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「理系」という生き方 理系白書2 (講談社文庫)
毎日新聞科学環境部
講談社
ISBN: 4062759268
紀伊國屋
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権太の既読 :
2008/2/23 Amazonにて購入。 2008/9/8~9/9 第一作目の「理系白書 この国を静かに支える人たち」に続く第2弾。 まあ、私など理系人間にとっては、いまさら的な話ではあるが、このような形で問題提起するのはいいことである。(前から問題があるのがわかっているのに、それを声高に言わない(言えない?)のも理系の悪いところなのであろうか...) また、独自に行った高校での文理分けアンケート結果などは大変興味深い労作だと思う。 日本社会が抱える問題点は前作とであわせてかなり浮き彫りになったと思うので、次は是非改善する方法について、きっかけ作りをしていただきたい。本書の中にも、いくつかの成功している試みがあるが、その大部分は個人の能力によっているものである。制度として取り組まなければ、局所的な成功に終わってしまうであろう。 中にも記述があったが、現在の理科の教科書は、大事な部分を大幅に削ってしまったため、それぞれの知識が繋がりのない、断片的なものになってしまい、理科を暗記物にしてしまっている。本来、自然現象の不思議さに感動し、その原理などを論理的に考えることによって理解していくものであり、その理解の上で新しい技術などを開発していく、楽しいものであるはずだ。 まず、そのとっかかりとして教科書の改定から始めて欲しいと思う。また、理系人間に夢が持てる社会づくりも急務であろう。技術立国として稼いできたはずの富が、ちょっとしたことで急速に失われてしまい(バブル崩壊やら最近のサブプライム問題)、今では失った富を取り戻すための技術すらあやうくなっているのだから。
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最終
更新
: 2008-03-28 22:22:30 +0900
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