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ISBN: 4061840711
紀伊國屋
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歴史
評 価
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Mike :
今まで、明治維新を成し遂げる側しか見てこなかったが、これは徳川の側から見た幕府の最後。 篤姫は、島津家の分家から島津斉彬の養女となり、将軍家定に嫁いで御台所となり、皇女和宮の将軍家茂(いえもち)への降嫁(嫁入り)や、将軍慶喜の大政奉還や江戸城明け渡しなどを、徳川家の人間として見てきた。いわば、徳川家を守る側の人間として、篤姫がいる。 同じ頃福沢諭吉が咸臨丸で渡米したり、西郷隆盛や坂本竜馬が維新に向けて動いている。 家定の後継として紀州派の慶福(よしふく。後の家茂)ではなく、一橋派の慶喜を押すよう、将軍家定を説得するように篤姫は、島津斉彬から厳命を受けてくる。ところが慶喜は、大奥でもっとも嫌われている水戸斉昭の子。水戸斉昭は、質素倹約を旨としているばかりではなく、大奥の上﨟唐橋に手を出したりのセクハラが絶えず、大奥からは大の嫌われ者。 皇女和宮(和子)は、公武合体の象徴として、朝廷から徳川14代の家茂の嫁として江戸に下ってくるが、和子が受けた命は、攘夷を幕府が断行すること。開国やむ無しとする、幕閣と対立するばかりではなく、京風を維持したい和宮の取り巻きと、江戸の風習に従うべきとする篤姫の取り巻きとが、対立を重ねる。 篤姫の夫家定も、和宮の夫家茂も、どちらも暗殺が疑われるほど、早死する。 篤姫達から見れば、徳川慶喜は、(第2次)長州征伐には失敗するは、倒幕軍には敗れて大阪から逃げ帰るは、ついには幕府を投げ出してしまう、無能な男。 大奥や徳川家の内輪の話とは別に、ペルリの来訪、日米通商条約締結、安政の大獄、井伊直弼の水戸派によるテロ(暗殺)、蛤御門の変、長州征伐、などなどが外の世界では展開される。 人間模様だけではなく、この内と外とのギャップが面白い。
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最終
更新
: 2005-10-27 16:13:18 +0900
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