龍
出版社: 日本経済新聞出版社
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関連本棚: Tambourine keitamotegi カミカゼ うめ
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図書館内乱
図書館内乱
著者: 有川 浩
出版社: メディアワークス
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コメント: <p>「図書館危機」の続編。この巻は、小さい話が集まっている構成で、前巻で触れただけで話が出てこなかった郁の両親にまつわる話と、小牧、柴崎、手塚、それぞれのパーソナリティにまつわる話で構成されてます。登場人物を掘り下げる回ですな。12回のドラマだと、5話目ぐらいから中盤のペースを作る話って感じですか?(笑)</p> <p>柴崎の背景については、ちょーっとそこまで盛りだくさんにしないでいいんじゃないかなという気がしましたが、まあ、サービス精神はよし。</p> <p>でも、読んでる方の期待としては、郁がどこで堂上への気持ちを自覚するか、その場面を読みたいって感じなので、強面の設定なんかはすでにダシのようになっちゃってます。査問の後、堂上に泣きべそをかいて慰められるところの録音テープをみんなに聴かれて動転する二人が微笑ましい。んー、コバルト文庫みたいになってきたぞぉ</p> <p>というわけで、可愛い郁ちゃんがどこで堂上への気持ちに気づくのかなーと思ってたら、あらら、このラストで続いちゃうのかい。すぐに続編の「図書館危機」を買って来なきゃ!</p>
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ニンテンドーDSが売れる理由―ゲームニクスでインターフェースが変わる
ニンテンドーDSが売れる理由―ゲームニクスでインターフェースが変わる
著者: サイトウ アキヒロ, 小野 憲史
出版社: 秀和システム
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関連本棚: ぬるおた Tambourine m2 ds maejie
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自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
著者: レスリー デンディ, メル ボーリング, C.B. モーダン
出版社: 紀伊國屋書店
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関連本棚: Tambourine nozz2008 rui 准エコノミスト・今福
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ファイナルファンタジーXI -星のいざない- (ファミ通文庫)
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著者: はせがわ みやび
出版社: エンターブレイン
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関連本棚: Tambourine
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ボーン・コレクター〈上〉 (文春文庫)
ボーン・コレクター〈上〉 (文春文庫)
著者: ジェフリー ディーヴァー
出版社: 文藝春秋
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関連本棚: nob裁断済みM18 Tambourine kameria kiku_hashi
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恐るべき旅路 ―火星探査機「のぞみ」のたどった12年―
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文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
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