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天才の栄光と挫折―数学者列伝 (新潮選書)

藤原 正彦
新潮社
ISBN: 4106035111  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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おせの本棚 : 博士の愛した数式世にも美しい数学入門
dainichiro : 数学的に何がすごいのかということに焦点をあてているのではなく、天才数学者達の人生に焦点をあてている本であり著者の文章も良く数学の知識がなくても十分に楽しめるエッセイである。全ての人物のエピソードが面白く、関孝和、ワイルズの章を読むと日本人が如何に独創性があるかを知り勇気が湧いてくる。自分が特に気にいったのはラマヌジャンという数学者のエピソードである。アインシュタインの特殊相対性理論のように、アインシュタインがいなくても数年後には誰かが発見しただろうと言われるようなものを発見したのではなく、ラマヌジャンがいなければ百年近くたった現在でも発見されていないという公式群を数多く発見したような大天才であるらしい。天才の話は良く聞くが、このような大天才の話はなかなか聞くことがなく非常に刺激的であった。
著者は実際に天才数学者達の縁の場所を訪れそこでのエピソードにも触れられており、自分もその場所に是非行ってみたくなった。但しガロワの章で語られるパリでの著者の体験はあまりに非道く、パリにだけは行きたくないと思ってしまった。
著者があとがきで「これら天才を追う中でもっとも胸打たれたのは、天才の峰が高ければ高いほど、谷底も深いということだった。」と述べており、この言葉が正に印象に残る本であった。
Geneve : 読みたいのです
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最終更新 : 2005-09-09 19:00:24 +0900
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