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背の眼〈下〉 (幻冬舎文庫)
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著者: |
道尾 秀介 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
ミステリ:道尾秀介
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コメント: |
2009/4/29 アシーネダイエー甲南店にて購入
2009/8/5~8/7
上巻を受けて、解決編。なかなか書きづらいので詳細は端折るが、ううむ、こういうオチにするか?という感じ。<br />解説でも述べられているが、京極夏彦氏の京極堂シリーズを意識したキャラ設定と霊的、宗教的なものをストーリーに絡ませるところなどは、私の好みではある。が、ちょっとなぁ、このオチはなぁ。残念である。<br />が、道尾、真備、凛のシリーズが続くらしいので、次作「骸の爪」に期待。 |
関連本棚: |
ごんごん
権太の既読
うらら
kojiad.
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背の眼〈上〉 (幻冬舎文庫)
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著者: |
道尾 秀介 |
出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
ミステリ:道尾秀介
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コメント: |
2009/4/29 アシーネダイエー甲南店にて購入
2009/8/1~8/4
通勤電車内で読み終わる。
作家の道尾は福島県のとある温泉に保養に出かけるが、そこは児童連続失踪事件が起こっている白峠村であった。そこで道尾は霊の声を聞き、心霊を探求している大学時代の友人真備のもとを訪れる。そこで眼にしたのは、背中に眼が写った4枚の写真で、背中に眼が写った人達はまもなく全員自殺していた。真備とその助手凛(森江春策の助手、ともかちゃんと並んでヒットかも)とともに白峠村に戻った道尾。宿の主人から村の言い伝えを聞き、ますます謎が深まる。
道尾氏のデビュー作で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。私にとっても初道尾作品だが、なかなか面白い。さすが最近評判なだけある。下巻も楽しみ。 |
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BOMB
ごんごん
権太の既読
うらら
kojiad.
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ビート―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2008/5/13 Amazonにて購入
2009/7/24〜8/1
出張先の岡山のホテルで読み始める。出勤中の車内で読了。
警視庁捜査二課刑事の島崎洋平は日和銀行の不正経理調査に加わっていた。長男の丈太郎の柔道の先生であった日和銀行の行員富岡が丈太郎に取り入り、捜査情報を不正に入手する。その富岡が殺人事件の被害者になり、島崎は捜査班に加わることになる。捜査を進めると、島崎の次男でありひきこもりで島崎には許せないダンスに夢中になっている英次が犯人である可能性が出てくる。島崎は独自に捜査を進めるが、同じく予備班であった樋口が不審に思い探りを入れてくるが...
樋口シリーズの3作目。島崎一家の親子ならではの心理的葛藤を描きつつ、樋口一家の親子関係もからませつつ、家族のつながりとは何か、を深くえぐりながら事件の捜査が進む。後半は一気に読ませる。傑作だと思う。
今はまだうちの息子は大丈夫であるが、彼が独り立ちしていくときに私はどういう風に彼と向き合えるだろうか。非常に考えさせられる一冊。 |
関連本棚: |
権太の既読
nozz2008
kimbook
ce1989
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青狼記(下) (講談社文庫)
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著者: |
楡 周平 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
2007/05/31 Amazonにて購入
2009/7/14~7/16
痛快歴史冒険小説、とでも言えばいいだろうか。帝の理不尽な要求や嫉妬心に対してあくまでも趙浚は義を、忠を、友情を、正義を通す。ずるいやつ、要領の良い奴がはびこるこの時代においてなんとも痛快ではないか。ご都合主義のストーリー大いに結構。読んですかっとする小説。朝倉恭介とは180度異なるどこまでも純なヒーローの物語。万歳!! |
関連本棚: |
権太の既読
reiko510
KTY
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青狼記(上) (講談社文庫)
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著者: |
楡 周平 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
2007/05/31 Amazonにて購入
2009/7/6~7/14
昔の中国を思わせる楽天国の軍師の一人息子荘趙しゅんが幾多の苦難を乗り越えてたくましく成長する話。朝倉恭介シリーズを書いていたのと同じ筆者とは思えない歴史伝奇小説。ある意味、龍馬が行く、を彷彿させ、次から次へと襲い掛かる苦難に趙しゅんが真正面から受け止める姿勢が共感を呼ぶ。下巻も楽しみ。 |
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権太の既読
