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(70/181)冊
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DDD 2 (講談社BOX)
DDD 2 (講談社BOX)
著者: 奈須 きのこ
出版社: 講談社
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関連本棚: くわーてぃ sisan_nasi Tambourine F家(ラノベ・SF・TRPG) 無教養人 hidesuke nm090
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靖国問題 (ちくま新書)
靖国問題 (ちくま新書)
著者: 高橋 哲哉
出版社: 筑摩書房
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関連本棚: 玲司 Gyaiiin み〜ら 暇人 りんだ Tambourine Queso matznaga アソシエくん uechi ababincho ぺんぺん 軒先つばめ nobuo_o
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大塚康生インタビュー  アニメーション縦横無尽
大塚康生インタビュー アニメーション縦横無尽
著者: 大塚 康生, 森 遊机
出版社: 実業之日本社
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コメント: <p>東映動画出身で、旧ルパンや「未来少年コナン」、「カリ城」などを作画した日本のアニメーターの重鎮、大塚さんへのインタビューです。プロフィールや、今までの仕事の話はもちろん、アニメーションの動きというものの考え方、アニメーターとはどのような意識であるべきか、アニメ現場での各ポジションの役割、アニメーターと演出の関係はどうあるべきかなど、非常に面白い話が山盛りです。正直、大塚さんが現役バリバリだったころのアニメにあんまり馴染みはないんですが、それでも、アニメファンとしていろいろと参考になるところ大ですね。</p> <p>それと、読んでいて思うのはアニメーションとシステム開発の類似性です。どちらも、本質的には、労働集約型産業ですから。</p> <p>例えば、オフショア開発なんていまごろ言って、インドや中国にプログラム開発を外注することが今、システム開発の現場でははじまっているのですが、アニメの作画を韓国や中国に外注するなんてのは、アニメの現場ではずいぶんと昔からやっていることです。そのクオリティコントロールはどうするのか、SIの現場では全然うまくいっていません。アニメはどうやっているのかといえば、そのクオリティコントロールに責任を負っているのは作画監督で、作画監督は結局、そのまま使えない絵はすべて自分で直すわけです。SIの現場で、上がってきたプログラムを全部みてるかといえば、よっぽどそんなことはありえないわけですが、でも、本質的な解決はそれしかないんじゃないでしょうか。で、それをちゃんとやらない(やれない)と、ヤシガニになってしまうと。</p> <p>ちなみに、余談ですけど、私、ヤシガニはリアルタイムで見ましたよ。くらくらしました。渡部監督のHPに行ったら、「すいません、今週の放送は見ないでください。ごめんなさい」という悲痛な叫びが書いてあって、胸が張り裂けそうになったものです。知らない人は、ヤシガニでググって見てください。外注から上がってくるのはこのレベル。アニメにおける作画監督というものの仕事がなんとなく理解できると思います。というか、アニメの人達はここまでやるんです。ロクにソースも見ないで外注に文句をいうのはやめましょう(笑)</p> <p>あとは、演出とアニメーターの関係も興味深いです。演出(アニメの場合は、通常、監督といえば、演出のことです)は、絵を書く人に、こういうものを作って欲しいというのを伝えなきゃいけません。その為の道具が絵コンテです。ところが、監督さんにも絵が描ける人(アニメーター出身とか。宮崎駿監督や庵野監督はそうですね)と、そうでない人(ライター、構成、撮影出身の人。高畑監督や大地監督がそうです)では、やはり微妙な力関係が違います。後者の監督さんは、作画監督やアニメーターに、「じゃあ、お前書いてみろよ」といわれたら終わりですからね。これって、プロジェクトマネジャーとプログラマの関係に似てる(笑)。やっぱり、コード書けるか、書けないかって、最後の最後のところで違う気がしますよね。どこまで突っ込んだ指示が出せるのか、また、出すべきなのかってのにも関わるし。でも、これに関しては、アニメの世界も監督によってまちまちなんだそうです。</p> <p>最後に、印象深い言葉を引用しておきます</p><blockquote><p>日本でアニメーションがこれだけ盛んで、余所の国ではそうなっていない原因の一つとして、「絵描きが集まって映画を作る」ための組織が他国ではうまくできないという事情があるのかも知れません。絵描きという仕事は、本来、非常に個性的なものですから、組織化すること自体が難しいんですね</p></blockquote><p>「絵描き」を「ハッカー」、「映画」を「システム」に変えると、なんか意味深な言葉になっちゃいますね。そのまま外人がなんでパッケージ、パッケージって言って、日本ではすぐ独自なシステムを作ってしまうのか、ちょっとわかるような気がします(笑)</p>
