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The Third Wave: The Classic Study of Tomorrow
Alvin Toffler
Bantam
ISBN: 0553246984
紀伊國屋
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ジェミニ :
やっと、読み終わりました。5月21日から読み始めて、3週間かかっています。 農業革命を第一の波、産業革命を第二の波、そして、情報革命を第三の波として、この第三の波で社会はどう変わるかを述べています。 ボリュームは、ペーパーバックで400ページ余り、語数は概算で177650語とダ・ビンチ・コードより多いです。あと、難しさに関してですが、読んでいて分からない単語がわんさか出てきます。それでも、技術関係は結構分かりやすいのですが、政治関係はさっぱり分からないところが多かったです。YL9から10ぐらいでしょうか。 出版が1980年と4半世紀前なので、今のインターネット、携帯電話ブームに関してはさすがに述べられていません。 読んで印象に残っているところ。 第二の波である産業革命によって、世の中は機械のようになっていった。 特徴として、標準化、専門化、同時性、集中化、最大化、中心化というキーワードで説明されています。 工場であれば、パーツの標準化が必要となり、機械のように仕事も流れ作業のように専門分化され、始業時間などが決まったりします。また、人口も都市に集中したり、マネジメントや政治も中央集権化します。学校なども工場のようにマスプロ化していきます。 家庭は農業時代の大家族から工業化社会に合う核家族となっていき、生産者と消費者が分離します。 時間などについても、農業社会は非常にラフな時間の区切りだったのが、工業化社会では分刻みになります。 第三の波の特徴は、以下の通りです。 キーワードは分散化。石油エネルギーなどから、太陽光や風力などの新エネルギーへの転換。メディアも1対多のマスコミから、多対多のミニコミへと変わっていきます。製品も大量生産から個人個人に合わせた生産へと変わっていきます。 会社についても工業化社会ではいかに儲けたかというひとつのものさしのみで考えていましたが、経済性のほかに、環境や、社会的なモラルなど複数の要因で会社のランク付けが行われるようになっていきます。 勤務体系も分散化し、高速通信回線が自宅まで整備され、フレックスタイムや在宅勤務が増えていき、再び、農業社会のように家が勤め場所という時代が来ます。 農業社会の基本は自給自足で、自分が使うものを自分で生産していましたが、工業化社会で市場が整備され生産者と消費者に分離されましたが、再び、生産者と消費者が融合したプロシューマーによりDo It Yourselfが流行ります。 政治に関してもマイノリティーが力を持つようになる。 読んで、確かにIT関連などではアマチュアが自分でウェブを作ったりとプロシューマーが台頭していると思いますが、在宅勤務は日本ではまだまだという感じです。 ただ、最近の企業の不祥事は確かに過去の拝金主義というものさしのみで、他のものさしを持っていなかったためかなと思います。 あと、分散化ですが、洋書のアマゾンのようにネット時代になって余計集中化しているようです。 しかし、この本の予測は2/3ぐらいは当たっているのではと思います。1980年にいろいろなキーワードで現在の情報化社会を予測した点はすごいと思いました。
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ジェミニ
最終
更新
: 2005-06-20 21:28:58 +0900
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