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底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間
底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間
著者: 町山 智浩
出版社: 洋泉社
評価: ☆☆☆
カテゴリ: 社会、アメリカ合衆国
コメント: 2000年の大統領選挙時から2004年夏のマイケル・ムーア監督映画「華氏911」のアメリカ公開の騒動までの記述。ブッシュが再選された現在にこれを読んでいると、つくづくいやなため息がでてきます。アメリカはもっと良い国だったなんていう人がたくさんいるけれど、やっぱり以前からこんなもんだったんじゃないんですか。アメリカに多くの人が幻想を持っていたんですよ。アメリカ人自身も含めて。だって、建国の経緯からしてとんでもない国なんですからね。
関連本棚: eikoさん Captain Bluebird sakai koheik
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子どもが子どもだったころ (集英社文庫)
子どもが子どもだったころ (集英社文庫)
著者: 橋本 治, 毛利 子来
出版社: 集英社
評価: ☆☆☆☆
カテゴリ: 教育
コメント: 「こども」について小児科医の毛利氏と橋本大センセイが対談。それぞれの幼少期の思い出についての記述もあり興味深い。一番印象に残った箇所は第三章「内なるこども」の‘自立には無理がある’で仕事について橋本大センセイが言ったこと。“仕事ってどういうもんだと思う?...(略)みんなは「生きがいだ」とか何とかって言うわけですよ。言うけどさ、でも仕事の根本てみんな忘れてないかって。仕事って、「他人の要求にこたえない限り仕事にはならないんだよ」というのがあって
関連本棚: eikoさん stonechild-2
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若者たちよ! (河出文庫―橋本治雑文集成)
若者たちよ! (河出文庫―橋本治雑文集成)
著者: 橋本 治
出版社: 河出書房新社
評価: ☆☆☆
カテゴリ: エッセイ
コメント: 橋本大先生による若者へのありがたいお言葉の数々。楽しませいただきました。お気にいりは:「過去・現在・未来」の中の、‘歴史というものは、“一つの流れ”であることを頭に入れないと分からないし、“一つの流れ”であることを頭に入れれば分かるもんなんだ。そういうことはあんまし学校じゃ教えてくれないけれども、教えてくれないことは、自分で捕まえてくるしかない、ということ。’そして、大センセイお薦めの歴史の本は、大体のアウトラインを頭の中にたたきこむためには中公文庫『日本の歴史』全26巻を通読。活字だけではイメージがわかないという人には『週刊朝日百科/日本の歴史』全133巻だそうです。
関連本棚: eikoさん ふらりすと ogijun
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こんな夜更けにバナナかよ
こんな夜更けにバナナかよ
著者: 渡辺 一史
出版社: 北海道新聞社
評価: ☆☆☆☆
カテゴリ: 福祉
コメント: 障害者問題のノンフィクションで、おまけにかなりの長さであるこの本が売れたというのは、内容もさることながら、この書名の力が大きいでしょうね。内容も門外漢のフリーライターが突然深刻な現場にほうりこまれて、どう書いていったらよいのか、取材する人々とどうかかわっていったらいいのか戸惑い悩む様が伝わってきます。鹿野さんという人を通して、人と人が関わっていくことの現実を提示してくれています。「他人に依存せず、自分だけでやってゆける」のが自立でなく、他人との関わりなくしてはなりたたない「共生」の生き方。これは障害者だけでなく、健常者と言われる人も同じ。鹿野さんと私は同い年で、同じ時期に札幌でそれぞれの生を生きていたのですね。
関連本棚: suchi eikoさん 高校国語教員かとたか 踊り念仏 小説苦手のkan ogijun
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ニート―フリーターでもなく失業者でもなく
ニート―フリーターでもなく失業者でもなく
著者: 玄田 有史, 曲沼 美恵
出版社: 幻冬舎
評価: ☆☆☆
カテゴリ: 就職
コメント: 深刻な問題だと思います。ニートになるのは人間関係がうまくやれないことからくる、自信のなさではないかと書かれています。これはもう仕事だけの問題でなく、社会生活を営むという基本的な力がなくなってしまっているということでしょう。他者とどう関わるかは若者だけの問題ではなく、それに苦しんでいる若者と大人がどう向き合うかの問題でもあるわけですよね。
