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ロズウェルなんか知らない

篠田 節子
講談社
ISBN: 4062130068  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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もつくん2_deleted000_deleted000 :  今、NHK-FMの青春アドベンチャーで放送中。オカルトで町おこしなんて、面白そうじゃないか。(Tue Feb 12 11:41:04 JST 2008)
 私の住むところも「自称観光地」、観光客は年々減る一方で駅から参道へと続く道沿いのアーケードは想像の通りシャッター展示場と化している。「新幹線の駅を誘致すれば、観光客も増え町も潤う」と声高に主張している人たちもいる。
 まったくもってこの本の舞台と同じだ。大きく違うのは「いきいき駒木野青年クラブ」のメンバーのような民宿・商店の2代目が当地には存在しないことだろう。
 愚痴ってみても仕方がないので、コメントを書くとしよう。とにかく、この本は面白かった。交通網の発達で、僻地と化した架空の町駒木野、「いきいき駒木野青年クラブ」が破れかぶれで挑んだのは、この町を日本の四次元・UFO・オカルトの町として売り出すこと、しかも低予算で。
 事なかれ主義の役場、頭の固い年老いた民宿経営者を向こうに回して、低予算の中、あれやこれやイベントを企画して、一時は町おこしに成功したかに思えたが、マスコミにインチキだとバッシングされ、最大のイベント「UFOフェスティバル」が中止の危機に追い込まれてしまう。
 バッシングに対して、駒木野を本物のUFOや座敷わらしが出ないからインチキだというなら他のテーマパークはどうなんだ!と開き直る描写があるが、「いきいき駒木野青年クラブ」の皆さんだけでなく、町民一丸となってあることないことでっち上げちゃったんだから、こればかりは仕方ないと思うぞ。それにしても最初から最後まで得体のしれない鏑木(かぶらぎ)という千葉から流れてきたキャラはなかなか良かったっスよ。
 バッシングから、最後までの部分はもう少し紙数を増やしてもよいのではないか。最初のイベントの成功を第1のクライマックスとすれば、本書の最大の見せ場になるはずの「UFOフェスティバル」開催の部分の扱いがとても小さいように思えて残念だ。それで-0.2点 
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最終更新 : 2013-09-05 13:33:46 +0900
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