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翻訳夜話 (文春新書)
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著者: |
村上 春樹, 柴田 元幸 |
出版社: |
文藝春秋 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
バリバリの小説家でありながら、たくさんの翻訳を行っている村上春樹さんと、ハルキさんの訳語チェックを担当し、自身も多くの訳書がある大学の先生である柴田元幸さんの翻訳への愛を綴る対談。</p>
<p>3度のセッションの模様が収録されていて、最初は柴田先生の学生さんのワークショップにハルキさんが参加したもの。次は、翻訳学校の生徒さんを集めたフォーラム。最後は、実際にいくつか本を出している翻訳家たちを交えて、ハルキさんと柴田先生が"競訳"した翻訳を題材に討論してます。</p>
<p>競訳はレイモンド・カーヴァーの"Collectors"(これはハルキさんのホームグランド)と、ポール・オースターの"Auggie Wren's Christmas Story"(これは柴田先生の得意分野)です。原文も載ってるので、原文を読んでから訳をみる・・・のがいいんでしょうが、こんな短編でも私、読むの結構大変です(笑)</p>
<p>中で印象的だったのは、"he said"問題。</p><blockquote><p>"I have to go," he said. "They are waiting for me."</p></blockquote><p>の様な文章で、そのまま訳すとすごく翻訳調になっちゃうけど、どうかというような話。ハルキさんは「日本語にしたら読む人は違和感を感じると思ったら、翻訳者は自分の判断で変えていいんじゃないか」と言ってます。それはそれとして、こんなことも</p><blockquote><p>村上「僕、自分の小説でもそれをやっちゃうんですよ。 −−−「そうだね」と彼は言った。「そうかもしれない」</p></blockquote><p>ああ、ぽい。それっぽい。で、多分私も影響受けて、そんな文章、違和感なく書くわ(笑)</p> |
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神様のパズル (ハルキ文庫)
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著者: |
機本 伸司 |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
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コメント: |
大学のゼミは「宇宙は作れるか」のディベート。いや、そんなヌルい研究室はないと思うけど、そこまで持って行く話の流れは自然かも。かくして、不登校気味の天才飛び級少女と組んでこのディベートに勝たないと未来がない(つまり、単位がない)主人公の行く末は如何に。そして、なんで彼女はこんなテーマをふっかけてきたのか・・・</p>
<p>ストーリーはこんな感じです。というわけで、最初は「萌える、宇宙論」みたいな感じなんですけど、主人公のアクのなさがかえって素直に読めます。最近のラノベってば、登場人物はおしなべて変な奴ばっかりですからね(笑)</p>
<p>また、最後はドラマとしてかなり盛り上がりますので、ご心配なく(笑)。元物理屋(でも物性実験だったので、この本の内容なんかはド素人)としては、かなり面白かったです。物理屋じゃないひとは、サイモン・シンの「ビックバン宇宙論」あたりを読んでからのほうがいいかもね。いや、そんな大層な予習がいるほどのもんでもないか。気楽に読んでみてくださいな</p> |
関連本棚: |
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この人に話を聞きたい アニメプロフェッショナルの仕事 1998-2001 (ANIMESTYLE ARCHIVE)
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著者: |
小黒 祐一郎 |
出版社: |
飛鳥新社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
「アニメージュ」で連載のインタビュー記事をまとめたもの。98〜01の30回分。いろんな種類のオタクがいると思うけど、私は何より面白い者を観たら、作っている人が気になるタイプなのでこの連載はとても好き。アニメに興味のない人だったら、インタビュイー30人の誰も知らないなんてものかも知れませんが、それなりに最近のアニメ業界に興味を持っていれば何人かは名前を知っているはずです。
「しんちゃん」の原監督、「こどちゃ」の大地監督、「大運動会」の脚本の黒田さん、「アベノ橋」の作画監督の今石さん、ガイナのてんちょこと佐藤さん、「スレイヤーズ」の渡部監督、「練馬大根ブラザーズ」のナベシン監督、90年代のアニメの重鎮のキングレコードの大月プロデューサー、外道ことあかほりさとるさん、「ハガレン」の水島監督、「時かけ」の細田監督、「ガンダムSEED」の福田監督、ご存じサムシング吉松、「パト2」のアニメーターの黄瀬さん、「フリクリ」の鶴巻監督
この辺りが私が事前に知っていたお名前でしょうか。半分ぐらいだなあ・・・
世の中にはいろんなアニメがあるわけですが、このインタビューを読んでるとその中で中心となる流れがどんなものだったのか、おぼろげに見えてくるような気がします。貴重な本ですな、アニメオタクにとっては(笑)
現在もこの連載は続いているわけで、はやくどんどん出して欲しいです |
関連本棚: |
Tambourine
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生きていることの科学 生命・意識のマテリアル (講談社現代新書)
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著者: |
郡司 ペギオ-幸夫 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
昔、大学院生だったころ、日本物理学会の講演要旨をパラパラとめくっていたら、非常に変わった名前の講演者を見つけまして、一時、研究室内でゆるーくブームになったことがありました。講演内容も、物理学会での講演にしては哲学的で、なんのこっちゃよくわからなかったような覚えがあります</p>
「郡司ペギオ 幸夫」
<p>そんな訳で、何となくこの名前は覚えていたわけです。講演を聞きに行った覚えはないんですけど。</p>
<p>それから数年、本屋の新刊コーナーでまたお名前を見かけました。「生きていることの科学」とは、これまたちょっと間違えばトンデモな雰囲気のタイトル。いったい、あのときのペギユキさん(勝手にそんなあだ名つけてた)は、どんな研究をされている方なんでしょう。興味津々です。</p>
・・・半分まで読んだところで、挫折しました・・・orz
<p>えーっと、要するに生命とか感情とか思考というものは、アルゴリズムで表現できるようなものではなくて、その依りしろ、例えば、感覚器自体が物体であるがために生まれる感覚であったり、プログラムが計算機で実行されるが故に発熱したり、壊れたりする制約であったり、そういう「マテリアル」なものの存在ときりはなせないんじゃないかというような話なんです。</p>
<p>なんですよ、たぶん(笑)</p>
<p>文章自体は非常に平易です。PとY(ペギオと幸夫?)という2人の人物の問答の形で記述されていて、哲学書のような難しい概念と定義を振りかざしたりとか、言葉の言い回しに拘ってマクロ感がなくなったりとか、そういうことはいっさいありません。ありませんが・・・理解できません。ひとつひとつの主張や例えは何となくわかるんですが、それが総体としてどうつながってどういう結論に導かれるのかはっきり理解できないの。頭の中を思いっきり攪拌されているような感覚です。</p>
<p>いやあ、すっげーよ。脳味噌に往復ビンタをくらいたいひと、どうぞ。少なくとも、私はこれは無価値な研究だとは思いません。</p> |
関連本棚: |
spi
Tambourine
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