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君主論 新訳 (中公文庫)
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著者: |
マキアヴェリ |
出版社: |
中央公論社 |
評価: |
5 |
カテゴリ: |
社会
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コメント: |
「人間は、恐れている人よりも、愛してくれる人をこそ、容赦なく傷つける」
など人間の本性についての冷徹な分析が満載。
このような人間観に立った上で、君主として良い仕事、つまり外敵を排除し支配地を繁栄させるためにとるべき選択肢を合理的に述べていきます。
マキャベリの人間観に同意するにせよ嫌悪するにせよ、人間社会について考えるならば必読の書といっていいでしょう。 |
関連本棚: |
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不思議な少年 (岩波文庫)
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著者: |
マーク トウェイン |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
3/5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
山下和美の同名のマンガが好きなので手にとった本。
舞台は中世の村。裕福で善良な主人公の少年たちの前に天使"サタン"が現れ、様々な奇跡を見せていく。
サタンの言動は人間の善悪を超越した観点に立ち、善良な主人公は反発をするも言い勝つことはできない。村で権威ある占い師(元々は司教だったが出版に当たって変更されたらしい)の犯した詐欺行為の裁判は普通の小説なら緊張を孕むものだが、サタンはそれを喜劇にすら変えてしまう。晩年のトウェインを襲うニヒリズムと、それに対抗する精神の苦闘が見られます。
ただ、人間の善悪の表現にしろ、サタンの奇跡にしろ、全体的にやや陳腐な気はするな。 |
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パサージュ論 (岩波現代文庫)
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著者: |
W・ベンヤミン, 今村 仁司, 三島 憲一 |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
3/5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
19世紀末のパリに流行した路地に屋根を覆ったショッピングモール。ちょうど表紙の写真のそれがパサージュ。
そこに集まる人と、彼らを引き付けるパサージュの引力についての未完の論文の序章。そして論文を完成させるためにベンヤミンが集めた膨大な資料と短かいコメントから成ります。
どんな時代も過去の時代の痕跡を残し、次の時代の夢を見ている。この序論に導かれ時代の断片たる資料を見ていくうちにそれらが相互に干渉し合い、ひとつの超越した世界を創りあげていきます。 |
関連本棚: |
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テーバイ攻めの七将 (岩波文庫 赤 104-2)
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著者: |
アイスキュロス |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
3/5 |
カテゴリ: |
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コメント: |
ギリシア悲劇詩人アイスキュロスの作品。
テーバイを追放された王弟が軍勢を引き連れ攻めよせる。
七つの門を攻める七将と、彼らに対峙するテーバイの将を順に唄いつつ、
兄弟の闘うカタストロフへとなだれ込みます。
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関連本棚: |
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