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脳男

首藤瓜於
講談社
ISBN: 4062103893　紀伊國屋, Amazon, WebCat

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評　　価

SKZ :

ずーっと気になっていた、江戸川乱歩賞受賞作。
amazonでのレビューには厳しいコメントが並んでいますが、いやいや、なかなかどうして良作ですよ、と。
〝心を持たない男〟鈴木一郎と、連続爆破テロ犯、女性精神科医に大男の刑事、彼らの織り成すミステリー。
確かに前半、「鈴木一郎」の人物像を炙り出していく過程にどきどき感が溢れているワリに、後半、「事件」が収束していく過程がアッサリしているのがイマイチ、との声も理解できます。
でもまあ同賞の文字数制約を考えたら仕方ないかな、と。
＃初めから賞を狙いにいったとするならそれもどうかとは思いますが

そもそも文体が心地良くて読みやすい。大衆に迎合するわけでもなく、逆に高みに立って偉そうに書くこともなく。トリッキーな表現もなく、丁寧に文章を紡ぎ上げている感じ。エンターテイメント作品としては、充分に評価に値する作品だと思います。

びー玉 :

乱歩賞受賞作。連続爆破事件の方が気になっていた私だけど、あくまでメインは『脳男』だったので、若干不完全燃焼に終わった。

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最終更新 : 2013-02-21 14:59:45 +0900

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