関連本棚: N_A eikoさん sakai 日本一怖いブック・オブ・ザ・イヤー2005 てすと 小説苦手のkan さとほ kzk2005
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スポーツ詩集―詩集
スポーツ詩集―詩集
著者: 川崎 洋
出版社: 花神社
評価: ☆☆
カテゴリ: 詩集
コメント: アンソロジーはやはりまとまりがなくなってしまうのかしら。村野四郎氏の『体操詩集』からの数編はさすがに一貫した世界があり、運動する身体を言葉でみせてくれる。この本を読み進めている途中で、代表編者である川崎洋さんの訃報に接しました。川崎さんの詩をほとんど読んだことがありませんでしたが、この詩集の中の「走る」という詩が心に残りました。 ”世の中/なにがいったい正しいことなのか/断言するとなると ためらってしまう//ただ はっきりしているのは/力の限り走って/走って走って/走り抜いて/土の上に転って/閉じた瞼の裏に/空の青さが透けて映ったときの/あおの いい気持ち//馬力はもうひと雫も残っていないのに/心は存分に充電されてずしりと重い//あの気持ち//これだけは間違っていない と/うなずけるのだ”
関連本棚: eikoさん
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十七歳だった!
著者: 原田 宗典
出版社: マガジンハウス
評価: ☆☆☆☆
カテゴリ: エッセイ
コメント: 笑える。電車の中で読んでしまって大変な目にあった。高校生時代の自意識過剰でバカバカしくも楽しい日々。 原田氏とほぼ同世代の自分にはリアルタイムで体験したような懐かしさを感じます。アイビーだったよね、ファッションといえば。 体育祭の仮装行列で着ることになったバニーガールの衣装の描写がツボにはまって笑いがとまらない。 「一応尻の部分にはバニーらしきホワホワの白いボンボンが付けてあったが、これもサイズがやけに小さくて、何だか“大福餅の上へ坐ってしまった馬鹿”を思わせる。」
関連本棚: eikoさん
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夜回り先生
夜回り先生
著者: 水谷 修
出版社: サンクチュアリ出版
評価: ☆☆☆☆☆
カテゴリ: 教育
コメント: やっと読めました。やはり読んでよかった。愛は言葉ではなく行いなんですよね。子どものために本当に命をけずって、ついに全部与え尽くしてしまいそうです。身体のことが心配です。「一粒の麦」みたいな生き方だなぁ。
関連本棚: hiroc 直記 m-use 受験生の本棚 eikoさん Psychs LED muraki 受験生 sofuwe
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追伸―二人の手紙物語
追伸―二人の手紙物語
著者: 森 雅之
出版社: バジリコ
評価: ☆☆☆
カテゴリ:
コメント: いやあー、これは作者も気恥ずかしいと仰るように若さ満開の純愛です。でも、そのまっすぐで青臭い物語が嫌味にならないのはこの作品の良さなんだろうと思います。(札幌出身の私の身贔屓はかなりあるでしょうが)携帯電話のない時代に、思いを相手に伝える時のもどかしさと時間差があることの大切さがなつかしく思い返されます。携帯電話時代の現代の若者は大変ですね。空や星や雪の絵が青春時代に連れ戻してくれました。
関連本棚: eikoさん
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黄色い髪 (朝日文庫)
著者: 干刈 あがた
出版社: 朝日新聞社
評価: ☆☆☆☆
カテゴリ: 青春小説(小中校生)・いじめ
コメント: 教育は学校だけの問題でなないわけで、だれでもが当事者なのだと思うのです。学校に通う子どもたちの現実を的確なことばで描いてくれている小説です。重たい読後感だなぁ。主人公夏実の私的読書感想を引用しましょ”《中学生はあんまり本を読まない方がいいのではないかと思います。感動した本ほど、読書感想ではすませられなくて、いろいろなことを考えて、わからなくなってしまいます。何も考えないで、今までのように、むしんに宿題に取り組みたい。ちかごろのコドモは本を読まなくなったというけど、本を読んでも何も変わらない大人は、いくらでも本が読めるのでしょう。うーむ。》”
関連本棚: 暇人 eikoさん
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こうばしい日々 (新潮文庫)