関連本棚: Tambourine yasuhito
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99%の誘拐 (講談社文庫)
99%の誘拐 (講談社文庫)
著者: 岡嶋 二人
出版社: 講談社
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コメント: <p>始まりが割と古めの本格物みたいなはじまり方です。ここ最近、変化球のミステリーばかり読んでいたため、「そろそろ、古くさくてもいいから名探偵が『犯人はお前だ!』って叫ぶようなのも読んでみたい〜」とか思っていたため、自ずから期待感が高まったわけですが・・・違いましたね(笑)</p> <p>プロットの組立は見事なんですが、犯人の視点で物語が語られ、早いウチにからくりが明らかにされちゃうので、そこからはこの犯罪がうまくいくのかという単なる冒険活劇になっちゃうんですよね。それはそれで面白かったんですが、やっぱこれも変化球かなと。また、最後の種明かしが、「いや、もうそんなことどうでもいい」ってことなんで、それもガッカリ。</p> <p>あと、今から20年前の設定で、パソコンとネットワークを使ったトリックというのも、そりゃ当時の人はだまされるかも知れないけど、今の読者がどう思うかというのはなんともはや・・・。どちらかというの、往年のパソコン通信を知ってる人の方が楽しく読めるというようなシロモノかも。</p> <p>というわけで、小説としては85点。ミステリーとしては50点というところですかな</p>
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狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)
狼と香辛料〈5〉 (電撃文庫)
著者: 支倉 凍砂
出版社: メディアワークス
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コメント: 支倉さんは、ほんとに人が悪いなと思います。4巻の感想で、「マンネリになってきた気がするけど、マンネリ歓迎。もっと書いて」と書いたんですが、なんと5巻のテーマは、「マンネリ」だったりします。 ホロの故郷を探す旅なので、二人の旅には明確に終わりがあります。故郷に帰りたいと思いながらも、二人の旅がいつまでも続けばいいと願っているホロの気持ちは揺れて・・・。今が楽しすぎるから、この楽しさが摩耗していくことに耐えきれない。言ってみれば いつまでも新婚でいたいの とホロは言っちゃうわけですが(笑)、そこには人ならざるものとしてのホロの哀しみが表れていて、読んでいて切なくなってしまいました。私も恥ずかしながら我がことの様に今の気持ちを大事にしたいなと思うってこともあります。また、この物語はいつまでも続くわけじゃないんだよという作者から読者へのメッセージでもあるわけで、いつまでもいつまでもロレンスとホロのやりとりを見ていたい1ファンとしても切なくなってしまうわけです。 それはそれとして、この表紙のホロは可愛すぎです<しつこい
関連本棚: sisan_nasi Tambourine 無教養人 Ruri かー Czmode
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“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)
“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)
著者: 野村 美月
出版社: エンターブレイン
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イチゴ色禁区 1.夏の鳥居のむこうがわ (角川スニーカー文庫)
イチゴ色禁区 1.夏の鳥居のむこうがわ (角川スニーカー文庫)
著者: 神崎 リン
出版社: 角川書店
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関連本棚: Tambourine F家(ラノベ・SF・TRPG) かー
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はじめからの数学 (2) 代数学 ~集合、記号、思考の言語
