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戦乱の大地〈上〉―知性化の嵐(2) (ハヤカワ文庫SF)
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著者: |
デイヴィッド ブリン |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
SF
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コメント: |
長いっす!!(お約束)
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もうね、最初の登場人物紹介と用語集を見ただけで、本を閉じてBookOffに売りに行こうかと思ったよ。前作から引き続きやたらと登場人物が多い上に、ストリーカーまだ登場するので、もうてんやわんやだ。
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それでも、がんばって読み進めれば見事なエンターテイメントだし、さすがはブリン。特に終盤、六種族の反撃が始まってからは胸のすくようなスピード感。でも終わりは、前作と違って完全に「次作へ続く」状態。次が出るまで読まずに取っておいた方がいいかも。 |
関連本棚: |
Gandalf
sfjt
takatoh
ラダガスト
sho
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M.G.H.―楽園の鏡像
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著者: |
三雲 岳斗 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
★ |
カテゴリ: |
SF
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コメント: |
出だしから数10ページは、ほぼ時代背景の説明のためにあるようなシーンが続く。地の文だけでなく、登場人物のセリフも妙に説明調。おまけに出てくる人物は、不必要なまでに画数の多い変わった名前の持ち主ばかり。こ、これは、絶滅したと思っていた古き悪しき日本SFですか!?
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最近の日本人SF作家は小説技法も向上しているので、こういう80年代風の作品は少なくなったと思っていたんだが、まだまだあるんだなぁ。「日本SF新人賞受賞作」ということでちょっと期待してたんだけど、残念。もっと現代的なのが読みたかった。それとも、主人公の2人のじゃれ合いが「現代的」なんだろうか……?
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というわけで、SFとしてもミステリとしても、中途半端で目新しさはない。つーか、「新人」のくせに古くさすぎ。 |
関連本棚: |
はゔぁー
arica
文学賞
sho
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レスレクティオ
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著者: |
平谷 美樹 |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
★ |
カテゴリ: |
SF
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コメント: |
3人の地球人が、わざわざ別の宇宙まで出かけていって、100億年の年月と銀河系をまたにかけて神を探す話……と書くとずいぶんスケールが大きそうな感じがするんだが、どうも主人公が地球人のせいか、そういう感じがしない。舞台に似合った壮大さに欠ける。前作の『エリ・エリ』を読んでいないせい? 違うよな。
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似たようなテーマの最高峰として半村良の『妖星伝』が思い浮かぶんだが(神を探す話ではないけど)、あれはじっくりページを使って「生のつらさ・不条理さ」を綴っているので、話にすごく深みがある。本書では後半残りわずかになってから畳みかけるようにそういう記述が続くだけなので、あっさりしすぎ。謎解きもわずかだし、それもあんまり驚きはない。こんな神なら子供でも描ける。
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ちなみに結末は、新井素子の「ネプチューン」。 |
関連本棚: |
sho
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私的所有論
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著者: |
立岩 真也 |
出版社: |
勁草書房 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
Computer
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コメント: |
われわれ人間は、他者が「在る」ということそれ自体から快楽を得ているという、引用中にもあった「事実」が、さまざまな価値判断の根底にあることが明らかにされていく。じつに面白い。Wikiの話でおれが展開したことに対して、強固な地盤を与えてくれた。自分が操作しない部分を極限まで拡大し、他者が在ることから受ける恩恵を最大化できるツール、それがWikiと言えよう。実際、本書中で取り上げられている現実社会の諸問題よりも、Wiki上でこそこの主題が明確になっているように思う。
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もっとも、頻繁に主語を落とす独特の文体や、主題の性格上「私」という語が多義的だったり、個々のテーマを論じるために分析不能なレベルまでに細部に入り込む手法もあって、はっきりいって読みづらい。前半、他者の存在を浮かび上がらせるまではスリリングだったが、中盤から後半で政治や優生思想をからめ始めると、結論の歯切れが悪くなってしまうので(納得できる結論ではあるが)、読破するのにパワーが必要だった。
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万人にお勧めできるわけではないが、子供に「どうして人を殺しちゃいけないの?」と聞かれた時に、胸を張ってその理由を答えられるようになるかも知れない、とだけは書いておこう。 |
関連本棚: |
踊り念仏
こけしさんのこけし
sho
絶望の中の希望
柴田邦臣
ogijun
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ウロボロスの波動 (ハヤカワSFシリーズJコレクション)
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著者: |
林 譲治 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
★★★★ |
カテゴリ: |
SF
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コメント: |
工学系ハードSF。セリフがいかにも日本のハードSFって感じでこなれていないとか、ガーディアンが目だってばっかりやんかとか、文句のいいたいところもあるが、けっこう楽しめた。
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ただ、AADDのような形態の組織は現実に存在しうるかどうか疑問だなぁ……と読みながら思っていたんだが、よく考えてみるとGoogleって会社はこれに近いかもしれない。 |
関連本棚: |
もつくん
sho
【ひろ】図書館で借りた本
km
秘密
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