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日経1年生!NEXT (祥伝社黄金文庫 (Gは7-2))
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著者: |
「長谷部瞳は日経1年生!」編集部 |
出版社: |
祥伝社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
その他
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コメント: |
2008/12/19 Amazonにて購入
2009/7/9~7/10
人気ポッドキャストの書籍化の第2弾。この番組はお気に入りでよく聞いていたが、経済問題を非常に分かりやすく解説してくれていて、現在購読中の日経新聞を読む際の参考になっている。
キャラクター契約の関係で長谷部さんの番組は惜しまれつつ終わってしまったが、現在は西川里美さんをパーソナリティーとして番組は続いている。が、ちょっと二番煎じ的な印象はぬぐえない。
経済を勉強したい初心者は第一弾とあわせて是非。 |
関連本棚: |
権太の既読
tobu5489
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青いバラ (新潮文庫)
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著者: |
最相 葉月 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
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コメント: |
2009/6/27~7/8
長らくの積読本を読了。
英英辞典には"blue rose" ="an impossibility"と記載される「青いバラ」について人類の挑戦の歴史が日本のバラ業界の大家鈴木省三氏を中心に語られる。実務家の鈴木氏に対し、学術的アプローチで迫る多くの研究者。また、バイオテクノロジーを武器に青いバラを商売にしようとする企業。それぞれの立場での「青いバラ」へのアプローチが綿密な調査、取材をもとに綴られる(巻末の参考文献の山はその証)。最相氏のデビュー作「絶対音感」で見せた抜群の切り口は今回も健在であるが、今作はちょっと話を広げすぎたような気がする。イイタイコトがぼやけてしまった感じでそこが残念。また、タイトルは「青いバラ」であるが、内容とは少しずれてしまっている印象がある。
「青いバラ」があったとしてそれを美しいと思うのか? 私は思えないだろう。科学を生業とする身ではあるが、人間は自然をいじりすぎてはいけないと思うのだ。 |
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sakai
権太の既読
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忌館 ホラー作家の棲む家 (講談社文庫)
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著者: |
三津田 信三 |
出版社: |
講談社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
ミステリ:三津田信三
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コメント: |
2008/12/7 アシーネダイエー甲南店にて購入
2009/7/2~7/5
編集者の三津田信三が幻想文学の同人誌に連載を持つことになる。連載開始とほぼ同時に移り住んだ古いイギリスから移築された洋館には怪しい雰囲気が漂っていた。連載小説は信三自信が思いも寄らない方向に進みはじめ、現実と小説がシンクロしはじめる。熱心な読者だという稜子が訪ねて来るが...三津田氏の作品は初めてであるが、相当筆力のある作家だと感じた。現実と虚構が入り混じり、読んでいるこちらが今どこにいるか不安になってくる。今後も続けて作品を読みたくなる作家だ。また、途中で語られる江戸川乱歩論は一読の価値あり。 |
関連本棚: |
権太の既読
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とせい (中公文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
中央公論新社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2007/11/28 Amazonにて購入
2009/6/29~7/2
今野氏の単発もの。暴力団ではない、古い任侠の香りを残す阿岐本組の代貸日村誠司の眼を通して描かれるやくざの世界。金貸しから請け負った金の回収や、倒産しかかった出版社を譲り受け、親分である阿岐本雄蔵が社長をやる、ということで始まったどたばたが描かれる。義理と人情に厚い任侠の世界をコミカルに表現されているが、暴力団と素人との関わり、暴力団同志の関係などもちりばめられていて、なかなか勉強になる(勉強してどうするんだ?)。阿岐本のめちゃめちゃそうに見えて、しっかりと出版社を立て直すあたり、また阿岐本組の若者達の知識が出版社を立て直すきっかけになったり、とよく練られたストーリー。とにかく、阿岐本のキャラが良い。こんな親分なら子分になっても良いかも。(会社の上司としてこんな人は良いかもしれない。まわりは振り回されそうだが)読後感は爽快! |
関連本棚: |
権太の既読
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朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2007/10/15 Amazonにて購入
2009/6/28
樋口シリーズの第2弾。
樋口の妻、恵子が誘拐される。樋口は、友人の荻窪署氏家と二人で恵子の行方を追い始める。仕事で訪問した翻訳家の家を出た直後に行方が分からなくなったようだが...