はじめからの数学 (2) 代数学 ~集合、記号、思考の言語
著者: ジョン タバク
出版社: 青土社
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関連本棚: Tambourine
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ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日 (MF文庫J)
ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日 (MF文庫J)
著者: ヤマグチ ノボル
出版社: メディアファクトリー
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関連本棚: Tambourine ひろ
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流星ワゴン (講談社文庫)
流星ワゴン (講談社文庫)
著者: 重松 清
出版社: 講談社
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コメント: <p>重松さんといえば日本的ウェットなディスコミュニケーションものを書く人という印象があって、「そもそも人と人とはわかりあえない」というペシミスティックな私はいまいち興味を持てなかったんですが、食わず嫌いだったかなあ。いい話でした。</p> <p>父親とも奥さんとも息子ともうまくいっていない男が、あっちの世界で人生をやり直そうとしたり、父親と再開したりする話です。オトナのファンタジーですね。子供がイジメにあって反抗的になり、妻が浮気して家を出ていき、会社からリストラされ・・・とさんざんな主人公なんですが、「こんなとき、親父だったらどうするんだろう。俺と同じぐらいの歳の親父は何を考えていたんだろう」と考えます。で、会っちゃうわけですが。</p> <p>私も一人の男としてテーマは重く受け止めるんですが、でも、まだ仕事もぺーぺーで、結婚もしていなければ子供もいない私には、今、自分と同じ年の親父に会う資格はないのかもしれないです。うーん、そっちのほうが問題なんだろうか。親父が30歳のときには、私はもう幼稚園だったもんなあ。</p> <p>でも、私がすでに結婚して子供もいたとしたら、この本は辛すぎて最後まで読み切れなかったかもしれない。アイテテテ</p>
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ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)
ゴッホは欺く〈上〉 (新潮文庫)
著者: ジェフリー アーチャー
出版社: 新潮社
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コメント: 「百万ドルをとり返せ!」「大統領に知らせますか?」のジェフリー・アーチャーの最新作。 サザビーズを不祥事でクビになり、ある絵画コレクターの銀行家の役員として働いているアンナは、自分のボスが卑劣な手口で没落貴族からゴッホを奪い取ろうとしてることを知り、辞職を決意してボスに直談判に行きます。交渉は決裂するどころか、自分のボスの正体は・・・クビを言い渡されたアンナが自分のビルを出ようとしたその時・・・彼女のいたビルとは世界貿易センタービルのノースタワーなのです。 と、衝撃的な始まりをみせる物語ですが、後は筆者らしい上品なスリルとサスペンス。さながら、宗教抜き、講義抜きの「ダビンチ・コード」。むしろ、物語のおもしろさとしてはこちらの方が数段上です。登場するすべての人物、悪役、黒幕、殺し屋、チョイ役、すべてが愛らしく素敵なエンターテイメント作品になっています。 頭を空っぽにして、ドキドキハラハラしながら一気に読み進められます。スタイルはやっぱり古くさいんだけど、4ピースの元気の良いイギリスロックバンドを聞いたようなうれしさと楽しさです。これはかなりオススメだよ! で、もしこれが面白いなと思ったら、ぜひ「百万ドル〜」と「大統領に〜」も読んでくださいね。そうすると、「ゴッホは〜」ですら、ちょっと物足りなくなること請け合いです。
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鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む (日経ビジネス人文庫 (か3-2))
鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む (日経ビジネス人文庫 (か3-2))
著者: 勝見 明
出版社: 日本経済新聞社
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ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)
ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)
著者: グレッグ・イーガン
出版社: 早川書房
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コメント: <p> 読むのに時間かかった〜。いやー、でもイーガンはホントすごい。ハードSFの名にふさわしいやらかしっぷりが爽快です。 </p> <p>主人公は、肉体を捨ててコンピュータ上のソフトウェアとして生きている人々の一人です。ここまでだったら、取り立てて珍しくも難しくもないSFではありがちな設定なんですが、主人公は、この中で、意図的に他の人と遺伝的なつながりを持たずに発生段階をおくる、「孤児」として生まれます。</p> <p>で、この小説は、そういう前置きを一切抜きで、「孤児誕生」の描写から始まります。ソフトウェアを遺伝子的に扱って、それが意識を持ち、自我を持つという過程を、なんの説明もなく描写するんです。それを読んで、「あー、ようするに人間がソフトウェアに置きかえられたあとの時代の話なのね」とわかるだけのSFの教養が必須。全編、そんな感じです。うひ〜。面白いけど、物理学科卒以外の奴にはよう薦めまへん。参考文献に、へーぜんとPhysics Letter Aとか出てくるもんな(笑)</p> <p>ま、頭くらくらしたいひとはぜひ</p>
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”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
著者: 野村 美月
出版社: エンターブレイン
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コメント: "文学少女"シリーズ、2巻目。1巻目は「人間失格」でしたが、2巻目は「嵐が丘」です。 んー、どっちも読んだことないですなあ。このラインナップは、まさに"文学少女"っぽいと言えばそうですよね。本読み仲間のドック(仮名)はミステリ者で、こういう「文学少女」から一番遠い事象にいますからね、読んでないだろうなあ、「嵐が丘」。 こういう趣向の「文学少女」だと、中学・高校時代の同級生のM島さんを思い出します。当時、出たばかりの、重量5kgに及ぼうかというような「スカーレット」の単行本を前にして、1時間かかる自宅まで担いで帰ろうかどうしようか悩みながら本屋で立ちつくしている姿が懐かしいです。元気かな。読んでいたら近況を教えて下さい(読んでねえよ) それはともかく あとがきによると、作者は「嵐が丘」に思い入れが強いようですが、そのためか、かなりの難産だったようです。確かに、1巻目と比べると、どうもスタイルとして座りが悪い感じがしますね。1巻目で0から作り出したこのシリーズのスタイルを使おうとして、今回はうまく填らなかったという感じです。もしかしたら、3巻目以降では慣れてきて問題なくなるかもしれないですね。 今回は、最後に全員が集まって心情吐露大会になってしまうのがちょっと・・・。ま、基本スタイルがミステリーなので「では、推理をご披露しましょう。全員を大広間に集めてください」という形になりがちなのはわかるんですが、ストーリーの軸を繋げるためのスーパーマンキャラをレギュラーの脇役が担ってしまったり、ちょっと構成に難ありという所ですか。ただ、導入あたりのキャラ小説としての出来はGOOD。流人が出てくるまではいい感じですよね。ここがOKだったら、「まあ、今回はイマイチだったけど、次に期待」ってなものです。シリーズですからね。 あと、2巻まできて、あいかわらず美羽とななせちゃんが放置なのは、これまたどうしたことでしょう(笑)。ツンデレのななせちゃんは、個人的に目が離せないキャラなのでもっとイジって欲しいです
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涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)
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ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
著者: ダン シモンズ
出版社: 早川書房
