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巡礼
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著者: |
橋本 治 |
出版社: |
新潮社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
小説
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コメント: |
どの家庭にも起こりうる不幸が招いた「結末」という意味において、読者は少なからずとも恐怖心を感じさせられるだろう。
当たり前の親子関係、兄と弟の関係も仲の良い兄弟、主人公は勤勉・・・であった。それが何かのきっかけで崩れていく。一度転がるといわゆる「負の連鎖」によって全てが悪い方向に向かっていく。その恐怖。
「○○屋敷の2階は、当時二つの夫婦が暮らした場所。そこだけは意図的に”保存”されていた。忠市(主人公)は、できることならそのころに戻りたい、と願っていたのだろう。」その辺りは涙を誘った。 |
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