hondana.org
本を探す

 


Scrapbox
書籍追加 | 本棚情報変更 | 名前変更/本棚削除 | ヘルプ | ランダム

(315/324)冊
Fms
退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
退屈な迷宮―「北朝鮮」とは何だったのか (新潮文庫)
著者: 関川 夏央
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 常識的な目で北朝鮮をつづったルポルタージュ。個人的にはルーマニアと北朝鮮の対比が面白かった。
関連本棚: 平蔵 ogijun
Fms
夜の橋 (中公文庫)
夜の橋 (中公文庫)
著者: 藤沢 周平
出版社: 中央公論社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 藤沢周平の短編小説集。士道小説あり、江戸の市井小説あり、とバラエティー豊かな布陣である。藤沢氏の市井小説は、賭場漬けの人間が必ず出てくるので好みではなかったのだが、士道小説と並べて読んでみると、独特の味わいと良さがあることに気づく。読んでいて楽しかったのは、武家の父と娘を軸とした、滑稽味のある家族小説「梅薫る」。「冬の足音」は市井小説だが、現代の30代独身OL小説に通じる現代性がある。
関連本棚: 保志クロエ 平蔵
Fms
花まんま
花まんま
著者: 朱川 湊人
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 一昔前の大阪の下町を舞台とした、ノスタルジックな小説集。ホラー小説のエッセンスを取り込みつつも、あまり陰鬱でないのが印象的である。全編こてこての大阪弁なので好き嫌いが分かれるかもしれない。表題作の「花まんま」も良かったが、どこかユーモアのある「送りん婆」も面白かった。
関連本棚: 紫雲 平蔵
Fms
ユーラシアの秋
ユーラシアの秋
著者: 佐々木 良江
出版社: 集英社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 日本の帝国主義の申し子として生まれ、歴史の大きなうねりの中で流転の運命をたどった一人の女性の物語。歴史に抗うでもなく、しなやかに生き抜いた彼女の姿に感銘を受ける。佐々木良江氏の真摯な筆致が、尚更心に染み入る。
関連本棚: 平蔵
Fms
大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか
大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか
著者: 高木 徹
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: タイトルに惹かれて手に取った本。そういえばこの作者、<a href="/%E5%B9%B3%E8%94%B5/4062750961">ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)</a>を書いた人でした。<br> タリバン政権成立の背景、タリバン政権に接近・侵食したビンラディンが、ついにはタリバンを全く別物の組織にしてしまった過程など、アフガニスタンの現代史がコンパクトにまとめられている。<br> イスラム教=偶像禁止というイメージが強いせいか、イスラム教徒が大仏を破壊するという行為自体に、違和感を感じなかった日本人も多いのではないだろうか。しかし、そもそも、イスラム化して千年以上も経過したアフガニスタンで、なぜ、これまで大仏が破壊されなかったのか、それを何故タリバンが強行したのか。この問題を整理し、アルカイダがイスラムの教義を逸脱したテロ組織だと暴き出した点は、高く評価できると思う。
関連本棚: suchi 平蔵
Fms
かたみ歌
かたみ歌
著者: 朱川 湊人
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 昭和40年代の東京の下町を舞台にした、ノスタルジックな連作集。日常の生活の中でおこる不思議な出来事がいずれも印象的である。粒揃いだが、しいて言うなら「栞の恋」と「ひかりの猫」(猫好き必読!)がおすすめ。押し付けがましさのない「郷愁」を描ける作家はなかなかいないので、今後の活躍に期待。
関連本棚: あずきのリアルな 2005年10月〜2006年・しんじ 平蔵
Fms
よもつひらさか往還
よもつひらさか往還
著者: 倉橋 由美子
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 古典文学のエッセンスがそこここにちりばめられた、倉橋流幻想譚。文章から喚起されるイメージの豊かさに脱帽。
関連本棚: 二代目平蔵 平蔵
Fms
ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)
ロシアは今日も荒れ模様 (講談社文庫)
著者: 米原 万里
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: とにかくすかっと笑えるエッセイ集。 特にウォッカにまつわる第1章、第2章は電車の中では読んではいけません。 ロシアの小咄の魅力も発見できる一冊。疲れたときにきく!