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コメント: 大森望氏が「イーガンは残り90年以上を残して、21世紀最高のSF小説作家。ちなみに、20世紀のSF代表はハイペリオン」とどこかで言ってたような気がしますが、そのハイペリオンです。 ドック(仮名)にイーガンの「ディアスポラ」が面白かったぞーと言って、上の大森さんの話もしました。たちまち、ドックは苦戦しながら「ディアスポラ」を読み終え、 「イーガン、どこが面白いのか、さっぱり」 と素敵に言い放ちました。特に最後が辛かったようです。「ディアスポラ」でダメだったら、まあ、他のはダメでしょうなあ・・・。 で、続けざまに今度は「ハイペリオン」に取りかかってしまいました。「ハイペリオン」「ハイペリオンの没落」「エンディミオン」「エンディミオンの覚醒」と4部作、全8巻を瞬く間に読んでしまいました。いたくお気に入りのご様子で、「お前もさっさと読め」とうるさいのです。くそう、SFでこの扱いは屈辱だッ! ま、それはさておき、この「ハイペリオン」ですが、各々に事情を抱える7人が正体不明の死神が待つある惑星へ旅し、その途中で何故自分がその死神の元に行かなきゃいけないかを順に語るという、オムニバス形式になってまして、その中にいろーんなSFのガジェット、お約束、プロットはもちろん、その他の小説(例えば主人公の一人は探偵で、その探偵の独白部分は、ハードボイルドのスタイルになっている)もごちゃ混ぜになってます。それをごった煮にしてるんですが味は濁らず、なるほど「20世紀SFの集大成」ってのも頷けます。例えていうなら岡星のつくる贅沢鍋焼きうどんのように、めちゃめちゃ贅沢な具を入れまくって、それでも味が濁らないというような感じ(えーっと、元ネタは「美味しんぼ」です^^;;;) で、その逸話だけで「ハイペリオン」は終わり。物語が実際に動き出すのは「没落」から。いやー、面白いけど、長いよ〜。
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時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)
時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)
著者: シオドア・スタージョン
出版社: 東京創元社
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コメント: 途中で挫折した・・・うーん、これは私の趣味じゃないなー
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ファイナルファンタジーXI~旅の恵み~ (ファミ通文庫)
ファイナルファンタジーXI~旅の恵み~ (ファミ通文庫)
著者: はせがわ みやび
出版社: エンターブレイン
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コメント: <p>このシリーズもかなり読みました。このシリーズのいいなあと思うところは、ゲームの設定を用いたスピンアウト作品ということだけではなく、MMORPGの現状をふまえた作品を作ってくれるところですね。</p> <p>最近のバージョンアップに言及していたり(ヒロインの竜騎士が竜剣という最近追加されたアビリティを覚えたと言っていたり、PK対策でモンスターの挙動が変わったことに物語中で触れていたり)、テレポ屋というゲーム中で発生した商売や黒/赤は珍しいというユーザーの嗜好など、ゲームを実際にやっていないと書けない内容を、うまく物語の世界へ寄せて書いていて、作者がゲームの世界に愛情を持っていることがうれしくなります。</p> <p>で、今回の舞台はソ・ジヤ。ぐぅ・・・行ったことありません(笑)</p> <p>今回の引きからいくと、次の巻では主人公達はアルザビへ行くみたいですね。ああ、アトルガンの発売も、目の前ですなあ</p> <p>で、そんななか、私のFF専用PCは不調です。がふ〜</p>
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ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)
ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)
著者: 東 浩紀
出版社: 講談社
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コメント: 東浩紀による「動物化するポストモダン」の続編です。「動物化するポストモダン」では、ポストモダンを「大きな物語が失われた時代」として、大きな物語を信じられなくなった現代人の指向の先端がオタクの消費行動に現れていて、それは「データベース消費」と呼ばれる、意味を細分化して記号にまで分解し、データベース化したものを「動物的に」消費する姿だと分析し、この「データベース消費モデル」はオタク評論の世界では一般的に受け入れられ、例えば伊藤剛の「テヅカ・イズ・デッド」などでは、議論の下敷きにされてます。 続編であるこの本では、そのような時代分析に基づいた上で、このポストモダンの時代に物語を語ることはどういうことなのか、それを、「オタクの文学」であるライトノベルを軸に紐解いていきます。 さて、それではライトノベルとは何なのか?