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シャングリ・ラ 上 (角川文庫)
シャングリ・ラ 上 (角川文庫)
著者: 池上 永一
出版社: 角川グループパブリッシング
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コメント: アニメ版を観て、原作を読みたくなった。アニメでは破天荒でこともなげにブーメランを振り回している印象が強い國子だが、原作では心情描写や未熟さも綴られ、彼女も市井の一少女なのだと感じさせられる。話の端々に散りばめられた歴史的な叙述や哲学的な思考に目を見張る。炭素経済の仕組みも活字で読むと分かりやすく、改めてよく考えたなぁと舌を巻く。原作では、アニメで強烈だったモモコさんの心の奥行きが伝わってきて、彼女(彼?)の偉大さがよく分かる。(2013年12月9日読了)
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レベルE(上) (集英社文庫―コミック版)
レベルE(上) (集英社文庫―コミック版)
著者: 冨樫 義博
出版社: 集英社
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コメント: 著者が序盤に敷いたどっきりにはすっかり騙された。地球に潜む異星人達が人間に友好的な理由がカルチャーにあるとは、あっぱれだ。筒井雪隆の視点でずっと話が展開されるかと思いきや、オムニバスで様相が変わり、地球に潜む異星人のヴァリエーションを感じさせる。ボケとツッコミ、オチの入れ方が巧みで、読んでいて小気味良い。カラーレンジャーの5人組の見た目が『HUNTER×HUNTER』のゴンやクラピカに似ているのは気のせいだろうか。まさか最後にRPGツクールがくるとは思わなかった!(2013年12月11日読了)
関連本棚: トンクル 増井
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レベルE (下) (集英社文庫―コミック版)
レベルE (下) (集英社文庫―コミック版)
著者: 冨樫 義博
出版社: 集英社
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コメント: 地球人もとい異星人さえも王子の手の内で踊るかと思いきや――一番振り回されているのは、クラフト隊長なのではないか。灯台下暗しではないが、たぶん公共の場所で異星人が国家機密の会話をしていても、作中の人達のように気づかないだろうなぁ。上巻冒頭の「気づいていないのは地球人だけなのだ」が分かる気がする。意表を衝くストーリー構成はもとより、コミカル調と写実的な絵柄との描き分けがうまい。『幽遊白書』や『HUNTER×HUNTER』がますます読みたくなった。(2013年12月11日読了)
関連本棚: トンクル
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シャングリ・ラ 下 (角川文庫)
シャングリ・ラ 下 (角川文庫)
著者: 池上 永一
出版社: 角川グループパブリッシング
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コメント: 発展しすぎて環境問題に直面した未来は、原始へと回帰していく――なぜ國子の武器がブーメランなのかと疑問に思っていたのだが、アボリジニの武器をモチーフにしていたのか。『テンペスト』で沖縄の民俗や風習を題材にしているように、本作にも色濃く反映され(水蛭子やアトラスの地鎮祭)、著者のテイストなのではないかと感じた。モモコや小夜子に見られる性的倒錯の描写も独特だった。本作の後に書かれた『テンペスト』はドラマでしか触れたことがないので、原作を一読したい。(2013年12月17日読了)
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きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File1) (講談社漫画文庫)
きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File1) (講談社漫画文庫)
著者: 郷田 マモラ
出版社: コミックス
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コメント: 『モリのアサガオ』で郷田氏の作品を知り、代表作である本作を手に取りたくなった。本作が描かれた時代は、医術に携わる女性への差別が色濃かったのだろうか。ひかるとの初対面で、好印象を持つ人が少ない(後で彼女の実力で挽回しているのだが)。死人に口無しとは言うけれど、実は生者に切々と訴えているのではないだろうか。著者の絵柄は独特だが、登場人物の顔のパーツを明確に描出されていて、人の特徴を捉えていると思う。おまけのページの読み応えは、この時から健在だ。(2013年12月18日読了)
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きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File2) (講談社漫画文庫)
きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File2) (講談社漫画文庫)
著者: 郷田 マモラ
出版社: コミックス
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コメント: ひかるの死者に寄り添う姿は、周囲の人にも影響を与えていく――前巻では監察医の光の面(死者の声を聞き、真実を知る)が強調されていたが、今巻では闇の面(遺体を刻まれる恐怖、性急な判断による誤報。後者はマスコミの煽りが大きかったけれども)にスポットが当てられ、法医学が全能ではないことを思い知らされる。普段法医学にお世話になることは滅多にないのだろうけれど、知るということは大切なのだと思う。ひかる視点の話だけではなく、同志の姉小路のエピソードも挟まれ、話の広がりを感じた。(2013年12月20日読了)
