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下妻物語―ヤンキーちゃんとロリータちゃん (小学館文庫)
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嶽本 野ばら
小学館
ISBN: 4094080236
紀伊國屋,
Amazon,
WebCat
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カテゴリ |
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評 価 |
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コメント |
nami :
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マジでおもしろい。読まなきゃ損です。
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素光 :
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映画「下妻物語」に興味を惹かれているのだけど、5−6月は観たい映画があり過ぎてもしかしたら手がまわらずビデオで済ます事になるので、先に原作だけでも読んでおこうと思い店頭の文庫本を手に取ってチェック。ロココの解説から始まる1ページ目に、「いきなしアカデミックでご免あそばせ。頭の悪い人、暫く我慢して下さいね」と高飛車に書き放ってあるのを読んで、くらくら痺れて買ってしまった。
茨城の下妻を舞台に、土地柄に全く似合わない?ロリータ少女と土地柄に全くふさわしい?ヤンキー少女の奇妙な友情を書いた作品。ロリータ服は見た目の可愛らしさとは裏腹に、それを身に纏うには世間からの奇異の目を跳ね飛ばす鋼の精神が必要らしく、この作品の主人公の桃子はそれを「ロココの精神の体現」というポリシーで貫いている。彼女の独白は、冷めてはいるが自分の立場を見据えているから傲慢ではない視線で心地良く感じられる。またヤンキーのイチゴは、「一般人にはできる限り迷惑をかけない」という、土地柄なのか時代遅れで硬派なヤンキーぶりを通しつつ、頭の悪さから時折抜けた言動をしでかす辺りがチャーミングである。2人の言動は、見た目から想像できるボケ役ツッコミ役が逆転した漫才のようでとても楽しく、最後までハラハラドキドキそしてしんみりと読んだ。
世間からは爪弾きにされがちな彼女達が、世間のイメージとは離れてしっかりと自分を確立している※1辺りにこの物語のカッコ良さがあるのに、後半からの展開はややドリーミー過ぎではないかという点は少々気になった。しかし逆に見れば、そんな流れの中でも彼女達は恐らく自分達の生き方を見失わないし曲げないだろうと想像でき、ドリーミーな展開だからこそ彼女達の良さが際立っているのかもしれない。他には、「茨城の人は頻繁に『殺すぞ』と口走るのだろうか」とか、「牛久大仏の付近では頻繁にヤンキーのケジメ行為が繰り広げられているのだろうか」とかが気になった。
※1 あくまでもこの物語の中の「桃子」と「イチゴ」がそうであるに過ぎず、世間のロリータ娘やヤンキー娘が「不当に偏見に晒されているけど実は立派なポリシーを持った人達」であるとは当然限らない。
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山形Fan :
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ロリータちゃん(桃子)の
刺繍の具体的な作業の描写(糸の品番や、ステッチ、汚さないための工夫などが具体的)、
製作の構想をしゃべるところ(デザイナー磯崎がそれを聞いて「愉しい」と言うくだり)
に興奮しました。
山形さんの感想が聞けたらいいのになー。
どこかに、一言でも本か映画の感想でも書かれてないかしら。
(siro)
「映画『下妻物語』が公開されて評判いいので読まなきゃ。」だそうですよ。
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最終更新 : 2006-08-15 09:42:23 +0900
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