関連本棚: tmyrs benisuzu takatoh 香澄 yusasa 佐藤優 平蔵 nozz -2007 うずまき ogijun 山田 T.Miyashima
Fms
アジア系アメリカ人―アメリカの新しい顔 (中公新書)
アジア系アメリカ人―アメリカの新しい顔 (中公新書)
著者: 村上 由見子
出版社: 中央公論社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: アジア系アメリカ人という、日本人にとっては死角となりやすい存在にスポットを当てた好著。
関連本棚: 平蔵
Fms
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
コンスタンティノープルの陥落 (新潮文庫)
著者: 塩野 七生
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 友人推薦の一冊だったにも拘らず、読むのが遅れた一冊(衰亡史というのが潜在的に苦手だったため…)。しかし、これが抜群に読ませる本であった。コンスタンティノープルを死守せんとする千年王国・ビザンツ帝国、その大国に挑みかかる東方の新興国トルコ、両者の戦いの裏で渦巻く西欧諸国の思惑。タイプは異なるが、ビザンツの君主コンスタンティヌス11世と、トルコのスルタン・マホメッドが、二人ながらに魅力的である。
関連本棚: ichiyu Breathe ライヒ 鍛鉄 rui ひろき@等々力609 gururi dkiroku@積読 carver としあき にしやん nyo dec20 桂の人 teatime 平蔵 h_endo_ykhm hirschkalb
Fms
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
フォー・ディア・ライフ (講談社文庫)
著者: 柴田 よしき
出版社: 講談社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 元マル暴刑事、今は新宿の無認可保育園園長という異色の主人公が、新宿の街を駆け回るミステリ。せちがらいけれど、でも、どこかほのぼのとした「救いようのあるミステリ」になっているところが良い。
関連本棚: ゆげ みかん(あ行〜さ行) kanapon みづき 平蔵
Fms
ビタミンF
ビタミンF
著者: 重松 清
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: 重松清氏の家族小説のエッセンスがぎゅっと詰まった短編集。 特に、いじめに悩む娘とその家族を描いた「せっちゃん」が白眉。 家族の絆の深さと、切っても切れない「業」のようなものが胸に迫る。
関連本棚: 膝小僧 牛若 you-me-go naoko だいすきな小説・詩集・エッセイなど なご コビト 平蔵 I垣 you
Fms
音楽する社会
音楽する社会
著者: 小川 博司
出版社: 勁草書房
評価: ★★★★★
カテゴリ: 音楽
コメント: 大学時代、「世は歌につれ歌は世につれは本当か?」というお題目で、とても楽しい講座をしてくださった心の師匠の著。基礎となるのは結構難解な社会学の思考法だったりするのだが、論じられているのが日本のポップスなだけに、さくさくと読める。社会学ってこういうこともできるんだよ、ということを理解する書としても良いでしょう。<br> そうそう、この本の中で、「今(1988年)の大学生は皆ピンクレディーを歌って踊れる」という記述があるのだが、数年前、「探偵ナイトスクープ」で実証されていた。ほんまに踊れるんや、と少々感動。我々の世代でいうとウィンクだろうか。しかし、ああも見事には踊れないしなあ。
関連本棚: 平蔵
Fms
第三の時効
第三の時効
著者: 横山 秀夫
出版社: 集英社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: F県警を舞台とした警察小説。アクの強い刑事たちがとても魅力的な連作集である。中でも、陰で「冷血」との異名を持つ楠見刑事のキャラクターが際立っている。彼の個性が遺憾なく発揮された表題作「第三の時効」は出色の出来。とは言え、近くにこういう人がいたら結構イヤだが…。
関連本棚: みかん(た行〜アンソロジー) としあき 2002年9月〜2003年・しんじ しんじの本棚(2002年9月〜2003年) makie 平蔵
