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あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

テッド・チャン
早川書房
ISBN: 4150114587  bookweb, Amazon, WebCat, 新書マップ, SafariBooks
カテゴリ
評  価
コメント
Spiegel : 出張で移動中のお供。
増井 : 未読。河野真治氏が薦めてた。
siro : 『あなたの人生の物語』
説明なく行われる過去(未来)の描写の挿入は、単に小説の技法ではなく、 物語中の思考法の反映であるという仕掛けに気付いてワクワクした。 (気付くのは、かなり読み進んでからだったけど)
『バビロンの塔』
物語中に大きくウエイトを占めてはいないが…。 夜が地球自身の影だという表現と、その夜が塔を這い登り主人公を追い越して塔の上へと向かう描写が好きだ。 これを読んで以来、飛行機は夕刻に乗るようにしている。
joesaisan : 表題作「あなたの人生の物語」は語り口自体が物語のネタになっていて、複雑だが面白い話。人類が世界の秘密をなんとかして解き明かそうとする「バベルの塔」や、"神の御力"を自然災害の一種としてとらえ、それを利用しようとする人々の話「地獄とは神の不在なり」もいろいろな読み方が出来て楽しい。しかし、どれも初読時は面白かったが、意外に心に残ってないかも。2002 年「あなたの人生の物語」、2004 年「地獄とは神の不在なり」星雲賞受賞。
LED : http://d.hatena.ne.jp/pear0318/20050818
sho : 宗教色の濃い話が多いので、読む人によっては身構えてしまうかも知れないが、この本に出てくる「神」は異星人と同じ、単なる装置である。その「装置」の役割は、人類にとって「理解不能な存在」だ。レムほどではないにせよ、人間のことを気にかけて、何かを与えてくれるような神や異星人は、チャンの小説には出てこない。
登場人物たちはそれらの存在に対して、何か意味を感じ取ろうとして懸命になり、勝手に誤解して喜んだり悲しんだりするのだが、相手はそんなことはおかまいなしに裏切り続ける。特に、「バビロンの塔」や「地獄とは神の不在なり」の結末の、脱力っぷりはどうよ。最高だね。
レムよりも「わかりやすく理解不能な存在を描く」(!)チャンはすごい。
青月にじむ : 非常にスタイリッシュな短編を書く人で、嬉しくなりました。
「短編小説」というスタイルをフルに活用した作品で、ひとつひとつに切れと新鮮な驚きがあります。
SFともファンタジーともつかぬ話も多いですが、こうやってひとつの作品集としてみると、テッド・チャン「ならでは」の世界が見えてきますね。作品も、ただ真面目なのではなく、狙ってるのではないかと思うほどお茶目な面もあって、とてもお得で豊かな時間を過ごした気分になります。
多分、色んな人が色んな理由で好きになるんじゃないかな。寡作というのもこの作風では頷けますが、次の作品が待ち遠しいです。とにかく、最初に掲載されている「バビロンの塔」だけでも読んでみて!
綾塚 : 表題作は、物語の構造自体が話の中核を表している、という点がポイント。
sanpei : 表題は翻訳SFでなんか読みにくかったです。
SaySet : 「xxxが現実にあったら世界はどうなるか」を徹底的に追及した物語。「xxx」が宗教だったり、天動説だったりするあたりが、いわゆる「SF」とはちょっと異質な気もするが...
個人的には「バビロンの塔」「理解」「地獄とは神の不在なり」が好み。
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最終更新 : Sun Aug 22 05:34:36 +0900 2004