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脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)
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V.S. ラマチャンドラン
サンドラ ブレイクスリー
角川書店
ISBN: 4047913200
紀伊國屋,
Amazon,
WebCat
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コメント |
Yasu. :
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大変面白うございました。
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ぷー :
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他人から借りて読んだのだが、面白かった。まだ返してない...
自分でも右手に出来て左手で出来ないことあるので、右手が左手に見える位置に鏡を置いて実験してみた。右手で出来ていることが、左手でも出来ているように感じて、すごく驚いた。脳って面白いなぁ。
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べ_deleted000 :
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事故などで切り落としてしまい実際にはない手足が痛む,という話は私も聞いたことがあった。この本はその現象,「幻肢」を皮切りに,カプグラ・シンドローム (脳に損傷を受けた人が肉親を偽者と感じる現象) ,サヴァン (映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じたように社会適応能力に障害を持つ人が音楽や数学などの分野で異常な才能を示すこと) ,想像妊娠,多重人格などの現象を神経学的に検証したもの。
面白いのは,幻肢などの不可解な現象をただ机上で取り沙汰するのではなく,それに悩む患者の臨床医として実地にその「治療」に取り組んだレポートでもあることだ。幻の手を開くことができず爪が掌に食い込む痛みに耐えかねて病院を訪れた患者が,著者の実験によって「先生,驚きました,手を開くことができました!」と言うシーンの感動は,子供のころ顕微鏡を覗いたり,セミの羽化を観察したり,月についての本を読んだりして感じたものと同種である。
ニュートン力学,ダーウィンの進化論,フロイトの心理学と,科学の革命は常に「人類は特別な存在ではない,人類はこの宇宙という自然の一部である」ことを証明して来た,と著者は言う。それらは人間を「神に選ばれたモノ」の座から引きずりおろした,と考える人が多いようだが違うのだ,と。著者のラマチャンドランはインド人であり,その主張・感覚にはヒンドゥーや仏教の禅宗に近いもんが感じられる。その辺,もしかしたら原書で読んでるアメリカ人より我々の方が理解し易いかも。
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最終更新 : 2010-02-12 23:46:30 +0900
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