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考える脳 考えるコンピューター
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ジェフ・ホーキンス
サンドラ・ブレイクスリー
ランダムハウス講談社
ISBN: 4270000600
紀伊國屋,
Amazon,
WebCat
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カテゴリ |
4 自然科学 (数学、理学、医学)
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評 価 |
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コメント |
Hacker Dude-san :
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PILOTやTreoを作ったJeff Hawkinsが「脳の仕組みと、そのコンピュータ上での実現」について語った本。彼は以前から脳の研究をやりたいと話していたが、ようやくその姿が見えてきたことになる。
PILOTやTreoの時もそうだったが、言われてみればまったくその通り。でも、かつて誰もそう言わなかった。という内容ばかり。
ここからまったく新しい産業が生まれてくるのではないかという感想を持った。
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五十嵐研究室 :
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Palmを開発したジェフ・ホーキンスの本。本の主題ではないが「graffiti」の開発に関する記述が面白い。
「コンピュータが人間の方法にあわせるべきだという主張は、(中略)かならずしも正しくない」
「脳は一貫性のある予測可能なシステムを望んでいる」
児玉さんの書評も参考になる。http://web.sfc.keio.ac.jp/~codama/blog/archives/2005/05/eaae_eaaaaaaaaa_1.html
(川崎)
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Y.nabe :
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電子情報通信学会誌2005年4月号のニューロコンピューティング小特集の座談会で、甘利先生の「最近、こういう面白い本が出てね」との言及がある(内容についての言及はないが)。
http://www.ieice.org/jpn/books/mokuji/2005/2005_04.html
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_deleted00_deleted000 :
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ソニー土井利忠氏の書評 (2005/5/15 朝日新聞)
> 本書で著者は、大脳新皮質の機能について大胆な仮説を提示している。
> それらは必ずしも新しくはないが、実験的に確認されていることを、
> 無理なく強化、拡張しており、一流の研究者の素質を感じさせる。
> 従来は知能を行動から定義して失敗してきたが、記憶から見るのが
> 正解という。そして、抽象度や全体/細部、時間変化の大きさなどで、
> いくつかに階層化された構造の中で、上昇していくセンサー情報と
> 下降していく記憶からの予測がせめぎ合う、という認知の機構を
> 提唱している。よくわかっている体験ほど下の層で両者が一致し、
> まったく未知の体験は最上層を抜けて、海馬に達するという。
> まだ検証はされていないが、正直いって「ウーン。マイッタ!」と
> いうところだ。私の直感は、「その通り!」とささやいている。
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sho :
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ヴァーナー・ヴィンジが<特異点>と呼ぶ現象がある(SFマガジン2005年12月号で翻訳が読める)。人類が、人類を越える知性を発明したら、その知性がさらなる高度な知性を生み出すことを妨げることはできず、結果、知性の向上は幾何級数的な速度で進行し、人類はあっという間に下等生物に成り下がる……という予測である。ありがちなSF的ディストピアではなく、十分に考えうる未来だと思うが、ヴィンジはこれを、2030年までに起きると予想している。
これを読んだとき、「2030年〜? ちょっと無理じゃね?」と思ったんだが、本書を読んで考えが変わった。ジェフ・ホーキンスは、おそらく今から20年くらいの間に<特異点>を生み出すだろう。それほど、本書が述べている「知性」の本質は直感的に正しいように見える。そして、いくつかの技術的なハードルさえクリアすれば、実際に人工の知性を生み出せるに違いないと信じられる。
そうして生み出された人工知性は、おそらく人類とは異質で、かつ、高度になる可能性を持っている。ヤバい。画期的なPDAだった「pilot(現Palm)」もヤバかったが、こっちはもっとヤバい。当局(ってどこ?)は、ジェフを逮捕監禁したほうがいいよ! ヤツを野放しにしたら、人類はおしまいだぁ!
……というくらい面白かった。いや正直、人類の時代はあと20年かも知れんよ。
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syn :
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この本で提示されている「予測することが知能の本質である」とする理論と、その予測が脳の中でどう実現されているかについての仮説はとても興味深い。
自分の中にある「知能観」が一変した本。
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maeda :
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http://www.onintelligence.org/
http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=74
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他の本棚 |
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最終更新 : 2010-02-02 22:44:35 +0900
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