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存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)
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ミラン・クンデラ
集英社
ISBN: 4087603512
紀伊國屋,
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コメント |
絵里 :
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恋愛小説は気分に影響して疲れるので基本的に苦手でめったに読まないですが、これは珍しく2度読み返し、いつか3度目を読もうと思っています。
意外なものに反応したものです。「存在の耐えられない軽さ」=普通は重くて耐えられないのに、軽くて耐えられない。
第2次大戦下のチェコで田舎者で純真なテレザと奔放な外科医のトマーシュが出会う…でもその時々の状況で人は重くなり軽くなり、光にも陰にもなる。醜さと美しさ、変わっていくこと変わらないこと…そういう相反する二面性を、人間が併せ持つところを、鮮やかに描いてます。そう単純なものじゃなくて、複雑で重層的な交響曲のよう。
「Muss es sein?」(そうでなければならないのか?)「Es muss sein!」(そうでなければならない!)と随所にベートーベンの音楽の問いかけが入っていたりして、哲学的なテーマを音楽に乗せるような独特のリズムがあります。
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最終更新 : 2009-01-28 12:31:20 +0900
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