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きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File4) (講談社漫画文庫)
きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File4) (講談社漫画文庫)
著者: 郷田 マモラ
出版社: コミックス
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コメント: ひかるの恋騒動は新展開を迎え――今巻までが一つの区切りなのだな。2巻に出てきた河野に続き、正義の味方殺人犯の平本がお目見えし、『モリのアサガオ』につながるのだなと感慨深かった。見知らぬ人の噂話によって、犯人が仕立て上げられていく。壁に耳あり障子に目あり、噂話は誰が聞いているのか分からないものだ。姉小路はん、本巻中盤から少し見ないうちに変わりましたなぁ。(2013年12月22日読了)
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きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File3) (講談社漫画文庫)
きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File3) (講談社漫画文庫)
著者: 郷田 マモラ
出版社: コミックス
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コメント: ひかるを巡り、刑事・森田と検察医・姉小路との干渉が繰り広げられる――森田が出てくる回、姉小路がメインの回、もしくは両方が登場する話では、恋の空模様を見守るのが楽しい(必ずどちらかが登場する)。『モリのアサガオ』の及川と同様に、ひかるも仕事や人間関係に対してのひたむきな姿勢が似ている。親身になるあまり、重圧に押しつぶされなければ良いのだが。(2013年12月22日読了)
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偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫 ま 21-2)
偉大なる、しゅららぼん (集英社文庫 ま 21-2)
著者: 万城目 学
出版社: 集英社
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コメント: 京都、奈良、大阪と来て、作者の次なる舞台は滋賀か――これまでの作品は主人公が奇妙奇天烈な風習に巻き込まれていくパターンが多かったが、本作では出生から仕組まれている。真の主役は、淡十郎ではないだろうか。序盤はまったりと進む物語だが、日出家と棗家に激震が走る中盤以降から、万城目節が炸裂する。ただ鴨川ホルモーやプリンセストヨトミと比べると、摩訶不思議さへのワクワク感(ホルモーだとオニの姿、トヨトミだと大坂にまつわる歴史的叙述)が小さい気がした。(2013年12月30日読了)
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きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File5) (講談社漫画文庫)
きらきらひかる―浪速美人監察医物語 (File5) (講談社漫画文庫)
著者: 郷田 マモラ
出版社: コミックス
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コメント: ひかるに続き、森田もまた犯罪者に襲われる――やはりひかるもに死者との声に真摯に向き合うばかりに心に負担がかかったか。「狐憑きの女」は5週分のボリュームで、読み応えがあった。『モリのアサガオ』の時も思ったが、書き手の日常を垣間見れるのは興味深く、いつも真っ先におまけのページを開いてしまう。(2014年1月11日読了)
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チヨ子 (光文社文庫)
チヨ子 (光文社文庫)
著者: 宮部 みゆき
出版社: 光文社
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コメント: ほっこりと心が温まりつつも教訓めいた「チヨ子」に対し、「いしまくら」「聖痕」では、人間描写が緻密な宮部ワールドが展開される。どの作品も、主人公が怪奇現象に巻き込まれるというよりも、仕掛ける側といった印象だ。解説を読むと、確かに「聖痕」は、事件を起こして消息を絶つ青少年や、救われない結末、物語る小説という点から、『英雄の書』に似ている。「聖痕」は、短編として端的にまとめられているのではないか。騙すを騙(かた)ると表現し、宮部氏による創世記の「最初に言葉があった」の解釈には、舌を巻いた。「いしまくら」を読んで、宮部氏の紡ぐ時代小説を紐解きたくなった。(2014年1月11日読了)
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ブラックジャックによろしく(1) (モーニングKC (825))
ブラックジャックによろしく(1) (モーニングKC (825))
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】研修医である主人公の目をとおして見た医療現場を描いた作品だ。医療モノのテレビドラマで描かれる話は、美化されているのだと気づかされる。当時この作品を読んだ時は、主人公の誠実さばかりが目に入ったが、今再読すると、医療現場の影の面(1巻では、点数制度の改ざんや医局の派閥化)が赤裸々に綴られている作品だとも思った。(2014年1月24日読了)
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ブラックジャックによろしく(2) (モーニングKC (826))
ブラックジャックによろしく(2) (モーニングKC (826))
