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日本産幼虫図鑑
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| 著者: |
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| 出版社: |
学習研究社 |
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| コメント: |
この素晴らしい図鑑を手にして、虫屋ならいくつか不満な点があるだろう。
一つ目は、全体に絡むことであるが、編集方針である。
恐らく、北隆館の図鑑の後釜に就くべく、これ一冊をもって表題通り日本の昆虫の幼虫を網羅したかったのだろう。
この狙いは正しいものであるが、世の中には、数少ないとは言え、幼虫専門の図鑑がいくつかある。
これらの図鑑と共通する種類はなるべく省いて、初掲載種満載のユニークな図鑑をつくっていただきたかったと思うのである。
そうすれば、それぞれの本の価値も上がるというものである。
二つ目は、やはり写真が小さいことである。
これは成虫の写真も掲載したために不可避的にそうなったのだろうが、種名は出ているわけだから、初掲載種以外は必ずしも必要ではなかったように思う。
三つ目は、図版と索引との間に、何も記事がない寂しさである。
例えば保育社の「原色図鑑」には、この部分に研究の意欲をかき立てるようなガイドプック的な記事が掲載されていて、非常に楽しく勉強できるのである。
各目の解説は丁寧で、新知見も多数盛り込まれてはいるものの、幼虫の研究をしようと思った読み手がひとり路頭に迷ってしまうような、そんな侘びしさを感じるのである。
これを読んだ編集者の方、どうか機嫌を悪くしないで下さい。
バカが一匹吠えているだけです。 |
| 関連本棚: |
紙魚
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魚の採餌行動 (UP バイオロジー)
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| 著者: |
佐原 雄二 |
| 出版社: |
東京大学出版会 |
| 評価: |
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| カテゴリ: |
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| コメント: |
『Foraging Theory』以後の本かと思ったが、同年だった。 |
| 関連本棚: |
紙魚
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