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闘うプログラマー〈下〉―ビル・ゲイツの野望を担った男達
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G.パスカル ザカリー
日経BP出版センター
ISBN: 482274017X
紀伊國屋,
Amazon,
WebCat
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| カテゴリ |
コンピュータ／その他
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kayakaya :
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本書はWindows XPの直系の先祖に当たるWindows NTの開発物語です。最近ではLinuxの成功により、いわゆるバザール方式の開発スタイルが注目されることが多いですが、Windows NTはバザールではなく、壮大なスケールの伽藍モデルによって開発されました。伝説的なプログラマーであるカトラーに率いられる開発部隊は5年もの歳月をNTの開発に費やし、家族をはじめ私生活を犠牲にして、仕事に打ち込みます。途中で燃え尽きる者、脱落する者も出ます。それでも開発部隊は「死の行進」を続けながら、パフォーマンスを向上させ、バグをつぶし、NTを作り上げてゆくのです。
マイクロソフトのOS開発がどのようなものであったかを知る上で本書は第一級のノンフィクションです。Linuxのバザール方式と共に、巷ではCMMやRUPなど様々な開発手法が提唱されています。しかし、本書はそれらの理論を吹き飛ばしてしまうほど、実際の開発現場が凄惨であるかを描いています。そして活力ある組織とは何かという問題の解答を示しています。
コンピュータについて詳しく知らない人でも、例え話を用いて技術用語を解説してくれているため、容易に読むことができると思います。実際にシステムの構築に携わっている人には、本書で描かれる開発現場が身近に感じられることでしょう。Linuxが注目されていますが、あえてNTの書籍を取り上げてみました。お薦めの一冊です。
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最終更新 : 2005-05-25 05:24:18 +0900
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