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】もしも自分が斉藤の立場に置かれたら、彼と同じように相手に寄り添えるだろうか。おそらく保身に走りそうな気がする。普段触れることのない医療現場の現状、読者として離れた位置から俯瞰しているから、安心して(悪く言えば、他人事のように)読み進められるのかもしれない。(2014年1月26日読了)
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ブラックジャックによろしく(3) (モーニングKC (849))
ブラックジャックによろしく(3) (モーニングKC (849))
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】ゆりかごから棺桶までではないが、病院は生と死が同居する場所だ。NICU(新生児集中治療室)に配属された斉藤は何を学ぶのか。医局の医師と研修医、上司と部下、医師と患者――人と人との魂のぶつかり合いが繰り広げられている。高砂先生の「頑張らなくてもいいんだよ」という言葉が耳に残る。後半の精神科編への伏線がすでに敷かれていると感じた。(2014年1月26日読了)
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ブラックジャックによろしく(4) (モーニングKC (862))
ブラックジャックによろしく(4) (モーニングKC (862))
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】「強いというのは悪いということだ」――研修医で力のない斉藤が人を動かすのは、魂で人と接しようとしているからなのではないだろうか。最初から悪事と分かっていてやる行為と、何も知らずに招いた惨事。前者は陰湿だけれども、後者も他人事だとは思えない。世の中のいかなる作品もだが、この作品は特に医療の現状を「知る」ことを訴えていると思う。(2014年1月27日読了)
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ブラックジャックによろしく(5) (モーニングKC (884))
ブラックジャックによろしく(5) (モーニングKC (884))
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】医者には二段階の過程がある――ドラマや私達が望んでいる医師は、理想を求め使命感に燃える姿(第一段階)なのではないか。しかし、医師も人であって、全ての命を救えない。諦観にも似た第二段階の医者に成長しながら、第一段階の初々しさを忘れずにいられるのだろうか。高砂先生ではないが、研修医を経て、斉藤がどのような医師に成長しているのか楽しみである。(2014年1月27日読了)
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ブラックジャックによろしく (6) (モーニングKC)
ブラックジャックによろしく (6) (モーニングKC)
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】「(ガンを)告知するということは、患者の人生に踏み入ることだ」――斎藤の苦悩は彼固有のものではなく、先輩の医師達も通ってきた道なのだな。親身になって考えるというのは、「親」という字が使われているとおり、他人を越えて家族になる(近くなる)ことを意味しているのだろうか。(2014年1月27日読了)
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ブラックジャックによろしく(7) (モーニングKC (917))
ブラックジャックによろしく(7) (モーニングKC (917))
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】この作品が出版されたのは約10年前である。この10年で医療はどのくらい発展したのだろう。しかし、ガン治療に関しては、延命か根治との意味合いで患者が揺れているのは変わっていないように思える。身内を見ていると、作品に書かれているような患者本人への告知は珍しいと感じる。医師でなくとも、親族にガンの人がいたら、私は言えない。庄司先生が言っていた、人が寿命もしくは他の病気で死ぬのを除くと、ガンにかかるという説は本当なのだろうか。(2014年1月27日読了)
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ブラックジャックによろしく (8) (モーニングKC)
ブラックジャックによろしく (8) (モーニングKC)
著者: 佐藤 秀峰
出版社: 講談社
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コメント: 【電子書籍版】この作品の良いところは、手術で患者の命を救う医者だけではなく、患者を看取る現状についても描いている点だ。目を背けたくなる「死」に向かい合うことで、「生」も強調される。医療の発展は成功だけではなく、人の死の上に成り立っているのだと感じる。最近、終末期医療という言葉をよく聞くようになってきた。(2014年1月28日読了)
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亜人(6) (アフタヌーンKC)
亜人(6) (アフタヌーンKC)
著者: 桜井 画門
出版社: 講談社
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コメント: 前巻を読んでから、かれこれ2年ぶりになる。永井圭と戸崎が手を組み、佐藤討伐への作戦が始まる――今まで謎に包まれていた下村泉の過去が明かされ、戸崎サイドに親近感が出てきた。2巻目以降、音沙汰がなかった海斗が登場した時には目を見張った。圭と海斗は離れていても、つながっている。亜人とIBMのつながり以上だと信じたい。(2016年9月16日読了)
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