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フューチャリスト宣言 (ちくま新書)

梅田 望夫 茂木 健一郎
筑摩書房
ISBN: 4480063617  紀伊國屋, Amazon, WebCat
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増井 :
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  • harunoriyukamu : 茂木健一郎については、かつてペンローズの量子脳理論―21世紀を動かす心とコンピュータのサイエンス (Naturaーeye science)を読んだくらいで、あとはNHKでの司会をつとめる番組を何度か見たくらいか。正直言って脳がどーたらゆう話はそれこそ話半分で読むくらいでちょうどいいと思っている。脳とクオリアなんたら言うのも、こういっては辛辣だろうが、あまり本気でつきあうスジのものではないと10年前から思っていたし、今でもその考えは変わらない。まあ、いまの世のなか脳がどうこう言うほうが売りやすいからね。という前提を表明したうえで、以下かんたんな読書メモ:

    第二章:クオリア=官能性と理解した。自分のリアルライフは官能の世界。それはグーグルにも渡さないゾと(p.87) その気分はよくわかる。

    第三章:うめたん90才まで現役で行くyo!発言。1.5で割ると60才ですな。長沼伸一郎の換算年齢を意識したかどうかは不明だが、フューチャリストを自認するひとびとに換算年齢の考え方が普及するのは良いことだと思う。そもそもの長沼式は除数1.5だが、もはやそれではヌルイとわたしは感じている。さらに大胆に除数を2にするのだ。換算年齢 2.0 である。実年齢を二で割った数字を、あなたの真の年齢だと想定せよ。あなたの生き方は変わるだろうか。梅田曰く、たった一人の狂気で世の中が動く(p.103)のだ。

    第四章:「相転移」現象にかこつけて茂木が紹介していたウィリアム・ゴールディングの小説『後継者たち』が邦訳されていたとは知らなかった。しかも1983年刊。かの蠅の王 (新潮文庫)を書いたひと。

    総じて言えば(相対的に)若い二人の楽天的宣言を読むだけで終わらせず(相対的に)年の功が光る西垣通のウェブ社会をどう生きるか (岩波新書)を併せて読むことでバランスが取れると思う。というか、わたしは西垣の新書を読んでから、相補的な位置づけで梅田+茂木の新書を読んだのだけれど。

    unbobo : (お気に入りフレーズ)偶有性の喜び,自分の人格をより高度なものにしていく喜びは,おそらく人間が体験できる喜びのなかでももっとも強く,深い喜びではないでしょうか。食べる喜びなんて,おなかがいっぱいになっちゃえば終わりだし,性的な喜びだって限界がある。学ぶ喜びって,限界がないんですよ。
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    最終更新 : 2009-02-23 04:48:13 +0900
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