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Googleとかをもっと便利に使う方法があるに違いない、ということに気づいた初心者のための本。手段と発想を学ぶ本と言おうか。さすがに18禁画像の検索結果が反映されるようにする設定などは取り上げられていないのですが(汗)詳しい使い方とかはもっと上級の本かネットで探してください。
前からうすうす気づいていたことをまざまざと見せつけられる。
ひとつはシステムとして逆リンク機構を備えなくても検索エンジンでいとも簡単に逆リンクリストを生成できたりすること。その結果が常にブログに埋め込まれていたり、あるいはそうなっていなくても逆リンクを検索するブックマークレットを仕込んでおけば求めるときにいつでも出てこよう。
もうひとつは定型文書、言葉の用例を日本語、外国語を問わず検索し、ヒット件数で正統性を量ろうという発想。確かに便利。ネット世界限定だが言葉の使われ方を誤用そのものも反映しつつ写す動的用例集と言おうか。辞書学者が一生懸命作っていた用例データベースに我々は即アクセスできる。
この、すべてを検索で済ましてしまえる/しまおうという勢いのムーブメントをこう呼ぼうではないか!「汎検索主義」と!(てきとー)
と書こうと思うと友人に話したところ、そんなことは昔からそうだし自分も三年前にそういうことを言わなかったかとツッコミが入る。ごもっとも。では内在的にあったその考え方が全面化しシステムなどにも表立って組み込まれるようになった、多くの人が積極的にそう考えるようになった、というのが今の時期それを語る意味なのだとごまかしておこう。
もうひとつつっこまれたのはこの本を必要とするのは初心者というよりは知識がなくて検索がしにくいと不満を持つに至った、マニアの道に足を突っ込み始めた者であるというもの。はぁ、そうかもしれませぬ。
(2004/09/03読了) |