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200万都市が有機野菜で自給できるわけ―都市農業大国キューバ・リポート
吉田 太郎
築地書館
ISBN: 4806712493
紀伊國屋
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評 価
コメント
Leiko :
キューバは凄い、と以前から耳にしてはいたのだけれど、なるほどこれは凄い。
♪食うモンねぇ、資源もねぇ、他の国からの支援もねぇ♪ってな状況に陥ったキューバ。かと言って♪オラこんな国いやだ〜♪と出ていく先もないわけで。そこでキューバが目指したものは、循環型自給自足国家の構築だった。
街を耕し自転車に乗る生活に転換したといっても、キューバが「田舎」や「発展途上」になってしまったわけではない。これはまぎれもない「都市」である。それが何よりも凄いと思う。現実は何もかもが理想的にいっているわけではないだろうが、それでもキューバに行ってこの世界を見てみたいと思わせられる。
ところで、今の日本の食料自給率その他「自国の中だけで生きていく力」は、第二次大戦中の状況より悪いらしい。今もしも輸入がストップしたら、大戦中の暮らしより貧しい生活となるのである。キューバは社会主義の国であるため「食うモンねぇ!→みんなで都市を耕せ!→自給自足で無事に生活」という軌跡を何とか描けたようだが、個個人が勝手に生きている今の日本では一億総倒れでファイナルアンサーかな。江戸時代のような価値観が生き残っていれば、何とか幸せに暮らせるのだろうけど。
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最終
更新
: 2006-03-25 01:38:20 +0900
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