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天地明察(下) (角川文庫)

冲方 丁
角川書店(角川グループパブリッシング)
ISBN: 4041002923  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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評  価
コメント
reiko510の2012 : 昨年はまった、マルドゥックシリーズの冲方さんの時代小説。 刊行時から話題作だったので文庫待ち。 期待通りに、相当面白かった。
Mikan Akashita : 江戸時代に改暦という大事業の成功をもたらした渋川春海の話。 城内にあって碁打ちで、算学者で、暦学者である渋川春海の生涯をえがいている。 春海も他の人物も極めて魅力的。 特に民生を主として政治を進め将軍の後ろ盾としてささえた保科正之、稀代の天才数学者、関孝和、その他にも大志をもって歩む人々の描き方がすがすがしい。 そして展開が早いので読みやすい。 ただ晩年の春海の描き方は駆け足すぎて、むしろ不要だったかも‥なんて考えてしまう。
ピロコ : テーマに比べて、読みやすさに驚き。改暦とはこんなにも政治的なもので、こんなにも国を揺るがすものなのか。(でもそうだよな、と納得)人物譚になっていて、主人公がスーパーマンじゃないあたりが、共感を呼ぶのか(反感を呼ばないのか)。周りを固める人物、特にご老体の面々が魅力的。
AkizoMickeyGo : 適用されるものが、その後、世にいかなる影響を与えるかをできる限り予測した上で、最善の導入の算段を整える。保科正之の基本的な政治姿勢の具体的実現策で、いの一番に取り組まれたことが、各種勢力に対する綿密な根回しだ、には苦笑してしまうけど、、、。 「頼みましたよ」「頼まれました」、「まことに・・・私で、よろしいのですか」、、、「士気凛然、勇気百倍」。 いつまでたっても素直で謙虚で、自分に自信を持てない春海にとても共感を覚えてしまう。次の休みはDVD借りて見よう。 2015-002 【追記】DVDで映画をみました。原作の複雑な人間関係はわかりやすく整理されていたり、ストーリーも簡略化されていたりしましたが、原作の良さを損なうことなくとても良かった。天測や絵馬や上覧碁の様子が映像で見られて本の満足度が高まりました。宮崎あおいさんのえんが後半は原作以上に出番が多いのも、かわいいのでOK!
他の本棚 blackbird, reiko510の2012, T.Miyashima, Mikan Akashita, ピロコ, AkizoMickeyGo

最終更新 : 2012-10-06 00:37:47 +0900
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