犯人はすぐに見当がつくが、家族関係、大人のだらしなさ、若年層の気質など、社会の分析を交え一気に読ませる。
STシリーズや安積班シリーズとはまた違う警察小説がここにある。 |
関連本棚: |
権太の既読
nozz2008
melito
kimbook
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月に吠えろ!―萩原朔太郎の事件簿 (徳間文庫)
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著者: |
鯨 統一郎 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
3 |
カテゴリ: |
ミステリ:鯨統一郎
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コメント: |
2009/6/21~6/28
長い間の積読本。
大正時代の詩人、萩原朔太郎を探偵役に当時の有名文人達や最後には思わぬ登場人物まで現れる鯨氏らしいユーモア?本格ミステリ。朔太郎の実際の人柄のエピソード等を私は知らないが、えらい変わり者として書かれている。トリックは...まあこういう作品だからよしとしよう。肩肘はらずに楽しめる作品ではある。 |
関連本棚: |
権太の既読
熊髭
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著者: |
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出版社: |
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評価: |
3 |
カテゴリ: |
ミステリ:東野圭吾
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コメント: |
新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/6/24~6/27
電車内で東野圭吾氏の「サイエンス」を読了。理系出身である東野氏が理系にまつわるテーマで綴るエッセイ集。中でも「誰が彼らの声を伝えるのか」にあった、文系の人の理系の人の給料に対する誤解(文系人間よりもずっと高給をとっていると思っているらしい。それならどんなに良いことか。理系は労多くして実入りは少ないのだ)と、「本は誰が作っているのか」にあった、出版界のお金の流れ。図書館や中古書店でいくら本が回転しても著者および出版社には利益にならない、つまり本が出せなくなる、という悪循環になる、ということ。最近、別のところで韓国で貸しコミック屋が爆発的に増えたものの、漫画家や出版社が儲からなくなり、新刊コミックがでなくなったがために、貸しコミック屋も激減した、という記事をどこかで読んだがまさにその通りだと思う。最近ちょこっとブックオフを利用してしまったが、出来る限り出版文化の健全な進化にわずかながらでも貢献したいと思う。 |
関連本棚: |
あかり
unnonouno
nikkoro
人造人間0号
らいさん
権太の既読
うち
M男
melito
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知識ゼロからのアコースティック・ギター入門
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著者: |
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出版社: |
幻冬舎 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
ゴンチチの本
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コメント: |
2009/3/29 Amazonより届く
2009/6/21~6/26。
嫁と子供が帰省している隙に久しぶりに鉄弦のギターを引っぱりだして弾いた。知識0からの~と謳っているだけあって最初は非常に基本的な事柄から書かれているが、途中で急に難しくなるので、ほんとに初心者の人が買うと苦労するかも。鉄弦を弾くのは久しぶりなので左手が痛くなって長くは弾けないが、昔一生懸命練習していた時代やブルース、ジャズ的なコード展開などの復習も出来て、収穫であった。何より、ゴンチチファンはお二人の書いているちょっとしたコラムを読むだけでも十分なのだ。最後の放課後の音楽室の楽譜はミスが結構多いのが残念。まあ、気がつくけど。 |
関連本棚: |
権太の既読
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仏教・神道・儒教集中講座 (徳間文庫)
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著者: |
井沢 元彦 |
出版社: |
徳間書店 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
