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妻よ!―わが愛と希望と闘いの日々

河野 義行
潮出版社
ISBN: 4267013705  bookweb, Amazon, WebCat, 新書マップ, SafariBooks
カテゴリ 生き方
評  価 5
コメント
omi : 1994年6月に起こった松本サリン事件の殺人者とレッテルを貼られ 冤罪の歯車に巻き込まれてしまわれた河野義行さんの書かれた本。 松本サリン事件が起こり 河野さんご一家が被害に遭われ、その上に河野さんご自身に犯人の疑いがかけられました。 その構造は「警察が作った犯人というレッテルをマスコミが世間に貼っていく...」と言うものでした。もちろんご存じのように犯人はオウム真理教だったのですが... 河野さんは「冤罪などまるで他人事だと思っていた、しかし誰もが冤罪に巻き込まれる可能性があることがよくわかった。」と言われています。 その言葉を読んで ドキッとしてしまいました。 「松本サリン事件の河野さん」と言えば今や多くの人が「あぁ、あの...」とすぐわかると思います。 でもあの事件が起こるまでは河野さんはごくごく平凡な暮らしをしておられた いわゆる一般人にすぎなかったと思います。 「マスコミという大きな存在の前では本当に個人の力は小さい。」とその闘いの苦悩の深さを漏らしておられます。 あふれる情報量、その中で本当に必要な情報は何なのか、偏った報道で何かを見誤っていないか、と言う見方を意識していないと とんでもない過ちを犯してしまいそうです。 報道被害に遭ったときの救済処置がしっかりとした制度として必要であると思います。 意識の戻らない奥さんの澄子さん... でも河野さんの献身的なリハビリの成果でしょう、少しづつ良い方に向かわれているようです。 愛情と希望を持ってコツコツとリハビリに励まれる姿は私に励みを 与えて下さいました。 そして「どんな人にも悪意と善意の二面性がある、一つの状況の中でどちらの判断をしていくか、私はどんな状況の時にでも善意の判断をしていける人間でありたい...」その言葉にうなずきました。 「幸福は自分の心の持ち方一つで感じられるもの...」 前に読んだ三浦友和さんの「被写体」に通じるところがたくさんありました。 人間は人生の大きな山を越えると行き着くところはきっと同じなんでしょうね。
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最終更新 : Sun Aug 08 22:20:29 +0900 2004