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マクベス (岩波文庫)
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著者: |
シェイクスピア |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
おすすめ
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コメント: |
シェイクスピア四大悲劇の一つ。自分はこれが最高傑作だと思う。<br>
運命にそそのかされ、簒奪者となり親友を殺し逃亡者の家族を皆殺しにしたものの、幻覚に苦しむマクベス、逃げ腰の夫をふるいいたたせ悪の道への手助けをするも、自らも狂気に陥り自死するマクベス夫人。「バーナムの森がダンシネインに押し寄せてくるまでは……、女の腹から産み落とされたものでなければ……」確実に思えた魔女たちの約束は次々に破られていく。だが、それでも戦うことをやめない、決して「待て、参った」と言おうとしないマクベスの姿はあまりにも感動的。現代においても全く一般性を失っていないように思える。<br>
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翻訳に関しては、岩波版・木下順二の「美しい」としかいいようのない訳がこの悲劇性に一番合っていると思う。また、巻末の演劇論も読んで損はない。<br>
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「おれは太陽がいやになった。この世の秩序などくずれるがいい。鐘を鳴らせ!風よ吹け!破滅よ来たれ!鎧だけは体に着けて死んでやるぞ」 |
関連本棚: |
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軒先つばめ
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シルミド・裏切りの実尾島・ (ハヤカワ文庫・NV)
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著者: |
イ・スグァン, 米津 篤八 |
出版社: |
早川書房 |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
韓国側もバンバン拉致をやっているというのが恐ろしい。主人公にあまり主体性がないので感情移入できないのが残念。事実としては確かに驚愕の内容だが、物語としてはいまいち微妙。とにかく、木こりを殺さなかったのが最大の誤算だと思う。 |
関連本棚: |
自己満足
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むずかしい愛 (岩波文庫)
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著者: |
カルヴィーノ |
出版社: |
岩波書店 |
評価: |
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カテゴリ: |
おすすめ
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コメント: |
カルヴィーノの短編集。
物語にまったく「重さ」がないのが素晴らしい。「重さ」というのは、その物語を読むのに必要な予備知識、舞台背景や時代、関連する別の物語(元ネタとか)のこと(だと思う)。各話は誰にでも理解できる程度の自身で完結している話ばかり。それでも、読む意味が薄いというわけでもなく、ちゃんとギリギリに残されている感覚がたまらない。<br>
同名の英米文学短編集を出して、この本の名前空間を汚染した柴田元幸は悔い改めるべき。 |
関連本棚: |
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電波男
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著者: |
本田 透 |
出版社: |
三才ブックス |
評価: |
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カテゴリ: |
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コメント: |
ずっと以前からファンだった、しろはたの本田透さんによる初の恋愛論書き下ろし。AA や一人称の「オリ」は消されてしまったが、文章からにじみ出る熱い本田透節を堪能することができる。<br>
しかし、肝腎の恋愛論の説得力はいまいち薄いように思う。まだ読みかけだからなんとも言えないけど。<br>
著者の論はそれなりにリアリズムを持った姿勢から書かれていて、それはあっという間に自分の論に溺れてしまいがちなオタク擁護論者とは一線を画しているのだけれど「現実の女に真実の愛はない」と言うのであれば、何故もう一歩進んで、「真実の愛は存在しない」にならないのだろう。オタクたちの愛も十分に資本主義的なのだ。著者は「妄想による救済」というが、自分で妄想と言っている時点でもうそれは真実ではないことを認めてしまっている。そういう構造が見えてしまうと、どうしても醒めた視点で読んでしまうなあ。 |
関連本棚: |
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