豹頭の戦士グインを巡る、ファンタジー。そのくせ主人公が延々登場せず、などという状態もしばしば。そして各キャラはどんどん作者に似て行くのか、セリフが長くなっていくのだが、グインのみはその影響から逃れている。さすが主人公だ。
もう20 年以上前から読んでいるので、ほとんどの知人よりも長くつき合っていることになる。小説のなかのキャラクターの方をより知ってるなんて、不思議なものだ。ま、人間関係は時間の長さのみじゃないのだが。でも、新刊がでるたびに、友人に会うがごとく興奮して、にやけてしまうのはどういうことだろう。
100 巻で完結の予定で今のところ96 巻まで発行されているのだが、作者が述べるところによれば100 巻では終わりそうにない。100 巻を超えてしまうとたがが外れて、いつ果てるともしれない物語になってしまいそうで恐ろしい。生きているうちに完結してくれることを望んでいる。
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