よく2ちゃんで、「いい年してラノベ読んでて恥ずかしくないのか」とか「ラノベ読みが趣味は読書ですっていうな」とかの罵詈雑言と共に、ライトノベルの定義が語られます。 「角川スニーカーとか、富士見ファンタジアから出てればラノベ」「子供向けの小説はみんなラノベ」「表紙がアニメ絵ならラノベ」・・・どれも我々が漠然と感じている「ラノベ的なもの」の正体を突いてはいない気がします。著者は、前著の「データベース消費モデル」を根拠にこう定義します。 キャラクターのデータベースを環境として書かれる小説 ここでキャラクターのデータベースと言っているのは、例えば、「ツンデレ」であったり「幼なじみキャラ」であったりする、物語から自律して類型化されたキャラの集合のことです。著者はここで「涼宮ハルヒの憂鬱」の長門有希、朝比奈みくるの登場シーンを引用して、それぞれが「神秘的な無表情系」「魔女っ娘」と描写されてることを示し、作者の谷川流が 直接に登場人物を描写するだけではなく、描写とキャラクターのデータベースのあいだで仮想的な対話を行い、その結果そのものを文章の中に入れて描写を完結させている と述べています。それが成立するには、読者もこの「キャラクターのデータベース」に親しんでないとなんのこっちゃわからないことになります。これがラノベ読者はオタクに依ってたつ所だと言うことなんですね。これを著者は「萌えのリテラシー」と呼んでます。 つまるところ、私の理解で平たくいうと「ツンデレ」と「お色気キャラ」と「無表情娘」をピックアップして、それを前提に小説を書く・・・というようなことをすればラノベだと。これ、割と私のラノベ観と合ってます。なるほど。 そして、ラノベっていうのはそういう定義のものだから、ジャンルではないわけです。キャラがまずあるわけで、そのキャラでやればSFも推理モノも全部ラノベになります。つまり、ジャンルという平面に対してZ軸として「ラノベ度」がある。そして、その軸の他方がラノベなら、反対側が自然主義的な純文学、つまり私小説である・・・というわけです。そして、「涼宮ハルヒの消失」は、主人公にこの「Z軸の高さ」を選ばせることによって、読者の共感を得ようとする、誠にメタ物語的な構造を持った話だったと。このように、本質的に「脱物語」的構造を含んでいるのがライトノベルであり、ラノベの文学性があるとすれば、そのような構造でしか語れないものに含まれるのではないか・・・というのがこの本の主張です。うーん、頭いい人の話を聞くのは気持ちがいい。 じゃあ、なぜ今ラノベなのかといえば、これまでの純文学のように「現実」を書くことにより読者とコミュニケートするやり方に限界があって、それがつまるところ、「大きな物語の喪失」という意味での「ポストモダン」の時代だと。今、読者が手に取れるリアリズムはアニメ的なリアリズムで、じゃあ、そこを基盤に書いていいじゃないかということなんでしょう。「男は強くなくちゃいかん!」という物語が失われたところで、「現実」たる「社会」を前提に男の悲哀とか書いたって、もうそれをリアリティがあると思わない読者がいっぱいいるよと、そういうこと何ですね。 さて、ラノベをそういうものだと考えて、自然主義的に物語中で描写されているものだけを読むのではなく、構造的、メタ物語的な部分も作品の解釈に含めて読むと、ライトノベルはどのように批評され、そのように評価されるのか・・・というのが、後半の作品論になってきます。ここもすごく面白い。 また、紙媒体だけでなく、ノベルゲーム、いわゆるギャルゲーも、ライトノベルとユーザー層が重なるメディアとして特別に取り上げてあります。元々がエロなので、なかなか一般には知られてないメディア(ぶっちゃけ、私もよくしりません)なんですが、元々がエロなだけにその表現は先鋭化してるとも言え (だって、裸の女の子の絵だけじゃ、死ぬほどある他の作品と差別化が出来ませんから)、10年にわたるその進化の果てとして去年、大いに話題になった「ひぐらしのなく頃に」を取りあえて論じてあります。ここは、読み飛ばしました。だって、「ひぐらし」をFummyから借りっぱなしでまだやってないのに、おもいっきりネタバレしてあるらしいので(笑)。 中で、かなりたくさん、それもいいチョイスで作品にも触れてあるように見えるので、言及されてる作品のリンク集でも作るとよいかもしれない。 しかし、これはかなり分かり易い本に仕上がってます。ここまで体系立ててちゃんと書いてもらえてるとさくさくと読めて楽ちんですな。素晴らしい仕事だと思います。
関連本棚: 高 儁學 くわーてぃ Shunch Tambourine eggman tui kw+hg hidesuke kzk2007 hirschkalb ogijun
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文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)
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