「図書館危機」の続編。この巻は、小さい話が集まっている構成で、前巻で触れただけで話が出てこなかった郁の両親にまつわる話と、小牧、柴崎、手塚、それぞれのパーソナリティにまつわる話で構成されてます。登場人物を掘り下げる回ですな。12回のドラマだと、5話目ぐらいから中盤のペースを作る話って感じですか?(笑)
柴崎の背景については、ちょーっとそこまで盛りだくさんにしないでいいんじゃないかなという気がしましたが、まあ、サービス精神はよし。
でも、読んでる方の期待としては、郁がどこで堂上への気持ちを自覚するか、その場面を読みたいって感じなので、強面の設定なんかはすでにダシのようになっちゃってます。査問の後、堂上に泣きべそをかいて慰められるところの録音テープをみんなに聴かれて動転する二人が微笑ましい。んー、コバルト文庫みたいになってきたぞぉ
というわけで、可愛い郁ちゃんがどこで堂上への気持ちに気づくのかなーと思ってたら、あらら、このラストで続いちゃうのかい。すぐに続編の「図書館危機」を買って来なきゃ!
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