Fms
朝陽門外の虹-崇貞女学校の人々-
朝陽門外の虹-崇貞女学校の人々-
著者: 山崎 朋子
出版社: 岩波書店
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 戦前、中国のスラム街に女子のための教育機関を作った日本人がいたとは、恥ずかしながら、この本を読むまで知らなかった。そしてその人物が、桜美林大学の創始者でもあったとは…。キリスト者でもあり、教育者でもあった清水安三の足跡を描いたノンフィクション。文革の嵐でも消しえなかった、清水安三の功績に感銘を受けた。
関連本棚: 平蔵
Fms
時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈後編〉 (ハルキ文庫)
時空(とき)の旅人―とらえられたスクールバス〈後編〉 (ハルキ文庫)
著者: 眉村 卓
出版社: 角川春樹事務所
評価: ★★★★★
カテゴリ: 現代小説
コメント: スクールバスで時空を遡った中学生とその教師。とにかくはらはらどきどきしながらページをめくった、傑作ジュブナイルである。終わり方も清々しくて良い。他にどなたか、こういうはらはらどきどき荒唐無稽系ジュブナイルをものしてくれないものか…。
関連本棚: 平蔵
Fms
蝉しぐれ (文春文庫)
蝉しぐれ (文春文庫)
著者: 藤沢 周平
出版社: 文藝春秋
評価: ★★★★★
カテゴリ: 時代小説
コメント: 恋愛小説として読むのではなく、牧文四郎という一人の武士−江戸時代の平均的な下級武士−の成長を描いた物語として読みたい。 節目節目に劇的な展開があるのだが、結末は決して大どんでん返しが待っているわけではない。 それだけに、この小説の終着点はしみじみと心にしみるし、説得力がある。十代にこの小説を読んでいたとして、この小説の結末に納得できていただろうか。この小説の真価はわからなかったのではないだろうか。
関連本棚: 膝小僧 benisuzu whalebone kkawasaki0531 pierrot hativs thinkeroid 自己満足 國領研究室-オススメ- 豆ゴハン whitebug hotaruiwa 養老孟司 yoru 風山五十郎 Mike ちょし perfect.orange 平蔵 satoshium takuji nozz -2007 利絵論 lookwest 二瓶
Fms
スキップ (新潮文庫)
スキップ (新潮文庫)
著者: 北村 薫
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 17歳の女の子が、目覚めたら42歳になっていた−。 前向きな主人公が清々しい、北村薫氏の傑作長編。 いきなり心だけが17歳の状態に戻ってしまった母親に接する 主人公の娘の存在が、物語に深みを与えている。 主人公に感情移入しつつも、自分の母親の青春期にも思いを馳せてしまう一冊。
関連本棚: Berkshire kyobashi Breathe みかん(あ行〜さ行) ヌマシタ 番長のリアル文庫の本棚 みゅう あーこ 香澄 みいみ 中学生はこれを読め! kanapon gura しぃー2 arica njin syuren tamago_girai 963 不真面目な読者 祐貴 masahino 僕の自動洗濯機 daichi gniibe つけ KZh feri あおぞら さとほ みづき makie 平蔵 bubu 秘密 hirschkalb
Fms
風の王国 (新潮文庫)
風の王国 (新潮文庫)
著者: 五木 寛之
出版社: 新潮社
評価: ★★★★★
カテゴリ:
コメント: 山の漂流民・サンカをモチーフにしたミステリ小説。昭和初期の小説などの影響で、誤解されがちであったサンカの歴史にも焦点をあてた画期的な作品。重いテーマを扱いつつも、エンターテイメントとしても読めるのが見事。
関連本棚: まり助 m-use Fomal Haut 養老孟司 Nakata せとあつ piroshi さとほ 平蔵 増井
Fms
聖母の道化師 (中公文庫―エッセイ集)
著者: 井上 ひさし
出版社: 中央公論社
評価: ★★★★★
カテゴリ: エッセイ
コメント: 井上ひさし流、「吾如何にしてキリスト教徒となりしや」の表題作はじめ、ユーモアあふれるエッセイ集。「モッキンポット」シリーズは、この本のあとに読むべし。
関連本棚: 平蔵
Fms