|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
脳を活かす!必勝の時間攻略法 (講談社現代新書)
|
著者: |
吉田 たかよし |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
おすすめ
|
コメント: |
時間を有効に使って勉強する方法が沢山書いてある。
方法はそれほど目新しいものばかりではないのだろうが、
自分がその方法を試したときの効果のほどや、
医学的知見などが書いてあるので説得力がある。
うまくいかなかった方法の経験についてもいろいろ書いてあるのも面白い。
受験とか資格とかのための効果的勉強法として一読の価値はあるだろう。
<br>
著者はいったい何を目標に勉強してるのかさっぱりわからないのが不思議ではある。効果的に勉強して灘中に入り、効果的に勉強して東大に入り、効果的に勉強して医者や国家公務員試験その他もろもろの資格をとり、 ... といった生活を送ってきた結果、効果的に勉強することおよびその啓蒙活動が最終目標になってしまったのだろう。そのノウハウ伝授が人の役にたっているのだから良いのかもしれないが空しい気分は残ってしまう。
<ul>
<li> 時々「伸び」をすると頭がサエる
<li> 効果的にカフェインを使うとよい。使いすぎると効き目がなくなる。
<li> ガムをかむと集中力が出る
<li> 意思を生み出す中枢の前頭連合野は「おしゃべり」で活発化する
<li> 脳は疲れるが、疲れても気付かない。30分に一度は休憩が必要。
<li> 昼前が思考力のゴールデンタイム
<li> 寝る前が記憶力のゴールデンタイム。寝ると記憶が長期記憶化する。
<li> カンヅメは効果がある
<li> 細切れ時間でできることとできないことがある
<li> (簡単なことを覚えるのは1分でよい / 何かを理解するのは10分いる / 何かを想像するには30分いる)
<li> すきま時間に系統の異なることをするとよい (e.g. 理系の人なら文系の本を読む)
<li> システム手帳勉強法 - 学習したいことをシステム手帳にはさんでいつも持ち歩く
<li> オーディション効果 - 候補は多いほど良い
<li> 歩きながら発想するとよい
<li> 時給より高い本は少ない。必要なところだけ読め。
<li> 見るべきTV番組かどうかは最初の1分でわかる
<li> 官僚は自分に都合のよいとこだけまとめて政治家に渡すことがある。
<li> 10分昼寝は効果的。それ以上は駄目
<li> やらなければならないことはポストイットにはり、とりあえず忘れるのがよい。
<li> 後で何かをやる必要がある場合は、アラームをセットし、とりあえずそのことを忘れるのがよい。
<li> 効率良い「ながら作業」をやれ
<li> アルコールの力で寝るのは逆効果。かえって眠りが浅くなる。
<li> 熱い風呂はよくない。眠れなくなる。
<li> 真っ暗だとかえって眠れない。
<li> 低体温は体によくない。
</ul> |
関連本棚: |
みわ
reservoir
dainichiro
増井
asian_lib
takoyakim
増井の処分予定本
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
子どもに教えたくなる算数 (講談社現代新書)
|
著者: |
栗田 哲也 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
著者は「大学への数学」「中学への算数」などのライターで、
最近の中学入試算数の傾向を熟知しており、
中学受験の算数問題やその勉強法を考えるのに非常に役立つ本である。
(「中数オリンピック」という連載でやたら難しい問題を毎月出題している。
大学への数学の方の連載は知らない)
<br>
難関校である開成中学クラスの合格者であっても、
算数問題は11問中4問ぐらい解ければいいほうなのだそうである。
つまり難しい問題は全然解けなくても
過去問に似た簡単な問題がある程度解ければそれで合格してしまうらしい。
小学校のカリキュラムの範囲で難しい問題を作るのは至難の技だから、
どうしても過去問に似た問題を出すことになってしまうのだが、
学習塾ではそこを狙って過去問を解く練習ばかりさせているように思われる。
かなり馬鹿馬鹿しい。
<br>
この本では中学受験問題に類似した問題を多数参照しつつも、
過去問さえ解ければいいという安易な道に走るのではなく、
それらを通じて算数の面白さに目覚めることによって
本当に算数が好きな子供を育てたいという志が感じられ好感がもてる。 |
関連本棚: |
Jane
増井
ma
stonechild
stonechild-2
its car
増井の処分予定本
|
|
|
|
|
負け犬の遠吠え (講談社文庫)
|
著者: |
酒井 順子 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
|
コメント: |
話題作が文庫になったので買ってみたが
面白いことは何も書いていない。
特に男性の分析は全然駄目で、
文庫版の最後に追加された座談会がスベっている。 |
関連本棚: |
増井
左に傾いた木
さとほ
ちゃそ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
|
著者: |
内田 樹 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
社会
|
コメント: |
最近の子供は等価交換的契約だと思って学校に行くから本当の勉強をすることが困難で結果的に下流が志向されるのだという説はお話としては面白いのだが証拠はゼロであり、仮説と思い込みで書き飛ばしているという印象は強く、鵜呑みは危険だと思われる。
<br>
特にニートの分析についてこの傾向が顕著である。
内田氏は大学の教師であるから最近の生徒/学生の意識や態度については詳しいのだろうが、ニートに関しては内田氏はデータを持っていないどころか本物のニートに会ったこともないようであり、報道などから判断した想像のみにもとづいて議論しているのは感心できない。多量のデータにもとづいてニート問題が議論されている「<a href="/%E5%A2%97%E4%BA%95/4334033377">「ニート」って言うな! (光文社新書)</a>」では、ニート問題は経済的問題と主張しており、個人の意欲の問題ではないということを力説している(らしい)のと対照的である。
ちょっと学のあるオヤジが飲み屋で世相を嘆くような芸風はなんとかならないものなのだろうか。「千里の逕庭」とか「イデオロギーの瀰漫」とか難しい単語を使うのが好きなのも関係あるのだろうか。 |
関連本棚: |
増井
atyks
山々商店
Gucchi
Shadow-mountain
zzr400n6
anori
岸リトル
スパーダ
messy monkey
あさと
ダイスケ
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|