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西洋哲学史―古代から中世へ (岩波新書)
熊野 純彦
岩波書店
ISBN: 4004310075
紀伊國屋
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評 価
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Leiko :
世界を渡る素敵な工学者になるには、言語と宗教と哲学についての造詣が必要である。と、よその大学から集中講義しにいらっしゃったセンセイに聞いた。
で、世界を渡る素敵な工学者になる予定はないのだけれど、感化されやすくて道草大好きなアタシは今、この本を読んでいるわけである。
哲学——それは、近いところまでは何度も来たけれど、一所懸命見て見ぬふりをしてきた分野。だって、ここに手を出したが最後、なんだかよくはわからないのだけれどとんでもないことになってしまいそうな気がしていたのだ。
そういえばデリダの訃報を聞いたとき、避けてたけどそろそろ手を出すかぁと一瞬思ったりもしたっけ。そのときはそれっきりだったのだけれど、何故か今回は「おぉ、今が手を出すときだ」と目覚めてしまった。
しかし哲学と言ってもよく分からん。分野や学派はおろか、どんな人がいるのかも分からない。そこで哲学史の本を選んだ。この本は最近出たばかりだし、ネットサーフィンした限りでは評判も非常にいい。
そんなわけで読み始めてみたものの、内容が難しいとかいう以前の段階でつまづいてしまった。アナクシマンドロスがアルケーとしたものはアペイロンである、とか言われても、正直言ってどれが人名かすら判別できないのよ。自慢じゃないけどアタクシ、ずぶの素人ですもの。
最初は格闘(それもかなり劣勢)していたが、巻末の索引と年表を駆使し、メモを取りながら読むことで、少しは読み進められるようになってきた。と言っても、1回本を開くたびに見開き2ページ読むのがやっとだが(ページをめくる前に一息入れないと身が持たない)。
今のところ分かったこと。
哲学ってのは想像以上に理系な学問だということ(何で哲学科って文学部にあるんだろう)。
何となく、哲学というのは考えても考えても答えが出ないことを延々と考えている、というイメージがあったのだが、どうもそういうわけではないようだということ。
どうも西洋哲学の世界には「神」というものがどーんとのしかかっているらしいということ。特にキリスト教ののしかかりっぷりは凄そうだ。
ずっと予感していたとおり、なんだかよくはわからないのだけれどとんでもないことになってしまった。でも哲学って面白い、だからとりあえず良かった。
なお、もうすぐ近代以降編が出るらしい。乗ってしまった舟なので、続巻もおつきあいするつもりだ。
以上が[2006/9/18 02:18:51]の更新。
その後、
続刊
買いました。
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Leiko
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がこび5/人文科学
最終
更新
: 2008-03-25 17:33:59 +0900
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