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コバルト風雲録
久美 沙織
本の雑誌社
ISBN: 4860110382
紀伊國屋
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評 価
コメント
たこ :
面白かったか? 三分の一はライトノベル?の歴史について突っ走って述べている。そう、「突っ走っている」。そのあたりが、かなり懐かしく、コバルト終盤期の世代の私としては知らないことも多くて、でも調子は「そう、これこれ」というものだったから、非常にテンション高く読み進めた。久美沙織さんのコバルトは読んだことがないけれども。でも、コバルト文化は共通なんだなと思って。しかし、残り三分の二はうってかわって辛かった。もうそんな歳じゃないことの証拠なんだろうか、それともほかの理由があるのだろうか。すごーく皮肉に読めば、苦労話という名の自慢話でもあるところか。んーでも楽しんだよ。
平蔵 :
実は学生の頃、いわゆる「少女小説」から縁遠い読書生活を送っていたクチである。なんとなく、「少女小説」イコール普通の小説の亜流、という偏見がぬぐえなかったからだ。最近、遅まきながら「少女小説」を亜流と見なすこと自体ナンセンスかもしれない、と思い始め、本書を手に取った次第である。さすがにコバルトの草創期から活躍している久美先生、小説業界の裏事情も含め、内容は非常に面白い。しかし。もともとHPに掲載されていた文章だからだろうか、あまりにも文章がフランクかつハイテンション過ぎて、読むのはちとしんどかった…。それにしても少女小説のファン心理というのは恐ろしいですな。
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平蔵
最終
更新
: 2005-02-08 14:02:46 +0900
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