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生き延びるためのラカン (木星叢書)
斎藤 環
バジリコ
ISBN: 4862380069
紀伊國屋
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監獄人 :
ネットの連載をまとめたもの。
「日本一わかりやすいラカン入門」としているが、「ラカンを体系立てて説明しようなんて、ぜんぜん考えていない」ので、基本的な概念の説明が多く出てくる。
「ラカンによると」としている部分の記述には、ラカンなんて名前が出てこない他の本で知った事もあったが、勉強になる部分もあった。
私の考えとラカン・斎藤環の考えとの違いは、
・心は言葉だけで出来ているとは思えない。何より言語化に至っていないイメージが先に存在し、イメージが心を大きく占めている。
・人間も動物である。人間の欲望だけ他の動物の欲望と違う特別な理由などない。進化心理学への軽い攻撃が随所に出てくるが、進化的に適応的な行動は存在する。
・欲望は他人からの影響もあるが自分の中から芽生えてくるものもある。
・自分の欲望を説明するのには他人の尺度以外に「それが適応度を上昇させるかどうか」という説明もある。
・言葉を語らなくても人間は人間である。
・意味やイメージは言葉の副産物ではなく、言葉は意味やイメージの副産物である。
・無意識はイメージで構成され、イメージの宝庫である。
・イメージはシニフィアンの副産物ではない。
kitashi :
2010/07/11 紀伊國屋書店高松店で購入。07/17読了。
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最終
更新
: 2007-01-13 14:57:22 +0900
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