井沢元彦
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コメント: |
2007/4/9住吉シーアジュンク堂にて購入。
2009/6/19~6/24
移動用の井沢元彦著「仏教・神道・儒教集中講座」を読了。以前、キリスト、ユダヤ、イスラム版を読んだが、わかったようでわかっていない日本人の心の根底に流れるこれらの宗教等に関して非常に分かりやすく書かれていた。世界のほかの民族には見られない日本人独特のモノの考え方の原因がすっきりしたような気になる。興味のある方は是非。 |
関連本棚: |
権太の既読
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サッカー批評 issue43―季刊 (双葉社スーパームック)
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著者: |
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出版社: |
双葉社 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
スポーツ
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コメント: |
2009/6/13 Amazonより届く
2009/6/16~6/21
地方のサッカーチームにとってはJに参入するよりもJチームであることを維持するほうが大変であることがよくわかる。今度の選手の移籍規定撤廃(といっても世界基準にあわせただけであるが)はますます大きな企業を持たない地方のJチームにとって厳しいものとなるだろう。(そういう意味でも地方自治を進めて、優遇税制などを設けて企業を誘致しやすくするなどすれば良いと思うのだが)モンテディオの記事に私が山形時代に大変お世話になった知り合いも登場していた。いろいろ裏話を聞いていたので、感慨深い。近々では岐阜が辛い状況になっているが、果たして表紙にあるように10年後のJリーグはどんな状況になっているのだろうか。 |
関連本棚: |
権太の既読
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最前線―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)
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著者: |
今野 敏 |
出版社: |
角川春樹事務所 |
評価: |
4 |
カテゴリ: |
今野敏
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コメント: |
2007/8/24 ジュンク堂住吉シーア店にて購入
2009/6/14~6/21
安積班シリーズの短編集。
「暗殺予告」:香港映画界のスター、サミエル・ポーが台場のテレビ局にやってくることになったが、そこに暗殺予告が届く。不審船の密航者が一人海に飛び込み行方不明になったが、海岸で不審なウェットスーツが発見される。密航者が暗殺者の可能性が高まり、現場に緊張が走るが...
「被害者」:安積は久しぶりに娘と食事の約束をする。平穏な一日が過ぎ無事娘との食事に間に合いそうであったが、発砲事件の報が入り、出動することに。無事事件が解決し、食事に間に合うのか?
「梅雨晴れ」:うるさ方の鑑識の石倉係長に若い刑事がつっかかる。梅雨のうっとうしい気候のせいか、安積まで速水と言い争いになる。そこへ須田がゆりかもめ内での暴行事件の犯人を現行犯で逮捕して連行してきた。被害者の聴取をしようとすると、被害者は病院から姿を消していた...果たしてどこへ? また、二組の感情のもつれは解消するのか?
「最前線」:珍しく桜井の目線でかかれた作品。安積、村雨、桜井の3名は援軍で竹の塚署につめることに。そこには、桜井の前に村雨と組んでいた大塚がいた。臨海署時代から大きく変わった大塚に桜井は驚く。一緒にまわるうち、話題は村雨のことに...
「射殺」:射殺された外国人の死体が発見される。被害者は麻薬組織から追われていたらしい。ロスアンゼルスから一匹狼の刑事アンディー・ウッドが派遣されてくる。自己流の捜査にこだわるウッドと組むことになった安積は日本流の捜査にこだわるが。安積の意外な過去が披露される。
「夕映え」:品川署管内で起こった事件に安積、須田、桜井が刈り出される。そこで安積は新人のときに初めて組んだベテラン刑事の三国と久しぶりに出会う。捜査会議でベテラン三国は外回り、今では階級が上になっている安積が予備班になったが、安積は気を利かせて交代を申し出るが...
いつもながらに読後、ほんわかする短編が並んでいる。このシリーズの良さは人間ドラマがきっちり書けていることであろう。(やはりドラマは見ないほうがいいだろうなぁ。) |
関連本棚: |
権太の既読
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