もつくん2_deleted000_deleted000 :
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この下巻は、ナショナル・バルク・キャリアーズ(NBC)のお抱え造船所として再出発した「戦犯工場」旧呉海軍工廠が、大和建造で培った工程管理、ブロック建造、早期艤装をさらに推し進めて、短時間に低コストの大型船を相次いで進水させていくところから始る。
NBC撤退後、その技術は石川島播磨重工業、さらに日本の造船界へと引き継がれ、日本は瞬く間に造船大国へとのし上がることになる。が、我が世の春も長続きはせず、石油危機後の不況の波を乗り切ることができないまま、凋落の一途をたどる。それは、真藤恒に代表されるようなトップダウン型経営の行き詰まりでもあった。
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