こうばしい日々 (新潮文庫)
著者: 江國 香織
出版社: 新潮社
評価: ☆☆☆☆
カテゴリ: 青春小説(小中校生)
コメント: 江國さんの本を初めて読みました。売れるのわかる爽やかさ。 小中校生のころの恋愛感情の描写がうまいですね。 個人的には大学図書館が登場する小説の一つとして覚えておきましょう。 ”大学の図書館には、どの本屋よりもたくさんの本がある。児童書だって山のようにあるんだけれど、学生じゃなきゃ借りられない。でも大学生なんて、レポートのためのおもしろくもない専門書をひろい読みするのにいそがしくて、誰一人、児童書なんて読みやしないんだ。” 書き出し:”ウィルミントンの町に秋がきて、僕は十一歳になった。”(こうばしい日々)
関連本棚: hashimoto sumikawa あくび こきぞう mugikiti モコ eikoさん tohka くうたん ぴーしゅけ さき KZh だいすきな小説・詩集・エッセイなど nanona suchi nessundorma m.o tarya Lorelei たかみ 洵子 りりぃ Mikan Akashita
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君の思いは必ず実現する―二十一世紀の子供たちへ
君の思いは必ず実現する―二十一世紀の子供たちへ
著者: 稲盛 和夫
出版社: 財界研究所
評価:
カテゴリ: 人生論
コメント: これは企業の経営者にとっては「いい生き方」なんでしょうけれど、私はもっと違うことを若い人に考えてほしいですね。本田宗一郎の自伝のほうが数倍魅力的ですすめたい。企業経営者の本は新興宗教の教祖の本とたいして違わないのでうんざり。寄贈されてくる本はなんでこう胡散臭いのが多いのでしょうね。
関連本棚: eikoさん
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放課後の音符(キイノート)
放課後の音符(キイノート)
著者: 山田 詠美
出版社: 新潮社
評価:
カテゴリ: 青春小説(高校生)
コメント: 陳腐ですね。「これが大人の女だ」的なくささがたまらない。こんなの読むならフランスの恋愛ものを読んだほうが良いと高校生には勧めましょう。
関連本棚: nob pippi eikoさん suchi
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少年たちの終わらない夜
著者: 鷺沢 萠
出版社: 河出書房新社
評価: ☆☆☆
カテゴリ: 青春小説(十代)
コメント: これが書かれた1990年頃と今では十代の若者を取り巻く環境って変わっているでしょうね。十代の若者のやるせなさみたいなものは、時代が変わっても共通だとはいえるのかも。でも、今私の周囲にいる、地方の街に暮らす高校生たちがこれらの小説を自分たちのものって受け止めるのかなぁ。青春って夏の季節が合うのかしらん。 書き出し:”空の青さが目にしみる。流れ落ちる汗がまぶたの上に溜まる。もうすぐ夏が来ようとしている。”
関連本棚: eikoさん
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本を読んで甲子園へいこう!
本を読んで甲子園へいこう!
著者: 村上 淳子
出版社: ポプラ社
評価: ☆☆☆
カテゴリ: 学校図書館
コメント: 仕事がらみで読んでみました。 高校生って、本当に若くて心がやわらかなんだと日々実感しています。この時期の読書体験は影響が大きいのでしょうね。 ”司会 読み聞かせが始まる、と聞いた時は、どう思いましたか。  八重樫 最初は抵抗がありました。でも監督から、「聞くことはとてもだいじなことなんだ。ただ聞いているだけでなく、イメージを描きながら聞きなさい」といわれて、だんだん理解できるようになってきました。読んでもらったお話の中では、野坂昭如さんの『凧になったお母さん』にとても感動しました。”
関連本棚: eikoさん
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英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ)
英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方 (講談社パワー・イングリッシュ)
著者: 伊藤 サム
出版社: 講談社インターナショナル
評価: ☆☆☆
カテゴリ: 語学学習
コメント:
関連本棚: モカ eikoさん minttee
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