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駅伝がマラソンをダメにした (光文社新書)
光文社
ISBN: 4334033350
紀伊國屋
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評 価
コメント
二代目平蔵 :
長年の箱根駅伝ファンとして、お正月の余韻冷めやらぬうちに読みたいと思っていた本。衝撃的なタイトルであるが、筆者はマラソンも駅伝も分け隔てなく愛する陸上ファンであった。
後半でタイトル通りの主張が展開されるが、前半は箱根出場校の分析に費やされており、むしろ箱根駅伝を楽しむためのガイドとして利用できる。
違和感を覚えるのは、マラソン=国際競技、駅伝=ドメスティック、と安易に位置づけ、国際競技マラソンの発展なくして日本国内の陸上界の発展はありえない、という意見。例えば、箱根駅伝のような1区間20km前後の駅伝が国際競技として成立する可能性はないのか、といった仮定がすっぽり抜けている。反証もある。国際競技としての土俵があり、海外に選手流出が続いている野球など、これからも日本で発展していくと言い切れるのであろうか。
むしろ、箱根駅伝のためのリクルートが激化する中で、高校の中距離の選手層が極端に貧弱になっていることの方がよっぽど問題のような気がする。
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二代目平蔵
最終
更新
: 2006-02-18 21:40:37 +0900
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